2012年10月13日
前鬼川




前鬼賛歌・・・


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「前鬼は、これ程までに綺麗だったか。」久しぶりの前鬼に入って、驚くやら涙が出そうやら、冗談ではなく、そんな印象からこの日の遡行は始まった。





青みがかった水色が美しいのもさることながら、その水は、不純物が一切混じってないとさえ思えるほどの透明感。一瞬たりとも止まることなく刻々と表情を変え過ぎ去って行くが、その美しさが、変わることはない。

青と白泡がからまり、その泡が水の中に溶けていく様を見ていると、とても気持ちが和んでくる。





明るい日差しが降り注ぎ、狙った通りの最高の沢日和。

「今シーズンこそは、連れてって〜」そう言っていた嫁さんは、ことのほか上機嫌。ナメに打ち上がってくるような儚い泡の輝きを一生懸命撮影していた。







沢の中をジャブジャブと歩いて行くが、濁るなんてことはもちろんなく、何事もなかったように、ただただ美しい水が流れていく。

そして、ブルー釜の滝。このブルーな水は、どこから来るのだろうか。壺の底には何があるのだろうか。





泡立つ白の下に見え隠れするブルーは、本当にありえないような美しさ。私が撮った写真の印象が強い嫁さんは、その写真のブルーが、決してエフェクトではなく、そのままに、いやそれ以上に綺麗と、またまた大喜び。





夏なら泳いで遊べるが、今はそうもいかない。それでも、とびきりのブルーに会えるのは、夏より秋の方がチャンスが多いかもしれない。最高の前鬼ブルーを見たければ、水量の多い時ではなく、渇水状態が良いように思う。

ブルーな水の源は、おそらく、あの豊かな湧き水。本流の水量が少なければ少ないほど、流れる湧き水の割合が増え、よりブルーになるのではないだろうか。





ゆっくり楽しんだので、ぼちぼち行こうかと空を見上げると、ひつじ雲が流れてファンタジック。



左岸のトラロープの懸かっているところではなく、滝横の岩も簡単に登れると嫁さんに言うと、さっさと行ってしまった。



ナメを滑る水の量が少なくて、ちょっと寂しいが、こんな良い天気の日にこんな良いところを歩けて最高。







不動滝もチョロチョロ。





ドーナツ状の渕では、昨年と同じような構図で撮影してて進歩がない。



それより昨年の写真と較べると、何故か周辺がぼけている。FT1、2、3と使ってきて、3は、周辺画質が落ちたように思っていたが、ある時、もとなかさんのFT3と撮り較べてみると、やはり写りが少し悪く、微妙な個体差のように感じた。

そんな訳で、外れ玉かと思いFT4を購入したが、結果はあまり変わらず、ちょっと残念だった。結局、この二枚を較べると、写真というものは、カメラではなく、丁寧に撮影することが大事なのだろう。

箱状廊下からの7枚は、全て湧き水。明暗差が強く、とても満足に撮影できる状態ではないが、いつもながらに素晴らしい水の洗礼を受ける。







その湧き出す水の量と規模は、ちょっと考えられないほどで、その輝きと音に包まれる感覚は、本当に心地よい。









最後は、垢離取場の先にある綺麗な渕を見に奥へと入って行く。今年も滑ることができなかったあのスライダーにもチョロチョロと水が流れていた。



一年ぶりに訪れた前鬼は、鮮烈そのものだった。その透明極まりない水を見ていると、それだけで顔が緩んでくる。

前鬼川、それは世界で最も美しい川。世界の全てを知らなくても、そう断言してしまえるほど美しい・・・



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-GH2
LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

Panasonic Lumix DMC-FT3
Panasonic Lumix DMC-FT4