2011年2月19日
奈良県 大峰山脈

 

 

やっと稲村・・・

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1月22-23日、2月6日と今シーズン既に二回も登れなかった稲村。今日は、なんとしても登りたい。そんな想いを抱きながら母子堂をスタート。今回は、果てることのない体力を持ったモト中さんも来てくれた。グイグイと引っ張ってくれるだろう。



雪質も随分と締まったようで歩きやすいが、法力峠を過ぎてしだいに危ういトラバースになっていく。


大雪がなぎ倒した大木


先行者のない斜面は、もちろんノントレース。ステップを刻んで慎重に進んでいくが、やはり時間がかかってしまう。



最後の方で尾根が近付いてきたので、ヨイショヨイショと登って尾根に乗ると明るく美しい風景が待っていた。三人とももう登頂したような喜びようだ。



しかししかし、ここからが大変。何が大変かって、モト中さんは、大の写真好き、嫁さんも最近は撮影に余念がない。そんなことで上を向いてばかりで前に進まない。

真っ白では無いが、少し溶け出した霧氷がキラキラと輝き、透明感と消えゆく
美しさを前に、それを撮影せずにはいられない。





誰もいない小屋前は、二階まで積もった雪が厳しい冬を少し感じさせるだけで、暖かく穏やかな空気に満たされていた。





もちろんここでも大撮影大会。ますます冴えてくる青空と霧氷が、眩しくまた美しい。





パンを食べたりして、さらにゆっくりとしていると、続々と登山者が登って来られて、小休止の後、出発して行かれる。我々も持ってきたスノーシューを付けて先へ向かうが、ここからも美しい風景の連続に足が止まってばかりだ。













途中で嫁さんが、「ええこと教えたろか、さっきの三人組は、山童子さんやで〜」と言うので、慌てて追いかけて声をかけると、やっぱりそうでした。いや〜、あのハイレベルな方達と出会えて感激。他に単独の方が一名、この方は、テカポさんと後で分かり、またまたびっくり。

大日トラバースを前に他の方達は皆引き返したとのことだったが、山童子さん一行とテカポさんが切り開いてくれたので、ラッキー。モト中さんと嫁さんも来たので、スノーシューからアイゼンに変えて突入。刻まれているステップにさらに蹴り込んで足場を広げながら進んでいく。



トラバースを終えるとトレースは何故か大日へ、我々も大日へ登りかけるが、やっぱりやめてキレットまで降りるとテカポさんも降りてきた。山童子さんたちは、早く帰らねばならないため、稲村ではなく大日に登ったとのこと。

厚い雪に覆われて美しく続くキレットから先の稜線を見上げて、もう一度気合いを入れる。



そうこうしていると、また単独の方が登って来られて、今シーズン稲村は4回目で、ここまで来られたのも初めてとのこと。我々は、稜線伝いに、その方は、夏道で稲村を目指していく。





台座が雪に埋まった刀剣を過ぎると、緩んだ雪にさらにズボりだす。ここからは軽い嫁さんの出番だ。



稜線のアップダウンを繰り返し、慎重に進んでいく。木はあるものの細くなってくる尾根は、落ちるとやばい。そこにあるピークに山頂かと何度も騙され、思ったより遠く感じる。



そして、近くなってくる空に向かって上り詰めると、この冬、本当に遠かったものが、ついに見えた。山頂だ。



雪がどっさり残った山頂には、もちろん誰もいない。夏道を行かれていた単独の方は、途中であきらめられたのか、登ってくることはなかった。

「ウォー」っと叫びたかったけど、それは、まだ取って置くことにしよう。






大日ではないキレット、下山時に撮影


慎重に降るが、下山は、自分達のトレースもあって早い。


テントを担ぎ、ゆっくりと山を楽しむのが好きで、特にピークに拘っている訳でもない。しかし、今回は、ピークに拘り、軽い装備で雪に負けないようにと日帰り作戦。

それでも、きれいな眺めに出会うと、つい足を止めてしまうし、思ったとおりには行かなかったが、三人の力や他の方に助けられたりして目的を果たすことができた。

モト中さん、童子会の皆さん、テカポさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

Canon PowerShot G12
Canon PowerShot S95