2013年10月13-14日
北アルプス
秋と冬の狭間・・・
扇沢からトロリーバスに乗って黒部ダムに降り立つと素晴らしい天候。白い山並みと紅葉、ダムから放出されるスーパーひょんぐりは、人工物が混ざっているとは言え、見事な景観。
高山の紅葉には、タイミングが少し遅く、おまけに台風の影響もあり、どうかと思ったが、少し標高が低い立山の裾野を狙ってみようと思ったのが、今回の計画。
しかし、黒部平から見る紅葉は、あまり冴えない感じ。それでも紅や黄が所々に見え、なんとか楽しめるかもと、この時点では思えた。
ロープウェイ、トロリーバスに乗って室堂へ、さらにバスに乗って弥陀ヶ原で降りると、紅葉は殆ど終わっていて残念。
予定の松尾峠周回は諦めて、一ノ谷方面へ。
僅かに僅かに残った紅葉を探して歩くが、心の奥まで寂しくなってくる。
獅子鼻岩は、なんかモアイ像のよう。
獅子鼻岩の急坂を登ると紅いナナカマドの実だけが残っている。少し前なら、ナナカマロードと呼びたくなるような鮮やかな路だったのではないだろうか。
それでも青空をバックに白い山並みが見えてくると、その大きな景観が、どうだと言っているようで嬉しい。
室堂から今宵の宿の雷鳥沢を目指す。2010年の素晴らしい紅葉は無いが、山に囲まれた素晴らしいテン場を見てワクワク。
既に多くのテントが張られていたが、まだまだ余裕があり、どこに張っても一等地。
夕暮れ時のドラマは、空に全く雲が無いためか、ほんの少し。
夜はちょっと寒く、冬の釈迦程度には冷えたかもしれない。スリーシーズン用の寝袋では寒く、夜中に真冬でも着ることが無いダウンジャケットを追加した。
翌朝は、雄山に登ってご来光を見ようと思っていたが、登頂に要する時間も読めないし、寒い山頂で待っていては凍えてしまうと、それは却下してゆっくりとスタート。相変わらず良い天気だが、日本海方面は少し霞んでいる。
雪が出てきてザクザク。
最後はつるつるに凍った道に足を取られながら一ノ越。雄山へと登る行列を眺めるが、もちろん登頂はパス。東一ノ越へと巻き進んでいく。
東一ノ越から見下ろすタンボ平方面は、紅葉の最後の望み。昨日と同じように見える紅や黄は、なんとも微妙だが、赤沢岳、鹿島槍、五竜等々の背後に聳える山並みが素晴らしい。
遠目で見えた紅は、ナナカマドの実が光っていたようで、近付くと落葉が目立ち、あまり綺麗ではない。
しかししかし、残った紅葉が光りを受けて輝く様は、秋と冬の狭間における美しき自然の営み。それを慈しむように歩いた。
黒部平に戻ってくると、まだまだ元気な紅葉が残っていた。う〜ん、何故だろうか。
今回の紅葉狩りは、ちょっと残念な結果だった。でも、うつろいゆく僅かな期間の美を追い求めるのは、とても楽しい挑戦。
後少し、絶景探しは続く・・・
撮影機材
Panasonic Lumix DMC-G5
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.
Canon PowerShot S95
2010年のときもそうでしたが、この時期に半袖を見せられると、どんな温感センサーが肌に埋め込まれているのか・・・
臆崖道さん
いやいや暑かったんですよ。単に暑がりなだけかも・・・
でも、やっぱり半袖最高です。
この日は本当にいい天気でした。
雷鳥沢からは見事なマジックアワーと星空が
楽しめたんでしょうね。
台風の影響で今年の立山の紅葉はいまいちでしたが、
それでも初雪に美しい彩りを楽しめました。
冬本番ですね。
今、東京に出張中です。
今度の日曜日は奥多摩辺りに登りに行こうかと・・・
富士山が見えるかな~
Tekapoさん
秋色と雪のコントラスト、何より天気がよかったのが最高でしたね。Tekapoさんが辿られた大日から称名滝へは、一度歩いてみたいと思ってます。
今週は、荒れた天気が続きそうですが、奥多摩辺りは大丈夫そうですね。