2013年5月18-19日
南アルプス



ありがとう・・・


PHOTO GALLERY


ゆっくりと走って行く仙流荘からのバスは、空いているのと心温まる運転手さんの話もあって、揺られているのを苦にすることなく予定通りに到着。この時期の終点である歌宿は、その地名から何かあるのかと思ったりしたが何も無い。

林道をてくてくと歩いて行くと、聳える鋸岳が格好良い。



やがて、バスの中のポスターで見た急峻な岩場にポッカリと空いた穴、鹿窓と呼ばれるその穴もはっきりと見えてくる。何となくあそこへ行ってみたいと思ってしまう魅力的な眺めだ。



北沢峠から北沢駒仙小屋に降りると、小屋は閉まっていてテントが二つ張ってあるだけ。ほぼ貸し切り状態で、わが家も遠慮無く今宵のお家を真ん中に設営。新しくなった北沢駒仙小屋は、長衛小屋という名前に変わるらしい。



ゆっくりした後、10時に登山開始。



ショートカットでP2195を目指すが、中途半端に雪が残った道は、ちょっと歩きにくい。



尾根に乗っても急坂にズボりまくりと、ゆっくり楽しめる登山を計画したが、どうもそうはいかない感じ。





樹林の間から小仙丈や北岳が見えきて、こちらから見る北岳は、ピラミダルな山容で、とても素晴らしい。





12時30分近くになって、ようやく大滝頭に到着。

ここまで誰も降りてこないので、駒仙小屋にあったテントの方達は、甲斐駒に登ってるのかなと思っていると、単独の若い男性が降りてこられ、少しして男女二名のパーティとすれ違う。今日下山するなら最終バスの時間に間に合うのかと心配になってくるが、上の方も簡単には進まず時間がかかったのかもしれない。



樹林帯を抜け出すと甲斐駒がスコーンと見え、小仙丈へと続く大きな斜面が眩しい。よく見ると遙か下にテントが見えて、テン場から見えていた稜線は、この辺りなのかと感慨深い。















しかし、ズボり地獄は益々酷くなり、14時にようやく小仙丈ヶ岳に到着。



ここまで4時間もかかっているし、この先は、さらに困難そう。どうするか思案するが、暗くなってもテントで寝るだけと、闇下山覚悟で仙丈目指して出発。





とにかくズボッとはまっては止まるばかりで、なかなか進まないが、大きなカールに沿って続いている稜線を見ると、それはとても素晴らしく、前へと歩かずにはいられない。









南へと曲がった稜線は、最後に西へと向きを変え、その先に仙丈ヶ岳の頂が見えてくる。小ピークを登ったり降りたり、ここでもズボりと大格闘して、ようやく山頂への最後の急斜面。

そういえば、バスに乗っていた単独の男性が降りてこられたが、テントを張っていた様子もないし、どうされるつもりだろうか。













仙丈ヶ岳に立ったのは、16時。予想されたとはいえ、小仙丈からのコースタイムの倍かかってしまった。

少し天気が悪くなってしまっているが、北岳から間ノ岳、農鳥へと続く稜線がクッキリと見える。やはり一度でも歩いたことのある山を見るのは、いいものだ。




 

慌てず安全に下山しよう。





格好いいカールに別れを告げ、しばらく行くと雷鳥さんが登場。







樹林帯に入ってやがて暗くなるが、特に問題なく降りて行く。途中まで単独の男性がちらちらと見えていたが、「お〜い、道が分からない」という声と共にあらぬ方向にヘッドライトの光。「こっちですよ〜」と呼びかけると、「そっちに踏み跡あるの」と聞いてくる。

踏み跡があろうがなかろうが、こっちなんやけどと、ちょっとムッとしながらも待っていると、登り返して廻ってその方が降りてきた。暗い中で自然に溶けた雪の形と踏み跡は、はっきりと判別しにくいし、そこに木くずが乗ってますます分かりにくい。失礼ながら、踏み跡に頼るようでは、闇下山になるような登山はしない方がいいと思う。

先導して三人で降りるが、その方は体力的にも限界な様子。転けまくるし遅いしで、何回も立ち止まって待ちながら、なんとか北沢峠へと下山した。歌宿まで歩いてバス停の小屋で寝るということで別れたが、ここからは、まあ大丈夫だろう。

翌日は、ゆっくりと起きて歌宿への林道歩き。藪沢大滝が以外と近くに見え、北側に見える斜面にも大きな滝が落ちていた。





ズボりまくりで難儀したが、それでも仙丈ヶ岳は、いい山だった。

腐った雪などという表現があるが、最後は状態が良くなくなるのは自然の摂理。シーズンを通して楽しませてもらった雪をそんな風に呼ぶのは、とても抵抗がある。雪さん、ありがとう。



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-G5
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.

Canon PowerShot S95