2012年11月10-11日
三之公川明神谷 北股川釜谷 中奥川滝ノ谷鳥渡谷 滝川苅安谷 十津川



染まるためには・・・


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紀伊山地の滝の多くが、見事な色に染まるであろう週末、少ないチャンスをどういかすか、最後の最後まで迷いながらホームへと帰ってきた。

先ずは、三之公へと車を走らせ、明神滝を目指す。歩いていてもあまり紅葉の鮮やかさが目に付かず心配になるが、もとなかさんが、先週に調査してくれているので、だいたいの感じは分かっている。

もとなかさんは、軽く20分で着いたらしいが、私は、やっぱり30分かかって到着。青空バックを期待していたが、あまり天気が良くなく、ちょっと冴えない。



上部の紅葉が枯れかけているのは、予想通りだが、中間部もまだこれからといった感じ。50mにも満たない高低差だと思うが、日当たりの加減の為か、全体がうまく染まるのは、難しいのかもしれない。それでも、どびきり美しい秋色だ。



次に北股川沿いの林道を北上して、釜谷出合にかかる滝に寄ってみた。特徴的な美しい流れは相変わらずだが、紅葉は、ほんの少し。





そろそろ良い時間になってきたので、今回の本命、中奥の滝ノ谷に向かう。

沢沿いの踏跡を進んでいくと、昨年の終わりに鮮やかだった下の滝辺りは、まったく紅葉が始まってなく、まだ緑の葉っぱが生き生きとしている。これは、失敗したかと思いながらも急傾斜な斜面を登って行くと、上部にちらちらと良い色が見えだして一安心。

そして、滝下から見上げた紅に思わず頬が緩む。



まさに今、紅くなったばかりと思えるような透明感と鮮やかさを兼ね備えたピチピチの紅葉が、短い秋を思い切り楽しむように滝の上で穏やかに揺れている。その微妙な色合いの美しさは、首が痛くなるほど見続けても決して飽きることが無い。





撮影から現像まで頑張ってみたが、その鮮やかさと微妙なグラデーションの変化を写真で表現できないのが悔しい。

さあ、次はどうしよう。夕方の集合を考えると、あと一つくらいか。やはり、あそこへ行ってみよう。今年は、絶対凄いに違いない。

中奥へと戻り、取水施設から白鬚岳へと続く林道をてくてくと登って行く。そして現れた大滝とそれを取り巻く錦は、期待通りの素晴らしさ。

紅、橙、黄、緑・・・散りばめられた色色色、そんな屈指の眺めが、この日の最後を飾ってくれた。



橿原まで戻って、あすかの湯の洞窟風呂前で温もっていると、仕事を終えたもとなかさんが登場。ここは、我らのお気に入り。さらに、弥山、八経に登ってきたたっくんさんと合流して、めしタイム。

腹が大きくなって、もう飲み食いできそうにないが、某公園に移動して、予定通り前夜祭の始まり。たっくんさんが用意してくれたバーベキューコンロに炭が赤く灯り、あーだこーだと尽きない滝談義に夜が更けていった。

目が覚めると予想していたとはいえ、シトシト降る雨にがっくり。考えていた必殺の滝に行くのは、ちょっとデンジャーそう。協議の結果、笹の滝が良いかもと、もとなかさん号に乗せてもらって大移動の開始。

滝川沿いを走って行くと、彩る紅葉が美しく、特に川床近くの木が良い色をしていて、「ウワー、ワオー」と期待感も十分。

傘をさして笹の滝の前に立つが、ここは、スッテンコロリンが怖いところ。アクアステルスでは、どうにもならない感じで、二人に助けてもらいながらウロウロ。



しっとりと濡れた紅葉がとても美しく、それは、PLフィルタを回すことで、肉眼では見ることができない美しく深みのある紅へと豹変する。溢れる水の流れが素晴らしい笹の滝だが、秋の美しさもまた格別。



今日は、この辺で勘弁しといたろかと、滝の湯へと向かうが、役所の裏に滝があったはずと覗いてみると、美しくのどかな滝風景が待っていてくれた。



鮮やかに染まる滝紅葉を捕らえるのは、本当に難しい。滝前に素晴らしい広葉樹があるからといって、それが必ずしも色付くとはかぎらない。

絶景を生み出す条件とは、何だろうか。分かってきたような、分かってないような。短い秋の滝行は、そんな疑問への挑戦かもしれない。

たっくんさん、もとなかさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-GH2
LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH/POWER O.I.S.
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

Panasonic Lumix DMC-FT4