2013年2月9-10日
大峰山脈




白く、碧く、美しく・・・


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今週末も八ヶ岳に行くつもりだったが、紀伊山地の降雪を見て、急遽帰ってきた。

9日の朝に道の駅で嫁さんと待ち合わせ、泊予定なので共同装備等をあたふたと準備して熊渡に着いたのが8時30分頃。随分と遅い出発になってしまったが、急なこともあって、山梨からでは、これが精一杯。冴えない天気だが、今日は必ず晴れてくると信じて出発。

林道を歩いて、植林のジグザグからカナビキ尾根に乗ると、薄い新雪の下が凍りついているのか、やたらに滑って歩きにくい。まさか使わないだろうと思いながらも一応持ってきたアイゼンを付けると、急に傾斜が緩くなったように感じる。



川合からの道に出合うころには、ガスが晴れだして青空が覗いてくる。雪が降ってガスに覆われていたこともあってか、あたりは期待以上の白さ。



やはり来て良かった。この幽玄で美しい森は、ここでしか見ることができないのかもしれない。







P1598北側の森は、P1518東側の森と並んで、最高に美しい霧氷に覆われると思う。







この雪の感じだと、慌てる必要もなく、白く化粧した木々を愛でながらの超スローペース。









頂仙岳を巻いて高崎横手出合。







狼平方面ではなく、予定通り明星目指して森の中へと入って行く。白く輝く弥山、八経が見えてくると気分がさらに高まってくる。





少しズボりだしたし、森の中をさまようように歩きたいので、スノーシューに変える。

二人を包む白い森は、どこまで続いているのだろうか。そんな風に思える俗世界からの離脱が、ここに来る一番の意味かもしれない。









雲が湧いてきたが、最後まで美しい森の中を歩いて明星ヶ岳に到達。





今回の計画のひとつは、ここにテントを張って絶景を拝むこと。風の通り道を少しでも避けようと、一段下がったところを一生懸命広げて、うまくLight Houseを張ることができた。

やがて日が傾き出し、その時が訪れる。釈迦から伸びてくる白かった稜線が神秘的な姿に変わり、えも言われぬ色に染まっていく。八経のたおやかな斜面も光りを受け、その過ぎ去っていく美しさは、一瞬たりとも同じではない。そして、光が吸い込まれるように闇に包まれていく。








夜になるとガスが出て、朝まで晴れないのは、想定内。起きてみると、やはり真っ白で何も見えない。流れるガスの隙間から一瞬だけお日さんが見えたが、それだけで終わってしまった。

それでも、9時頃には晴れてくるはずなので、ゆっくりとその時を待つ。



ガスが、どんどん流れてドラマティック。沸き立つ雲海も格好いい。見えだした空は、その領域を広げ、碧さと透明感を際立たせてくる。









そろそろ行こうかと、行動を開始したのは、10時を過ぎていた。





八経との鞍部へと下降し、尾根を進めば、分厚い白の造形に圧倒される。



















さあ来たぞ、目の前にあるのは、八経へと続く最後の尾根。雪が少なく足下が乱雑なのがご愛敬だが、立ち枯れに伸びるエビの尻尾に祝福されて、素晴らしい登頂となった。













冬の八経らしくない長く飛び出した錫杖に少し寂しさを覚えるが、穏やかで素敵な山頂なのは、何時もと変わらない。





夏道も十分に歩けそうだが、尾根通しで弥山へ。









国見八方も地肌が出ていたが、弥山は、まだまだ真っ白く化粧したままだった。







狼平で休憩して、出発しようとザックを担ぐと、吊り橋を渡って来る一行が。会の山行らしかったが、先導されていたのは、山ノ神さんでした。臆崖道さんがいないと思ったら、撮影してるから後から来るとのことで、薄着で登場したおくがけさんは、良い天気にとても嬉しそうだった。



川合道に出てからも、霧氷が美しく、抜けるような青空を見ながら下山した。



二日間とも好天に恵まれ、最高の弥山詣でになった。こんなことは、もう二度とないかもしれない。

白く、碧く、美しく、そんな冬の大峰に会えたことに感謝・・・



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-G5
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.

Canon PowerShot S95