2011年10月9-10日
前鬼川 滝谷




滝屋の想い・・・


PHOTO GALLERY

今シーズン、天候悪化などで何回も断念した前鬼。もう秋になってしまったし、当初予定のメンバーみんなが集まれなかったが、がぶんたさん、もとなかさんと贅沢な二日間を過ごした。

黒谷から前鬼川に入ると、いつものように水色が一変。もの凄くいい天気で、キラキラと輝く渓を見ていると、水と遊ぶ季節は過ぎているが、やはり来て良かったと思えてくる。





そして、ブルーな水を湛えた大釜に落ちる迫力の二段滝。





正面に回り込み、ゆっくりと待っていると、光が差し込んできてドラマティックなショーの始まり。







光が水を透過し、そこから放たれる色は、目の前にあるにもかかわらず何とも理解しがたい。泡立つ白が広がりブルーと混じりあっては消えていく様は、何時までも何時までも見飽きることがない。









二段滝を右から越え、これから落下していこうと蓄えられている水を見ると、また違った色合いなのも不思議。





対岸に徒渉して明るいナメ床を行けば、その輝きは、夏と変わらない素晴らしさ。









三重の滝の最下段である不動滝は、水量が少なくて残念だったが、上に向かって伸びていく堂々とした姿は健在。



箱状廊下から湧き滝帯に突入し声を上げながら進むが、その水音にたちまち消されてしまう。






当初の計画では、孔雀又谷左俣との出合付近まで行って泊する予定だったが、途中にこれ以上ないようなテン場を見つけて予定変更、今宵の宿をここに決定。

それではと荷物をデポして千手滝と馬頭滝に会いに行くことに。千手滝も当然ながら水量が少ないが、上空は素晴らしい青空。そういえば、今日は雲のかけらすら見ることがない。









細いトラバースから鎖場の裏行場を通って馬頭滝。







滝を楽しんだ後は、焚き火を起こして飯タイム。尽きることのない滝話とバカ話に夜は更けていった。











慌てることもないので、朝はゆっくり。がぶんたさんがとびきりのメニューを用意してくれた。こんな豪勢な山食は初めて。







今日は、山道を帰っても面白くないので、前鬼川を適当なところまで進み、谷を戻ってもう一度ブルーを楽しもうということに。

垢離取場から奥も美しい渓相。水量が少ないのもあって穏やかで美しい流れが続いている。飛び出すスライダー滝や次々と現れる綺麗な淵に「ウワー、ワォー」と歓声が飛び交う。











満足したところで、Uターン。途中から左岸にあるという仕事道を探索しながら垢離取場まで戻った。

だんだん天気が悪くなってきて日差しが隠れてしまうが、湧き滝群が昨日とは違うしっとりとした美しい表情。ここは、所かまわず湧き出した水とその水音に包まれる至福の場所。そんな中で食べたおにぎりのちょっとハードな味が忘れられない。











そして、溢れた湧き水の集まる箱状廊下がとびきりの美しさで迎えてくれる。本流の水量が少なく、湧き水が廊下に流れ込む割合が多いことが、この神秘なる色を作っていたのかもしれない。柔らかな光線が注ぐ深いブルーを見ていると本当に溶けてしまいそうだった。









台風被害でズタズタになってしまた紀伊半島。その谷へ久しぶりにやって来たが、幸いにも前鬼は変わりなく美しかった。

厳しい谷を辿りたいわけではない。大滝を登攀したいなんてことも決してない。美しい滝に会いたい。美しい水に癒されたい。沢音を聞きながら眠りたい。そんなささやかな夢をかなえてくれた二日間に感謝。

がぶんたさん、もとなかさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-GH2
LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

Panasonic Lumix DMC-FT3