2013年12月8日
北アルプス 



ガス晴れて・・・


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7日の土曜日、もとなかさんとああだこうだと行き先の打ち合わせが忙しい。ヤマテンでは、南ア、中ア、八つは晴れ。北アは少し微妙で、飛騨側の天候回復が遅れるらしい。南ア烏帽子岳に日帰りで迫れるチャンスかと思ったが、遠見尾根から聳え立つ北アを見に行こうということになった。

テレキャビン、さらにリフトに乗り、一気に標高を稼ぐ。ずっとガスガスで視界が悪く、リフトを降りても、それは変わらない。



踏まれているだとうと、スノーシューを持っていくか悩んだが、雪が深く、スノーシューなしでは即撤退という感じ。トレースは、どこにも無い。

地蔵の頭への急斜面を登り出すと、深い雪に悪戦苦闘。それを見ていたリフトの係の方が、「遠見方面なら巻いても行けますよ」と声をかけてくれる。なるほどと南側を巻いていくが、こっちも雪が深い。



なんとか巻き進んで鞍部に出ると、光る稜線が現れて期待感一杯。





しかし、青空が覗いたのは一瞬。尾根に乗って進んでいくと、辺りは真っ白な無の世界。



「一ノ背 髪」の標識に到達。アルプス平まで下り35分とあるが、2時間10分もかかった。

もとなかさんの情熱は凄まじく、深い雪を蹴散らして休むこと無く登って行く。まるでガスの向こうに凛々しい峰々が見えているよう。



「一ノ背 髪」から「二ノ背 髪」までは、夏道タイム15分。急坂をラッセルで40分。

東側に雪庇が張り出した稜線を進んでいると、空にお日様が浮かびだし、やや明るくなってきて何か起こりそうなことが、確信となってくる。







「二ノ背 髪」から30分、12時20分に小遠見山に到着。3時間ちょいかかってしまった。大遠見山まで行けると思っていたが、ちょっと無理そうなので、ここでゆっくりすることに。

そうこうしていると、頭上高く青空が見えだし、それが大きく広がっていく。



凄いことになってきた。ガスを纏った山々は、ドピーカンでは見ることができない格好良さ。輝くヒダヒダが、青空へと高く延びていき、どこを見ても最高。







なかなか姿を現さなかった鹿島槍、五竜も登場。





ほんの20分程でまたガスに覆われてしまい、それではとラーメンタイム。後から単独で登って来られた方は、ここにテントを張ってゆっくりとするらしい。

40分程経つとまたガスが晴れてきて、さっきよりも強い光線が差し込み、空が濃い色へと変わっていく。







ふと見ると、遠見尾根を下山してくるパーティがいる。とても爽やかな若者達で、五竜は敗退したらしかったが、回復した天候の下、おおいに盛り上がっていた。











1時間40分程楽しんで下山開始。またガスの中へと吸い込まれていくが、全体的には良い天気。







ふり返ると、僅かながら彩雲が漂っていた。



途中から地蔵の頭が見え、光を反射してキラキラと輝く何かがあり、まるでクリスマスツリーのように見える。こんなところに誰か立てたのかと、登って近付いてみると、クリスマスツリーではなくケルンだった。その鐘の澄んだ音色が、とても心地良かった。





冬場は、なかなか晴れない北アルプスの稜線。限られた週末山行の中で巡り会うことは、とても少ないチャンス・・・

もとなかさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

SONY NEX-6
E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS

Panasonic Lumix DMC-G5
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.
LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH/POWER O.I.S.

4 コメント

  1. もとなか

    初北アルプスに初ブロッケンと僕にとって記念となる山行でした。

    遠いのが辛いですがまた天気が良いタイミングで北アルプス狙いたいです。
    ありがとうございました。
    またよろしくお願いします。

  2. パンダ

    もとなかさん

    狙い通りにガスが晴れてくれて、うまくいきましたね。
    もとなかさんの力強いラッセルのおかげで、タイミング良く小遠見山に到達でき、いい眺めを満喫できました。
    またチャンスがあれば、よろしくお願いします。

  3. COOPER

    パンダさん、こんばんは。

    さすがに豪快な景色ですね!
    桁違いのスケールの雪山をうっとりと拝見させて頂きました。
    今頃どの辺りを歩かれているのか非常に気になります(^^)

    3月の休みと天気のタイミングが合えば八方尾根から白馬三山を撮りに行きたいと
    思っているのですが、白馬エリアはちょっと遠いので実現するかは微妙ですw

  4. パンダ

    COOPERさん

    山の造形をクッキリと浮かび上がらせる雪稜、夢のような霧氷の森、どちらも甲乙付けがたい魅力がありますね。今シーズンは、まだピークの霧氷を見ることができてないですが、それは叶わないかもしれません。

    山梨は二週連続で雪に閉ざされてしまい、どこにも行くことができませんでした。陸の孤島と化し、買い占めのためか物資も少なくなっています。道路状況もまだまだ悪いです。

    八方尾根を狙うなら4月になっても十分にいけるのではと思います。チャンスに恵まれるといいですね。

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