落書き

遅れに遅れていますが、残してゆきたいと思っています。

クラガリ又谷

クラガリ又谷

2017年6月3日 台高 小橡川 右又谷 クラガリ又谷 沢登り アカルミ… クラガリ又谷は、その名のごとく入口から直ぐに連瀑となっている暗いゴルジュがあるが、これが有るためかどうか、かつての伐採を逃れた美しき渓らしい。もちろん、そのゴルジュは手に負えないので、入口からも見えている最奥の滝前まで左岸から大きく巻き越える。 40mとされる大滝は噂どおりに寛げる良いところ。小さいながらも美しき滝壺を持っていて、これは予想外で嬉しい。 滝を滑り降った水は滝壺から溢れ、ナメを降ってゴルジュに吸い込まれてゆく。 この滝は右岸巻き、途中から滝身の方に近づき、最後は流れの近くをよじ登る。 高度感のある落口...

しっとりと前鬼川

しっとりと前鬼川

2017年5月4日 大峰 前鬼川 沢登り 代表… 前鬼川 大峰の孔雀岳から釈迦ヶ岳あたりを源とするこの川は、大峰を代表する美しい渓であり、それだけでなく、美渓という点において日本を代表するに相応しい渓かもしれない。滝メグラー的に補足すると、前鬼川は、奈良県の下北山村を貫く屈指の渓谷であり、あの不動七重の滝がかかる。 奈良県は滝王国などと言われることもあり、全国から多くの滝メグラーが訪れるが、残念なことに前鬼川は滝メグラーに相手にされることが少ない。大瀑に人気が集まるのは分からないではないが、それらの滝は、この地に特有のものではなく他所でも見ることができる。...

北又谷

北又谷

2017年5月3日 台高 大又川 北又谷 良いところ… 大又川の北又谷は、随分前に「近畿の山 続日帰り沢登り」で知ったが、なんとなく行きそびれていて、その後出版された「秘瀑」では、あまり印象が良くない云々と書いてあり、ますます行きそびれていた。しかしながら、この少し前に、えだ2さんが「五郷十二滝」としてアップされたレポを拝見していて、いやいやひょっとしてと、頭の中にインプットされていた。 北又谷沿いの林道に入り、最初のへアポンカーブのところに駐車し、沢に降り立つ。最初の顕著な滝は、門を構えるゴルジュった地形の奥に落ちる滝。さらにその奥にも滝が見え、なかなかに美しい。...

下谷探索

下谷探索

2017年5月2日 大峰 北山川 四ノ川 下谷 下谷支流 ウルトラスーパー秘瀑… GW4日目、ぐっと人数が減って、はんぺんさんとゆかちゃんと私の3人。この日は、2016年GWの最後に、はんぺんさんと遠望した下谷の100m級大滝へ。 伝えられるところによると、大峰の代表的な渓は、一に池郷川、二に白川又川、三に前鬼川、四に四ノ川とされていて、その美しき渓には、数々の素晴らしき滝がかかるが、何れも滝メグラーには、あまり相手にされることがない。下谷は、そんな四ノ川の右岸に入る支流。...

穏やか上谷

穏やか上谷

2017年5月1日 大峰 上多古川 上谷 思い出… ジョウカケ谷、戸倉谷に続いては上谷。上谷も思い出の谷。 この日もお天気に恵まれて、上谷は穏やかな雰囲気に包まれた。新緑が彩る谷を美しき水が流れ下り、そこにお日様が降り注ぐ。 心の奥まで染みた… あっきーさん、おでんさん、はんぺんさん、ゆかさん、WATAさん、どうもありがとうございました。 撮影機材 OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO M.ZUIKO DIGITAL ED...

きらきら戸倉谷

きらきら戸倉谷

2017年4月30日 台高 中奥川 戸倉谷 ゴルジュも春色… GW二日目も中奥川。 戸倉谷とは、南紀の立間戸谷と同じような意味から名付けられたのだろうか。大きな戸の底、そこを辿る者を迷わせるような怪しい渓相が、序盤からいきなりといった感じで始まる。 最初の難所?極めて難しい左岸のヘツリか、観念して泳ぐか。その何れでもなく、右岸を登り上部の岩との僅かな窪みを這いつくばって抜ける。 抜けると、戸倉最初の顕著な滝。 岩に囲まれた壁が上へと続いてゆく様に、ただならぬ雰囲気を感じるところ。...

春色ジョウカケ谷

春色ジョウカケ谷

2017年4月29日 台高 中奥川 赤倉谷 ジョウカケ谷 麗らかに… この年も例年のGWのように紀伊半島での活動に参加できたのが嬉しい。たしか、南紀が候補だったが、水量が少ないことが考えられたため、紀伊半島北部に変更したと思う。 そんなことで、先ずはジョウカケ谷の大滝へ。 冷たい淵をワーワーと越えて行くと、コザクラが咲いていて驚く。 そして、丈屋滝、大屋滝ではない。 丈屋滝を左岸から巻いてジョウカケ谷に入ると、大きな釜を持つ美しい滝。ツツジだろうか、ピンクの花びらが釜でゆらゆら。...

まったりと木曽駒ヶ岳

まったりと木曽駒ヶ岳

2017年3月19日 中央アルプス やさしい休日… 今度は、がぶんたきさん、もとなかさんが声をかけてくれる。 どこへ行こうかと迷ったが、関西方面から比較的アクセスしやすく雪があるところという条件で、中央アルプス。出発のバス待ち時にCOOPERさん御一行と会ったりと、やっぱり関西方面からも人気があるのかも。 ロープウェイで一気に千畳敷まで運んでもらうと、もう目の前は絶景と呼びたくなるような高山ならではの眺め。 乗越浄土へと乗り上げるが、がぶんたきさんが、長旅の疲れからか軽い高山病のようで、ちょっと苦しそう。それでも、なんとか大丈夫とのことだったので、ゆっくりと先へ進む。...

魅せられて西穂高岳

魅せられて西穂高岳

2017年3月11-12日 北アルプス 再びの夢… 一段落した感じだったが、はんぺんさんとゆかちゃんが声をかけてくれたので、再び山に向かうことに。北ア方面も穏やかな天気になりそうだったので、昼から安直路線で新穂高ロープウェイに乗る。 思ったより雲が多いかも。 小屋から離れたところに、ゆったりとテントを張る。良い天気のはずが、何時の間にか辺りは一面のガス。 もうダメだろうとテントでゆっくりとしていたが、ふと外を見るとガスが晴れてきていて、テントシューズのまま斜面を登る。 ガスが、どんどん晴れていくだけでなく、下層には雲が残り絶景を予感させる。 そして、光を浴びた西穂稜線が染まり出す。...

いちばん大切な人がいちばん愛した山

いちばん大切な人がいちばん愛した山

2017年2月25-26日 大峰 明星ヶ岳 八経ヶ岳 弥山 二人の願い… 22日の夜から23日お昼頃にかけて荒れ模様となるが、同時に気温が上がり降るのは雨、そして24日は冬型になり25日には緩む。この年の大峰は、かなりの雪に恵まれ、それに怖じ気付いていた私は、この予報を見て救われた気がした。そして気がつけば、25日の朝は熊渡にいた。 辿るルートは、何時もの道。静かな冷たい空間に、決して激しくはないが強き想いが同化してゆく。 稜線に出ると、生きている不思議を包み込むように、白きベールが流れてはまたやって来る。遙かなる道程に絡み合う二人の想い。...

心静かに天狗岳

心静かに天狗岳

2017年2月18-19日 八ヶ岳 あの時と… 初めて八ヶ岳に来たときに選んだ登山口は、ここ渋ノ湯。もう下山してきたのだろうか、ちょうどお昼頃の渋御殿湯は、カラフルな登山者達の明るい声が響いていた。と思う。正直よく覚えていない。 そんな明るい出来事とは無縁だったが、この時は体力と感覚を取り戻したかった。そう思っていたのは良く覚えている。また、それだけでなく、何より大自然の慰めが欲しかったのだろう。 黒百合ヒュッテ前も、楽しげな雰囲気に満ちている。 良い時間になってきたので中山峠へ。登り出ると、ちょっと恐ろしげな雰囲気が漂い、たじろぐ。...

瑞牆山から

瑞牆山から

2017年2月11日 奥秩父 二歩目… 私が動き出したのを知ってか知らずか、滝仲間がお山へと誘ってくれた。生憎、何処も天気が悪そうだったが、ポッカリと雲の隙間が出来てそうなところがあり、そこには思い出のお山が… 山頂からは、周りのお山に雲がかかっているのが良く見える。あっちへ行っていれば、ガスで真っ白やったかも。 前に嫁さんと登った時は、真っ白で何も見えなかった。 「今日はよう見えるなあ」と語りかける。...