2013年12月22-23日
八ヶ岳 



北八をなめるな・・・


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もとなかさんの初雪山テント泊が、まさかこんなことになるとは、ロープウェイを降り立った時には、夢にも思わなかった。



先ずは、北横岳へと歩いて行く。晴天とはいかないものの、時折青空が覗いてくれて悪くない感じ。







二人並んで何を撮ってるのか。



二人並んで何でこんな格好になってるのか。すかさず、もとなかさんに激写されていた。







ガスが漂ったり晴れたり、空が目まぐるしく様子を変える。









南峰は、ガスの中。良く覚えてないが、フードを被っているので、風が吹いてたのだろうか。



風のおかげか、ガスが流れて雪面を走る光が大きく広がっていく。



青空に霧氷が飛べば、この瞬間こそ儚い冬のきらめき。







またガスに覆われる中、北峰へ。







さてさて、ここから今回の目的地へ向かうべく、北八の喧騒を離れて誰もいない領域へと入っていく。



大岳への縦走路は、深い雪の中。スノーシューで一歩一歩とトレースを刻むが、容易ではない。







スノーシューでは降りにくい急斜面が出てきて、強引に降りていく。ふり返るとトレースが汚い。



嫁さんは、丁寧な下降で、後に残ったのは、階段状の整ったトレース。



綺麗な霧氷に目を奪われるが、下は落とし穴だらけ。









岩がゴロゴロした広い所に出ると、夏道がどこを通っているのかがはっきりしない。雪が窪んでいるところにルートを求めるが、落とし穴地獄は、ますます酷くなるばかり。









スノーシューを履いた足ではまると、自力ではなかなか抜け出せないし、本当に大変。





度々の救出作戦が遂行されるが、はまる回数、深さとも一番なのは、もちろん私だ。



北横岳から2時間程かかって、ようやく大岳分岐付近に到達。ちょうど晴れてきていい眺め。







ここから大岳へは、たった10分のコースタイムだが、なんとも微妙そう。もとなかさんが偵察に行ってくれるが、ちょっと厳しいと帰って来た。時間が押しているのもあって、残念ながら諦めることに。





その時間は、もう14時30分、目的地へは届きそうになくなってきた。今回の計画は、双子山付近でテントを張って、朝夕のドラマを拝もうということだったが、とても無理そう。



天狗ノ露地と呼ばれる所まで、相変わらずの状態で進んでいく。はまった際に片方のポールを折ってしまい、続けてはまって、もう一本も折ってしまった。



最後の樹林帯の下降は、凄まじい藪。雪の状態は、さっきまでより安定しているが、藪をかき分けたり、乗り越えたり、潜ったりと大変。なんとか通れるところを探し、方向だけは間違えないように確認しながら降りて行く。夏道が藪の切れ目に通っているのだろうが、それを見つけることができない。

途中で暗くなってしまい、頭には、まさかのヘッドライト。「適当なところがあれば、無理をせずに落ち着こう」という意見も出はじめ、どこでもいいからテントを張れそうなところがないかと探すが、この藪斜面にそんな場所があるはずも無い。双子池まで必ず降りることができる確信があったし、明日は帰るだけでいいので、平坦地で思い切りゆっくりしようと、それを思い描きながら下降を続ける。最後の方で、ようやく夏道らしき道と合流し、ヒュッテの前に抜け出た。

双子池は、幸いにも風がなく、とても静か。二つのテントを設営してから、一つのテントに三人が入ってほっこりと落ち着く。座っていて体勢を変えようとすると、足が攣ってイタタタタ〜。嫁さんも同様に顔を歪ませている。さすがのもとなかさんは大丈夫かと思っていたら、さっき自分のテントの中でさんざんやってきたとのこと。こんなことは、記憶になく、落ち込んだり、抜けたり、越えたりと相当過酷だったのかもしれない。そんな様子と共にテントの中は、焼き物の煙や鍋の湯気、大きな笑いで満たされていった。

翌朝は、もちろんゆっくりと起床。誰もいない二つの池は、今日も静か。







ぼちぼち帰ろうかと、大石川林道を歩いて雨池峠分岐を目指す。二人は、浅いトレースでうまく歩いていくが、私がその後を歩くと、膝までスボっと落ち込んでしまい、なかなか前に進まない。やはり、体重が・・・





分岐から雨池峠への道は、踏まれまくっていてガチガチ。これまでと違い、登りにも拘わらず体が軽い。



昨日のようにガスが流れて不安定な天候になるが、幻想的でいい雰囲気。













ふり返って見る雨池山の輝きにガスが纏う様を見て、二人の男が、ああでもないこうでもないと、仲良く並んで撮影。それを後ろで笑いながら撮影する嫁さん。

奮闘した北八の二日間は、そんな穏やかな雰囲気の中、幕を閉じた。







賑わう北八ヶ岳。ところが、一歩外へと踏み出せば、思いもよらない厳しさが待っている。我々が深く刻んだ足跡は、新たな雪により直ぐに埋もれてしまい、また閉ざされた世界に戻るのだろう。

でも、胸に刻んだ足跡を決して忘れることはできない・・・

もとなかさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

SONY NEX-6
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS

Panasonic Lumix DMC-G5
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.

Canon PowerShot S95