2010年9月18-20日
南アルプス




トボトボと・・・

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9月の三連休、当初の予報では、日本海方面の天気がやや怪しく、どうもはっきりしない感じだった。お盆に雨に打たれた我が家は、もう雨は避けたいので、好天の予想される南アルプスへ向かった。


9月18日

奈良田まで車で走り、バスで広河原へ。広河原に着くと期待通りの青空が広がり、北岳もクッキリと見えている。



樹林帯を抜け、大樺沢沿いを登っていく。寝てないので、体はだるいが、いい天気に期待感いっぱい。



ところが、二俣あたりまで来るとなにやら上の方がガスに覆われてきた。左俣に入って残った雪渓の横を通るころには完全に真っ白に。なんでこうなるのという感じだが、まあしかたがない。





このルート、だんだんと傾斜が強くなるし、何か沢登りの詰めみたいで(実際、沢の詰めやけど)思ったより大変。



バットレスを見ると登っていくクライマーが小さく見える。




クライマーが見えにくいので、上の写真の右下をトリミング。


そして八本歯ノコルに向け木の階段の急登を登っていく。



八本歯ノコルからもさらに梯子や岩が続いている。







北岳山荘へのトラバース道分岐を過ぎ、ようやく北岳からの稜線に到達。けっこうバテてしまった。ザックをデポして北岳までは、後少し。でもガスガス。





「やったーっ」と北岳に登頂。富士山に登ることはないと思うので、我が人生の最高点に到達。何も見えないが、周りの登山者も楽しそうにしている。ここは、心の中で景観を楽しむ。


標高のチェック中?



三角点に「白根岳」とある。北岳は、白根岳?



北岳山荘まで降りると工事中で雑然としている。



東側少し下のテン場にテントを張るが、狭くてHubba Hubba HPの前室を十分に広げられなかった。小屋で売っている水は、自己申請の形で汲むが、冷たくて思ったよりいい水だった。嫁さんは、来る前から「ご来光、ご来光」とつぶやいていたが、この状況では、ちょっと無理そう。


9月19日

ところが、朝になってテントから顔を出すと、ガスが晴れていい天気みたい。慌てて外に出ると空がドラマティックに変化していく。早く来いと祈るようにその時を待つ。





こういう時は、やはり望遠レンズが欲しくなる。コンパクトでは、なかなかいい構図で撮るのが難しい。

八本歯ノ頭の向こうあたりがいちだんと赤くなり、あそこからお日さんが昇ってくると、ちょうど山の陰になって見えないかもと思いながらもそっちを見つめていたが、全然違うところから紅色の丸いのがポット浮かび上がってきた。



おぉ〜、なんと静かで厳かな瞬間なのか。その微妙に揺らめく紅い光は、まるで太陽を初めて見たようにさえ感じた。





今日は、3000m級の稜線を越えて大門沢小屋までの予定。まずは、冷たい空気の中、中白根山へと登っていく。歩いて行くと、これから辿る稜線と背後の北岳がよく見える。







中白根山、3055mに到着。朝の柔らかな光が作る眺めが素晴らしく、雲に挟まれた富士山は、何故かかなり下にあるように見える。





次は、間ノ岳まで登ったり降ったり、トボトボと。間ノ岳へは、軽装でピストンされる方も多いみたいだ。









間ノ岳、3189.3m。素晴らしい眺望と素晴らしい天気。空が本当に近い。三角点は、「相ノ岳」。







ここから農鳥小屋まで400m近くを降っていく。降るとまた登らなければならないし、なんかもったいないが、それが山というものか。





農鳥小屋は、北の整備された小屋とは違う質素な感じで、空中トイレにはびっくり。昨日の疲れが残っているのかしんどく、カップ麺でエネルギーを補給した。



見上げる西農鳥岳への登りは、かなり厳しそう。ゆっくり行こうと嫁さんと確認して出発。







西農鳥岳、3050mは、山名板さえない。





農鳥岳までは、またまた天空の旅路。ゴツゴツした岩稜や素晴らしい稜線が続き、この縦走路のハイライトかもしれない。北岳と間ノ岳は、百名山らしいが、農鳥岳は違う。何が違うのか私には全く理解できない。









農鳥岳、3025.9m。歩いてきた稜線をふり返り、晴れてくれたこととここまで来られたことに感謝。このあたりの山名板は、串刺しのお団子風。





この後は、大門沢下降点まで稜線を降っていく。湧いてきた雲がかっこいい。





大門沢下降点に立つ鐘は、悲しい出来事が二度と起こらないようにとの想いのこもった道標。鎮魂の気持ちで鐘を鳴らした。





稜線を外れると緑が美しく。ナナカマドの赤い実が秋の訪れを感じさせる。





長〜いルートをどんどん降って大門沢小屋に到着。樹林帯の中のテン場は狭く、今日もHubba Hubbaは、窮屈そう。


9月20日

最終日は、奈良田までの降り。沢沿いのルートは、丸太の橋を渡ったりパイプで造られた足場を通ったりと面白い。そして右岸を大きく巻き進むが、その降りは滝ヤしか降らんと思える程の急降下でびっくり。そして吊り橋を何本か渡り、最後は、林道を歩いて終了。











北岳から続く三つの山、いや五つの山は、大きな大きな山。まったりと行くつもりが、簡単ではない厳しいトレイルで、呼吸が苦しく喉も痛くてかなり疲れてしまった。

それでも、天候に恵まれて歩いた稜線は、素晴らしい開放感と眩しさに満ちていて、その充実感と達成感もひとしお。北よりも自然を感じる部分が多く、それもまた魅力かもしれない。



撮影機材


Panasonic Lumix DMC-LX3
Panasonic Lumix DMC-FT1