2013年11月2-4日
黒川西洞川 濁河川椹谷カラ谷 霧降川 鬼怒川支流 箒川寒沢 余笹川 小森川滝越沢
秋の宴・・・
紅葉滝も最盛期。いくつかある候補の内から、先ずは開田高原唐沢の滝。
予想通り朝の光を受けて輝いているが、紅葉的には盛りを過ぎていてちょっと残念。カメラエフェクトも手伝って、それっぽく写っているが、実際には枯れ枝が目立つし、残っている葉も落ちる手前な感じ。
次は、御嶽の西にある濁河川の根尾滝。遠い道程だが、北側の裾野をぐるりと走っていくと、大きな風景が展開し、とてもいい眺め。
遊歩道からは、燃えるようにとはいかないが、散りばめられた紅葉が美しい。
根尾の滝が見えてくると、切り立った大岩壁とそれを彩る紅葉が見事。
観光滝やし大丈夫だろうと沢靴ではなくトレッキングシューズを履いてきたのが、失敗。滝前へと岩を伝い濡れずに迫るのは、かなりアクロバチック。この辺りの超ニュルニュルのことを忘れていた。
嫁さんは、諦めて待機していたが、「ここまで来て滝壺に行けないのでは意味が無い」とかなり残念がっていた。
不安定な天気に翻弄されるが、右へ左へと移動して一生懸命に撮影。
滝姿とそれを取り囲む景観は申し分なく、とても素晴らしい空間。豊かな水を湛えた壺は、この滝が単なる崩壊壁でないことを物語っているようだ。
戻ってゆっくりしていると、ここに来てから最高の光が降り注ぎ、鮮やかな虹が架かった。
帰りにあかがねとよ、からたに滝に寄ってみたが、紅葉的には今一歩。
さてさて、明日はどうしようか。続けてこの辺りの滝を巡る案もあったが、天気が悪くなりそう。やはり良い天気の下で滝巡りをしたい。そうや霧降やと日光まで大爆走となった。
道の駅やいたで朝を迎え、心配した渋滞もなく霧降滝の駐車場に到着。
背の高い三脚がトラブっていて、下の枝がうるさい写真になってしまったが、山肌を染め上げる眺めが素晴らしく、紅葉の中に埋もれる滝が極上の美しさ。
上から見ていると、やはり滝前へ行ってみたくなる。賑わう観瀑台を後に下降を開始。
滝が迫ってきて、紅葉的には遠望の方がええかもと思えるが、その水に目を奪われる。
滑らかで優雅な流れが、目前に大きく広がり、静かな空間を水音だけが満たしている。その一瞬たりとも同じでない美しさこそが、滝そのものなのかもしれない。
霧降滝を後にして、蛇王の滝を見に行こうと北上。とにかく走っているだけで気持ちがいい。紀伊山地では、とても望めないような落葉樹が占める眺めは、まさに全山紅葉と呼びたくなる。
青柳日光線を下っていくと、知らない滝が見えてきて(後で調べてみると唐滝)、またまたいい感じ。
その滝は、ちょうどR23に出たところから良く見え、水量が少ないものの、滝を囲むように咲き誇る色々が、これ以上無いような美しさ。
蛇王滝も北を向いているにも拘わらず、見事な紅葉に彩られている。滝前に降りてみたが、上からの方が、ずっと良いと思う。
鬼怒川沿いを東へと戻っていくと、これでもかと言わんばかりの見事な紅葉。
途中から大渋滞になってしまい塩原の竜化の滝に着いた時には、薄暗くなっていた。
汗を流して飯を食ってると、雨が降ってきてだんだん強くなってくる。明日は諦めて帰ろうかと思うが、山梨への道程は容易ではない。渋滞情報を見ると、合わせて80㎞くらいか。
仕方が無いので、道の駅やいたで渋滞が解消されるまで仮眠をとろうとしたが、気がつくと朝になっていた。まだ空が雲に覆われているが、明るくなっていて雨も上がりそう。はんぺんさんに情報をもらっていた那須の駒止の滝(駒ヶ滝)を調べてみると、なんと凄まじい紅葉美。標高的にちょっと遅いとは思いながらも行ってみることに。
駐車場の直ぐ前に大きく突きだした観瀑台があり、これが無ければ良く見えないかもしれない。思った通り紅葉は終わっているが、残っている色からも最盛期の片鱗をうかがわせ、独特の碧い水色も美しい。
山梨へと戻りながら見ることができる滝を考えていると、嫁さんの提案は丸神。なかなかの名案と思ったが、まさに最盛期の紅葉。ここも滝前よりも遠望が、ことに美しかった。
到達が難しい秘境の滝もいいが、見慣れた観光滝も秋はその姿を一変させる。
美しい水の流れに錦を纏い、その美しさを昇華させる様は、とても言葉では言い表せない。それは、ほんの短い一時、滝達が奏でる秋の宴・・・
撮影機材
Panasonic Lumix DMC-G6
LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH/POWER O.I.S.
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
Panasonic Lumix DMC-FT3
Panasonic Lumix DMC-FT4