2008年7月27日

奈良県 天川村 上多古川 矢納谷

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

体調がまだまだ良くないが、上多古川の矢納谷に行った。矢納谷は、矢納滝、昇竜滝、圧巻の赤ナメノクチキの滝、さらに上にはコウリンの滝を懸ける美しい秀渓らしい。

 

林道終点から鉄の橋を渡り、そのまま道を辿って行く。晴天が続いて水量が心配だったが、天竜の滝、矢納滝ともそこそこの水量で落ちている。そのまま矢納滝の上を過ぎて入渓、美しい小滝、連瀑を越えて行くが、暑くてふらふらしてくる。

 

PENTAX Optio W60

 

10mの滝を右から巻いて少し行くと、噂の朽ちた梯子が現れる。梯子をゆっくりと登り、上の斜面もロープに頼って登ったが、ロープの支点の状態が分からないので恐々だ。次の岩にかかる木の橋は危ないので、使わずに下に降りて通過したが、特に問題ない。さらに小滝等を越えていくと昇竜の滝が見えてきた。その時、突然右耳に何かが飛び込み、耳の中でブーンといっている。蛭にダニに次は何か、虫難が続く。小指を突っ込んだり、小枝で出そうとするが、全く出てこない。小枝をナイフで削って細い箸状のものを二本作り、格闘すること20分程でようやく出ていった。

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

昇竜滝に着くと、なるほど「竜」という名前がこれほど似合う滝も珍しいと思える。しかし、深い谷間は完全な影でめちゃめちゃ暗い、カメラを出して撮影するが、シャッタースピードはなんと8秒、ホワイトバランスもうまくいかない。

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED

 

しかたがないので待っていると少し明るくなってきたので、撮影しながら徐々に滝下へと近付いていく。大きな倒木に乗って上がり、その後の最後の岩を越える時にカメラを持ったまま横着をしたため滑って真下に落下、尾てい骨の辺りを強打してしまった。しばらく動けなくなるが、今度はカメラをザックにしまって難なく越えた。

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]

 

滝下で撮影していると、後ろから「こんちは~」と元気な声がする。ビックリして振り向くと「人間」の登場にまたまたビックリ、いつも人に合うことなど殆どないからだ。しかも、失礼ながら似つかわしくない若い青年だ。彼は「今日で沢登は二回目です。」「こないだは迷いまくりました。」「この滝はどうやって越えるんですか。」と全く動じることがない。「それではお先に行きま~す。」と元気に出発していった。少し戻り、左岸の適当に登れそうな斜面を登ると道に出たのでそのまま昇竜滝を巻いていく。山道はさらに暑く、早くもへばってくる。そして谷筋を進んでいくと、さっきの青年が大きな釜の滝の前で休憩していた。

 

PENTAX Optio W60

 

ガイドブックのコピーを持っている青年は、そのとおり左岸から巻こうとしていた。しかし、右岸際をへつって滝を直登するルートをとる沢屋さんも多いし、「それがほんまや」と冗談半分で説明すると、さっさと首まで水に浸かって滝を登っていった。青年恐るべし。私は巻くしかないが、どう見ても右岸の方が行きやすそうなので、右岸から巻いていき赤ナメクチキの滝前の広場に着いた。青年は腹ごしらえ中だ。

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

ここは、左岸支流からも25m滝が落ち、その名の如く赤い岩盤を滝が滑る美しい場所、黒に鮮やかなブルーが美しい蝶が舞い、疲れを癒してくれる。

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED

 

しかし、高くなってきた太陽が明暗の強い景観を作り、撮影は難しい。流れる雲が光線を弱める瞬間にシャッターを切っていく。

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

前衛の斜滝を登り左岸の斜面から赤ナメクチキの滝を越えると、上にも美しい滝が連続して懸かっている。

 

PENTAX Optio W60

 

PENTAX Optio W60

 

この後、谷は急激に傾斜を増して大岩が堆積してくる。岩間滝の懸かる岩をどんどん越えていくとコウリンの滝が見えてきた。そして滝前の上が平坦な大岩の上に登り着いた。コウリン滝は一転して岩に草と苔の緑が光り大変美しい。

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL

 

そういえば、青年もコウリン滝が最終目的地と言っていた。足も速いし、とっとと下山したかと考えていると、何故か右岸ルンゼの方から降りてきた。下山ルートを探して上の方まで行ったが、全く見つからなかったらしい。さらにさらに、何故か一人増えていて、二人になっている。この方、怪我をされていて、よく聞くとワンステ尾の方から登っていたが、道に迷い斜面で行き詰まっているのを青年が見つけたらしい。どうしようもなくなって、このままではビバークするしかないと思っていたところに青年が現れ、ザックを投げ渡してから空身で何とか降り、その時に怪我をしたとのこと。しかし、ここまで到達してホッとされた様子。矢納谷は登りよりも下山ルートが問題、私も分からないながらも二人にルートを説明し、三人で探しながら降りようということになった。先ずは、右岸岩壁基部の踏み跡を辿って行くが、途中頼りないロープの懸かった嫌らしい部分がある。赤ナメクチキの滝の上まで来てルートが分からなくなり、うろうろ探す。赤ナメクチキの滝を巻いてきた時に下山ルートに続くと思われる赤テープを確認していたので、それを探すが分からない。結局、赤ナメクチキの滝の直ぐ上ではなく、その上の斜滝のところの左岸に赤テープがあった。その後も山抜け等でルートが怪しくなるが、どんどん進み、朽ちた梯子を降りて、林道まで辿り着いた。握手を交わし無事の下山を喜び合った。それにしても強打した尻が最後まで痛かった。これを書いている今も痛い。