2009年7月12日

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Panasonic Lumix DMC-FT1


小さなカメラが欲しい…



2007年夏、ずっと懐疑的だったデジタルカメラをはじめようと思い立った。以下は、私のデジタルカメラ遍歴なのだが、独断と偏見に満ちあふれているので、軽く受け流していただければと思う。


情報を求めネットをさまよってみると、国内のサイトに有益なものはあまりなかったが、海外のサイトには、その客観的な評価を軸とした役に立つ情報が多くあり、そんな中で最も気になったのが、Nikon D40Xだった。


私が重要視するのは、そのカメラが出せる最高の画質での比較、つまり最低感度での画質だ。デジタルの世界では、高感度のノイズばかりが取り上げられているが、私にとって、それはどうでもよくはないが、殆どどうでもよいレベルの問題である。逆にISO50、できれば25の設定が欲しいくらいだ。


そんな目で海外サイトを見ていた訳だが、Nikon D40Xの画質は、他機と違う一皮むけたようなクッキリとした絵に見え、価格差が何倍もあるような高級機すら寝ぼけた絵にしか見えなかった。Nikonは、もともと好きなメーカーで、過去には、F3、F5を使っていて、D40Xは、迷いなく手元にやってきた。


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Nikon D40X AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II


実際に使ってみると、JPEGでは、リバーサルに較べ黒が浮いた白っぽい絵に見えたが、RAW現像で階調を好みにすると、なかなかの絵になった。それとレンズ(18-55mm F3.5-5.6G II)も 素晴らしく、こだわりのある人からは見向きもされない安いレンズだが、少し絞って撮る限りは、その抜けが良くコントラストの立ち上がりのクッキリとした描写は秀逸で、広角域での目立つ歪曲等、細かい問題はあるものの、全てのNikkorの中で最も優れた一本だと今でも信じている。


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Nikon D40X AF-S DX Zoom Nikkor ED 55-200mm F4.5-5.6G


D40Xの画質面では、結構満足して使っていたのだが、ケーブルレリーズが使えない、ミラーアップ撮影ができない、オートブラケットができない等々、非常に使いにくいカメラでもあった。


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OLYMPUS E-3 ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6


そんな訳で、次に気になったのは、OLYMPUS E-3、ネット上のテスト作例を見ると、フォーサーズという小さなセンサーサイズにも関わらず、同時期に出てきたD300等は足下にも及ばない高画質に見えた。ネイチャー向けのコンセプトも気に入り、導入してテストを開始、それなりの感触を得ていたのだが、愛犬の疾走の撮影時には、ちょっと力不足だった。カタログ上5コマ/秒の連射性能もCAFでは、たちまちスピードが落ちてストレスがたまりまくった。


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OLYMPUS E-3 SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG


我慢できずにD300とバッテリーパックを購入、8コマ/秒の連射はCAFでも全く落ちることなく素晴らしかったが、もっと驚いたのがその画質、RAWで撮ったその絵は精細感にあふれ、ネット上のテスト結果のJPEGの甘い絵とは全くの別物に見えた。


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Nikon D300 AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)


E-3と比較の為、同じ被写体を撮りテストを重ねるが、どうもE-3に冴えはなく、マウントアダプターを介してE-3にニコンレンズを付けてまで徹底的にテストをした。結果、非常に残念だったが、E-3は私の元から去っていった。


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Nikon D300 AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)


狂った私は、次にD3を購入してテストを開始、D300との至福の2台体制を組んだが、その絵の階調感にやや不満で、最低感度ISO200が、滝の撮影では、やはり使いにくかった。


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Nikon D3 TAMRON SP AF180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1


PENTAXの出す絵は前から気になっていた。やはりネイチャーにはPENTAXかと、懲りない私はK20Dを試してみることにしたが、こいつには本当に驚いた。

画質の精細感が最上級なのはもちろんだが、なにより階調感が素晴らしく、曖昧になりがちなホワイトとシルバーの差といった微妙な領域も鮮やかに描ききる。

操作性も露出やフォーカスにマニュアル設定を多用する私の撮影スタイルにピッタリはまった。ハイパーマニュアルと呼ばれる操る為の露出設定、元々90パーセント以上マニュアル露出で撮っていたが、K20Dでは、完全に100パーセントになった。ミラーアップでのワンプッシュ連続オートブラケットも他メーカーにはない芸当だ。他にも使いやすいデジタルプレビュー等、撮影を助ける為のギミックと呼びたくなるような機能が楽しい。


価格の低いレンズにも機能面での手抜きがなく、フォーカスリングは必ずレンズ前部にあり、きちんとマニュアルフォーカスができるようになっている。しかし、カメラの為かレンズの為か、ストレートに描く特徴は、色収差等があれば、それがよりはっきりと見えてしまうようにも思う。


D300は残したが、D3は売却した。大きなセンサーは、高感度でのノイズ感で小さなセンサーにはっきりと差を付ける。しかし、最低感度では画質に全く差がないというのが私なりの評価だ。フィルムの世界では、ブローニと35mmには圧倒的な差があり、それ以上になるともっとすごい世界だと思う。そういう意味では、フォーサーズもAPS-Cもフルサイズもたいした違いではない。だいいちデジタルにおいてフルサイズなどという呼び方は違和感があるし、フィルムの価値観でデジタルを語っても仕方がない。Nikonがフルサイズという言葉を使わずにFXと呼ぶのもそれを意識してのことだと思う。


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Nikon D3 Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D(IF)


カメラの出すJPEGは、それぞれ個性的だが、今のデジタル一眼はどれも素敵だ。ノイズの少ないカメラは、裏返せばディテールが潰れている。精細感の高いカメラは、裏返せばノイズまみれだ。それを解決するのが大きなセンサーなのかもしれないが、ネイチャー撮影においては、別の弱点が見えてくる。


結局のところJPEGでの比較に意味はなく、それはカメラが作る絵の違いでしかない。RAWで比較すれば色んな点が見えてくるが、現像ソフトにカメラメーカーの物を使う限りは、出てくる絵にJPEGとさしたる違いはない。


そしてそしてK-7、かなりかっこ悪かったK20Dに較べるともちろん、他メーカーのカメラと較べてもかなりかっこええと思う。小さく軽くなったボディは、何よりありがたい。細かい違いはあるが、フィールドでの素晴らしい操作性は、もちろん受け継いでいる。


100パーセントのファインダー、ピントの山が見えやすい暗くざらついたスクリーン、軽快になった動作、早くなった書き込み等は、撮影時のストレスをさらに減らしてくれる。構図微調整や自動水平調整等の新たなギミックも搭載、これらが有効かはまだ分からない。


JPEGは、K20Dに較べると薄くコントラスト感のない仕上がりで、較べると寝ぼけた感じは否めない。この点かなり物議を醸していて、画質が悪くなったと騒いでいるが、絵の振り方が変わっただけだ。ノイズ、ノイズとそれが画質の全てのように言うから薄い絵になってしまう。薄くするとノイズ感を減らせるからだ。シャープネスの設定が弱いという評価が多いが、シャープネスよりもコントラストと彩度の出し方が違うように思う。詳しい検証はまだだが、RAWで撮るとK20Dと基本的に同じで、高感度ノイズも同じだ。


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Panasonic Lumix DMC-FT1


理想のカメラに一歩近付いたかもしれないが、まだまだ大きくて重い。K-mが出たときには導入を検討したが、D40Xと同じで、カメラの基本的な機能が備わってなくて断念。入門機等という位置付けで必要な機能を削るのはやめて欲しい。


一方で今のデジタルカメラは、いろいろな機能が満載だが、殆どが私には必要ない。ピントの見えるファインダー、振動の少ない動作、ミラーアップ、オートブラケット、ケーブルレリーズ使用可、必要なのはこの程度で、シーンモードはもちろん、Dレンジ補正、HDR、ノイズ低減、カスタムイメージ等は全くいらない。


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL WR


カメラの世界もどちらかと言えば重く大きく豪華な物がもてはやされ、質感という言葉が多用される。私は、精度に問題がなければ、プラボディでもなんでもかまわないし、質感等は二の次だ。


ネイチャー撮影では、小さく軽いということが何よりの恩恵をもたらす。整備された道であれば、重さは我慢すればよいが、険しいルートをいく場合、それは遭難にも繋がりかねない。重い荷物を背負ってゼェーゼェー、ヒーヒーと歩いても、大自然を見たり感じたりする余裕もないようでは、私には楽しくも何ともないように思える。