2007年12月2日

奈良県 十津川村 神納川 小井谷

 

Nikon D40X  AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II  

 

大谷滝の紅葉が今一だったこともあり、どこか他に狙えるところはないかと考えていると中西滝の情報が入る。「もう遅いからしんどい思いして行ってもしかたないで」、「今行けばもう少し色づいていて、ひょっとして最高の状態かも」と自問自答を繰り返すが、気付いた時には出動していた。

 R168から県道733川津高野線に入り神納川沿いを走る。神納川には霧が漂い、所々綺麗な紅葉もあり非常に美しい景観を見せる。何度も車を停めて観るが、先を急がねばならない。

 

そうこうしているうちに小井谷出合に到着し、いつものように軽量セットのザックを担いで直ぐに出発。最初の林道崩壊箇所を谷に降りて通過して林道に戻るとき、適当に土砂の斜面を登ると、以外にずるずると滑りやすく一寸きわどい登りになってしまった。帰りに分かったが崩壊箇所が終わって少し先に踏み跡があり簡単に登れる。

 

Nikon D40X  AF-S DX Zoom Nikkor ED 55-200mm F4.5-5.6G

 

 

林道を進んでいくと他にも崩壊している箇所があるが、特に問題なく通過できる。しかしこんな山奥の林道、今は荒れたままだが、かつては林業でさかんに使われていたのだろうか。林道沿いにも紅葉が結構残っていて、これはいけるかもと嬉しくなってくる。また、開けていて明るい林道と朝のすがすがしい空気が、今日の滝行を応援してくれているようだ。谷の流れは非常に穏やかで夏は林道を歩くよりも水の中をジャブジャブと行けば気持ちよさそう。対岸の斜面には朝日が差し込み輝いてくるが、山の上部の紅葉は盛りを過ぎてしまっている。

 

Nikon D40X  AF-S DX Zoom Nikkor ED 55-200mm F4.5-5.6G 

 

しばらく行くと、ある部分だけ道に大量の落ち葉、歩くと靴が埋もれる程積もっている。右の斜面を見上げると白樺のように裸になった木が密生していて、上部に少し赤く染まった紅葉が残っている。殆ど落ちてしまっているが、ピーク時にここに来れば見事な紅葉の饗宴が観れるかもしれない。

 

林道歩きにも飽きてきたころ、作業用のモノレールが谷に降りている所に着く。そのレールを利用して谷に降り、レールの延長の鉄の橋を渡る。ここから谷沿いを遡行していくが、水量が乏しく、この先に滝なんかあるのかという感じ。また、谷沿いの木々は見事に落葉していて枝しかなく、ルート違いかとも考えたが、もう少し行ってみようとさらに遡行を続けると少し水量が増えてきた。

 

Nikon D40X  AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II  

 

そして本当に突如、中西滝はその姿を現す。谷の奥に見えるその滝姿は、非常に整っていて稀に観る美瀑だ。上部には柔らかい光が届き美しい景観を見せる。が、紅葉は殆ど終わっている。急速に葉が落ちてしまったようで、この感じだと赤く染まりきることは無かったかもしれない。

 

Nikon D40X  AF-S DX Zoom Nikkor ED 55-200mm F4.5-5.6G 

 

やがて谷に強い光線が差し込んできた。滝の落ち口上部に僅かに残った紅葉が浮かび上がってくる。左側の染まりきれなかった紅葉も透過光に照らされて輝き、力尽きる前に最後の秋を解き放っている。

 

Nikon D40X  AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II

 

帰りにあの落ち葉の積もった場所を通ると、上部に残った紅葉の一群が太陽に照らされ、真っ赤に染まった姿を見せてくれた。この秋一番の紅葉だったかもしれない。