落書き

遅れに遅れていますが、残してゆきたいと思っています。

春信 山上ヶ岳

春信 山上ヶ岳

2018年3月11日 大峰 冬尽く… あまり期待できないのは分かっていたが、あそこなら少しは霧氷が楽しめるかもと大峰に向かった。 目指すところは、レンゲ坂谷が山上ヶ岳と稲村ヶ岳を結ぶ稜線に突き上がる辺り。 誰もいない静かな道を黙々と歩く。雪が少なく、進むのに何の苦労もない。かつてここで雪に負けそうになったことが嘘のようだ。 レンゲ辻に出る少し手前、ブルーアイスを霧氷が覆う眺めが迎えてくれる。この悪条件でも、なんとか白を残しているのは、やはりここは霧氷的な条件が揃っているのだろうか。...

儚きひととき明神平

儚きひととき明神平

2018年2月17-18日 台高 大切な時… 17日は冬型で天気が悪いが、18日は晴れ間が期待できそう。18日の朝までガスに覆われれば、白き世界が出現するはず。そして、そのガスが晴れてくれれば… なんて考えながら、17日午後に大又林道終点から出発。 明神滝は、ちょっと雑然とした感じ。滝前から巻道へと戻らずに右岸からショートカットで登山ルートに合流。 思ったより枯れ枯れの明神平。 なんとも寂しい。 Black Diamond...

編笠山〜ギボシ〜権現岳

編笠山〜ギボシ〜権現岳

2018年1月6-7日 八ヶ岳 狭き… 冬の八ヶ岳。もうあまり細かいことは覚えてないが、とにかく雪が少なかった。編笠山の岩が露出した最後の登りは、まるで夏山のよう。 下界は天気が良さそうだが、八ヶ岳連峰は雲の下。 さて、行きますか。慌てることは全くないが、先へ進む。 天気が悪く霧氷感もない眺めが寂しい。 青年小屋前にテントを設営。内部は国産の山岳テントに較べると余裕があるサイズだと思うが、それでも大男三人では狭い。夜は外部気温氷点下15度程度にも関わらず、テント内は熱気に満ちていた。 夜が開けるとスカッと爽快。澄んだ青空が気持ち良い。 今日、目指すのは権現岳。オッチラオッチラと登ってゆく。...

爽やか大普賢岳

爽やか大普賢岳

2017年12月30日 大峰 らしさ… 29日の夜は、誰もいない和佐又山キャンプ場にテントを張って小宴会。快適なはずが、ゴーという音とともに風が断続的にテントを揺らし、ちょっと落ちつかない。汗をかいてないからか、いつものような食欲が無く早々に根をあげて外に出ると雪が舞い散っている。お〜っと、明日は新雪を楽しめるかもと期待を膨らませて床についた。 朝になると、風はおさまっていて、期待の雪も大して降ってなさそう。何より天気が冴えない。 そんなことで、出発して変化のない歩みだったが、笙の窟の氷を見て足を止める。 はんぺんさんは大胆なスタイル。 ゆかちゃんは瞑想? 何にしても透明で美しい。...

赤倉谷

赤倉谷

2017年11月26日 南紀 尾川川 赤倉谷 綾なす… 北又谷の翌日は、紀伊半島東海岸を南下して熊野へ。赤倉谷といってもピントこないかもしれないが、コアな滝メグラーには三ツ滝として知られていると思う… 荒れた谷筋の道跡を適当に進んでゴーロを行けば、一の滝。遠くに少し紅葉が見えるが、水量的なこともあって普通な感じ。 前回は右岸を大きく回り込んで巻いたと思うが、少し下がったところの右岸壁を見ると、手掛かり足掛かりがありそうだったので、エイヤっと攀じ登って落口に出る。 上に続く滝のところは、とても良い雰囲気。はんぺんさんと顔を見合わせてメインカメラを出す。...

爽秋 北又谷

爽秋 北又谷

2017年11月25日 台高 三戸川 北又谷 心地良く… 11月も終わりかけの週末。まだ紅葉が楽しめるのは南紀から台高南東部あたりか。で、どこが良いだろうかと導き出したのは台高三戸川の北又谷。遥々と、はんぺんさんが来てくれたこともあり、秋の彩りに期待… このマイナーな谷には、この時から5年前の夏に訪れていて、その時の記憶から地形的には紅葉が望める条件を十分に備えていてると思われたので、後は植生的なことになるだろうか。...

大江谷

大江谷

2017年11月19日 奥高野 十津川 川原樋川 大江谷 静かな華… 紀伊山地で滝紅葉を楽しむのは難しく、北関東から東北辺りの彩りを観ると本当に羨ましい。 何故そうなのかを考えてみると、植生的に植林の影響が否めないところだが、滝近くは殆どが自然林であるにも関わらず常緑樹の占める割合が多い。また、開けたろことではなく深く切れ込む地形にかかる滝が多く、光が十分に届かない。夏場に訪れて、滝前に見事なカエデ系の木があるからといって、秋に綺麗に色付くとは限らないし、どちらかと言えば、そうならないと感じる。...

霧ヶ滝、赤滝

霧ヶ滝、赤滝

2017年11月5日 扇ノ山 岸田川 三倉谷 秋化粧… 扇ノ山の北東、ここに霧ヶ滝渓谷と呼ばれる美しい渓があり、そこにかかる赤滝は秋がことのほか素晴らしいらしく、一度訪れてみたかった。 霧ヶ滝までは遊歩道が続いていたと思うが、正直よく覚えていない。 霧ヶ滝、堂々とした佇まいで立派。北を向いているためだろうか、紅葉的には、ちょっと渋目な感じ。 ゆっくりと楽しんでいると、いかにもな滝メグラー御一行さんがやってきて、なんか手を振ってるしと思ったら、なんか半分以上が知った顔やしで、ご挨拶。...

幽艶 釈迦ヶ岳

幽艶 釈迦ヶ岳

2017年10月8日 大峰 心打たれて… 大峰では、渓や滝の紅葉を狙ったことはあるが、山の紅葉を主として狙ったことは無かったように思う。少し早いかもという思いはあったが、どちらかといえば遅い目より早い目のピチピチした感じの方が好きなので、まあ楽しめるだろうと釈迦ヶ岳に訪れてみることに。 太尾登山口からスタート。 古田の森を越えたあたりから、次第に秋の色になってくる。紅葉には早いといえば早いのかもしれないが、既に散ってしまった葉もあり、何とも難しい。 たおやかな釈迦の姿をたおやかな尾根から観る。降り注ぐ光を浴びた木々達の華やぎが、とてもとても美しく、もうこの時点で来て良かった感に満たされる。...

駒ヶ岳を彩る秋

駒ヶ岳を彩る秋

2017年9月30日 中央アルプス 限られた休日… バスに揺られてロープウェイに乗って雄大なカール地形に降り立つ。ひこさんにとっては、初めての高山かも。 千畳敷の紅葉は、ちょっと冴えない感じで、そそくさと乗越浄土へと登る。そして、駒ヶ岳東面を見ると、なかなか良い感じ。 ここから殆どの人が駒ヶ岳山頂へと登って行くが、我々は狙っていたとおりに駒飼ノ池から濃ヶ池方面へと降ってゆく。 う〜ん、前に来た時も感じたが、何故か千畳敷よりもこっち側の方が遥かに美しい。地形の問題かもしれないし、それとも少し時期に差があるのかもしれないが、移り変わりを見ている訳ではないので、本当のところは良く分からない。...

カラープロファイル

カラープロファイル

未来へ… 写真を趣味にするみなさんは、それなりに意識してカメラを選択し、愛着を持って使用しているのではないでしょうか。また、熱くカメラ談義に花を咲かせることもあるでしょう。ところが、撮影後のRAW現像やWebへ投稿するために必要な環境(PC、カラーマネジメント、ソフトウェアなど)や写真を鑑賞する環境の話になると、途端にトーンダウンすることが少なくないように感じます。...

小迫谷

小迫谷

2017年9月18日 台高 小橡川 橡谷 小迫谷 沢登り 記憶の彼方… この日は、臆崖道さんとマイナーな沢狙い。 小迫谷は台高の小橡川の支流のそのまた支流にあり、普段は水量が少ないらしいが、幾本もの大滝を内包する素晴らしい谷らしく、滝メグラー的には最下流の大滝が知られているところ。 林道から沢に降りると直ぐに最初の大滝。かつて、この滝までは訪れたことがあるが、記憶に残っているのは優雅な流れ。しかしながら、この日の姿は圧倒的。高さ40m程だろうか、いきなりという感じで降り注ぐ滝水の歓迎を受ける。まだ暗い谷間に飛沫立ち込め、朗々と木霊す音に幽玄な雰囲気が漂う。...