2008年6月7日

奈良県 下北山村 北山川 摺子谷

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

敗退から約一週間後、懲りるどころか思いは募るばかり、リベンジを果たしに摺子谷へ向かった…

 


まず目指すのは、「火気に注意」の丸い看板、デジマンさんからも詳細なアドバイスをいただき、右俣大滝へ達するイメージは完全にできあがっている。摺子橋のところから谷に降りて、支谷との出合の川原までは谷沿いを行く予定だったが、ふと山道もきちんと確認する必要があると思い、前回通り左岸の杣道を辿って行く。今日は、アクアステルスラバーソールの靴を試しに履いてきた。落ち葉の上でもフェルトのようには滑りにくく、なかかな良い感じだ。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

ところがところが、またしてもルートを見失う。気がつけば、えらい高い位置にいて踏み跡すら見つからない。時間だけが過ぎていくので、とりあえず谷底まで降りると結構な水量で流れている。前回は、上流に向かって大失敗をしたので下流に向かって行くと、「あれれー」という感じで出合の川原らしき場所に到着。どうも支谷ではなく本谷に降りていたようだ。普通ならここから支谷沿いにあるはずの丸い看板を探すのだが、かなり疑心暗鬼になっているので、さらに下流に向かって進んでいくと堰堤が見えてきて、なんとふり出しに戻ってしまった。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED

 

出合の川原らしき場所に戻るが、二段の小滝も見えない。前回来たときと何か違う感じがする。もう少し先に似たような場所があるのかと思い、さらに本谷を上流に進む。谷は暗く陰湿になり、右岸から急勾配で涸れ谷が合わさる。左岸にも滝の懸かる谷が注いでいる。ん~、やっぱりさっきの場所しかないので、また戻って枝谷の右岸を少し行くと、ついに丸い看板を見つけた。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED

 

もう滝に着いたように嬉しくなり、急いで斜面を登ると道も発見。そのまま進むとどんどん明瞭になり、これは思った以上に立派な道だ。しかししかし、山抜け部分があり、またルートを見失う。いやな予感がするが、斜面を登っていくと、うまく道が現れた。ここからもしっかりした道が続いていて、ピークを過ぎて回り込むと水音が聞こえてきた。心地よい音を聞きながら道を下っていくと対岸に細いながらも相当に落差のある滝が落ちているのが見える。やがて谷に着き少し行くと右岸にまた滝が落ちていた。水と緑のコントラストが大変美しい。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

そのまま谷を進むと上方に白い流れがちらっと見え、そして大きく視界が開けた。その瞬間、これまでの苦労が報われ、壮大な景観が目の前に広がっていく。岩壁が張り出していて、向かって左側の中間部から下は隠れて見えないが、それでも凄い迫力だ。奥に回り込むと、その貫録十分な姿が全貌を現す。半分が岩溝の間に落ち、さらに複雑な流れとなり下部に続いている。そして、雲のベールを通った柔らかい光を受け、美しくも豊かに拡散した。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED

 

出合の川原に戻り左俣方面を見上げると、遥か遠望にて左俣の大滝が望める。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED (trimming)

 

さあ今から行くぞと挨拶し本流を遡っていく。また、岩のごろごろした急斜面の涸れ谷が合わさる所まで来たが、これが左俣かよく分からない。直ぐにもう一本入っていておそらく間違いないと思うが、もう少し遡行していくと急激に谷が狭まり、巨岩で埋まるゴルジュとなってきた。しかし、勢いのある水は、直進する谷の上で急に無くなっている。ひょっとして、この上にガイドブックに載っている迫力ある滝が落ちているのかも、水量が多く濡れていくしかないので、ザックを気遣いながらもシャワーで越えて行くと、水の流れが直角に曲がり、高い岩壁に囲まれた所にど迫力の滝が落ちていた。あまりに凄い光景に心の中で歓声をあげる。コの字型のような大岩壁の中に滝が突き刺さり、そこから溢れた水が、小さな岩の上で小さくなった我が身の周りを轟音を立てて流れていく。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

そして、さっきの左俣と思われる急傾斜の谷を登って行く。すると、とてつもない大きな岩が谷を塞いでいるので、情報通りに横の涸れ谷に逃げ進んで行く。行けるとこまで行って詰まったら元の左俣に戻るとうまくいくらしい。夢中で登って行くが、気がつけば、間に大きな岩壁が立ってきて左俣に戻れそうにない。あーまたやってしまった。どうもこことは、相性が良くないようだ。二つの谷が近付くところまで降り、流れのある左俣に移って、さらに登って行くと大きな白布が姿を現した。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

左俣大滝は、その流身を捻じるように高い岩壁の間を落ちていた。素晴らしい光景だが、遠望で見えたすだれ状に広がる中段部から上は全く見えない。いつの日か、200mとも言われるこの大滝の全貌に迫ってみたいものだ。摺子谷のリベンジは、まだ終わらない。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED