2013年2月24日
八ヶ岳 



爆風の中へ・・・


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ヤマテンは、警戒状態ではあるが、昼からの回復を告げていたような気がする。そんな予報に期待してやって来たが・・・

富士見高原ゴルフ場の駐車場から歩き出すと、思ったより穏やか。もちろん天気は悪いが、まあこんなもんかとひと安心。



直前に降って、かなり積もっている雪には、前日に刻まれたと思われる深いトレースが着いている。



しだいに傾斜が強くなり歩きにくくなってくる。ノーアイゼンでそのまま登り、途中で観念してアイゼンを装着するも、時既に遅しで無駄な体力を使ってしまったかもしれない。





P2095へと出る辺りからだっただろうか、風が吹き抜けるようになり、時折差し込む日差しも長くは続かず、雰囲気は、とても暗く冷たい。



そして、樹林帯の中にもかかわらず強い風が吹き抜けていき、これ以上ないくらいに寒く感じる。この日の靴は、ゴアテックスデュラサーモ入りのスカルパのジョラスプロ、グローブも途中からブラックダイヤモンドのソロイストに変えるが、手足とも指先がジンジンしてきて感覚が無い。嫁さんにそのことを言うと、全く同じらしい。

ザックにぶら下がっている温度計を見ると、マイナス18度、体温の影響を受けていることを考えると、もっと下がっていたかもしれない。気温はともかく、風による体感温度の低下が、とても厳しい。



樹林帯を抜けると下界が良く見える。勢いを増す風と感覚の無い指先を見つめて、ここから先どうするか思案。





どこが山頂なのか全く分からないが、幸いにして傾斜は、それ程では無い感じで、なにより広い。意を決して飛び込んでいく。

ところが、風の強さは想像以上で飛ばされてしまいそう。ゴロゴロ転がる岩につかまりながら風が弱まった瞬間にジリジリと進んでいく。写真なんか撮ってられない状態だが、これも弱まった時に数カットだけ撮影。





上部のガスをは、流れるというより、どう見ても吹っ飛び荒れ狂っていて、目まぐるしく様子が変わる。





そんな中でも、「頑張って!」「もうそこだ!」「最後だダッシュ!」といった看板を見ると、ちょっと安心感がある。

嫁さんは、途中で三回程、「もう降りよう」と叫んでいたが、その度に聞こえないふりをしていると、なんとか山頂に登り着いた。





広い山頂は、随分風が弱い。ここから見たかったギボシ、権現は、ガスの中だったが、一瞬現れたその姿は、「厳冬」という言葉が似合う厳しい姿をしていた。カメラも冷え切っていて、電源が入っても撮れるのは、たった一枚だけ、なんとか温めながら撮影。







下山は、さすがにピッケルを持って慎重に下降。高度を下げると天候が回復し、最後は抜けるような青空、下界は良い天気だったようだ。





ギボシ、権現に少しでも近づければと思っていたが、それはとても叶わなかった。山では風が何よりの猛威。私は大丈夫だったが、嫁さんはフードが浅かった為か頬と鼻に軽い凍傷。

大事には至らず、結果として良い経験になったかもしれないが、何が起こるか分からないのが山、今回のことを決して忘れないようにしよう。



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-G5
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.

Canon PowerShot S95