2014年1月2-3日
台高山脈



大外れ・・・


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大又の林道は、雪の重みで折れたらしい大きな木で塞がれていて、奥の駐車地まで上がることができなかった。しかたがないので、途中に駐車して歩き出す。

ザクザクの雪に最初からアイゼンでいくが、フワッとではなくグスッと沈む感触で歩きにくい。



明神滝を越えると森が白くなってくるが、きらめく妖精というよりは、着雪が目立つ。





ついていたトレースは、途中から何時もと違う方向へと続いていたが、それを辿って尾根を急上昇。



青空が見えてきて、テンションアップ。



最後に迷路のような中を抜けると、三ツ塚へと登って行く斜面の途中、ちょうど明神平のシンボルとも言えるあの木の上に飛び出した。







例年通りにお正月の天気は不安定。それでも、2日の午後から3日の朝にかけては晴れ間も出そうと、朝夕のドラマに期待してやって来た訳だが、青空は、どんどん少なくなっていく。う〜ん、どうもおかしい。









明神岳から先は、ノートレース。桧塚方面への広い斜面を適当に降って行く。





二人でポーズを決めたつもりが、もとなかさんは、隠れてしまった。







時々見えていた青空もしだいになくなり、奥峰へと登るころには、完全に曇り色になってしまう。















風を避けることができる少し降ったところにテントを張ろうかと思ったが、アクセス優先で奥峰の樹林の中に張ることにした。天気が悪いが、まだ諦めた訳では無く、チャンスがあれば、直ぐに飛び出せるように。

風でテントがヒラヒラと舞ったが、うまく二張りの設営が完了。空は、ますます重い色になってきて、そのまま夜になってしまった。これは、天気予報が大外れかも。





朝になってテントから外を見ると、お〜っとびっくり。「あ〜っ、きてる〜」と思わず叫ぶと、隣のテントのもとなかさんも急反応。

ダウンジャケット、ダウンパンツを身に着け、カメラカメラと慌てて探すとザックにひっついたままなので、ザックを担いで外に飛び出す。



昨日のような風もなく、とても穏やか。茜色の空が雲に反射し、今か今かとその時を待つ。



雲の向こうから顔を出すかと思ったら、僅かな隙間を紅い光が通過していく。





そして、本格的な明るいパワーが広がり、瞬く間に我々の足下まで届き出す。







光が織りなす自然の芸術は、ほんの一瞬。暖かい陽の色へと変わっていき、なんともあっけない。

写真で見ると、それなりに鮮やかだが、荘厳さに欠ける拍子抜けの朝だったことは否めない。雲が無く天気が良すぎたかもだが、さすがに贅沢すぎる悩み。



全身ダウンに身を包み、まるで宇宙服のよう。2014年宇宙の夜明け。



朝飯を食って、ゆっくりと撤収していると、早くも単独の男性が登って来られた。後で分かったことだが、やぶこぎネットのグー(伊勢山上住人)さんでした。





予想に反して、陽が高くなってきてもいい天気。爽やかな青空の下、ウロウロと楽しむ。







昨日から感じていたが、霧氷やエビの尻尾に鋭さが無く、なんとなくもこっとしている。これも贅沢な悩みかも。



















三ツ塚あたりまで戻ってきても、ガスが湧いてくる気配は全く無く、抜けるような青空。





さっさと下山するのは、もったいない。それではとヒップそりの出番。

















一日目の外れにはまいったが、翌日は、素晴らしい晴天の大外れ。おかげで、とてもいいお正月の山になった。

もとなかさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-G5
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.
LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH/POWER O.I.S.

Panasonic Lumix DMC-GM1
LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.


10 コメント

  1. 臆崖道

    同じような「染まる霧氷の情景」を求めて、私も先週末に紀伊山地に入りましたが、確かにマゼンタに染まる時間は“一瞬”ですね。特に雲がない朝夕は。
    ボケーとしてたら、狙っていたものを逃してしまいましたorz

    アンバーな霧氷(雪面も)の時間帯は意外と長いのですが・・・

    天気予報は、まあこんなもんですよ。GPSやヤマテンを私も山行にしていますが、ブレが多少出るのは自然相手ですから、仕方ないと思っています。
    元日発表の1/2-3の「大峰」の予報も保存していますが、ちょっとタイミングが後ろにズレたのでしょうね。
    あと、青空教の多くの信者の方が勘違いされているのですが、気象学的には『空の8割が雲に覆われていても晴れ』なんですけどね。

  2. パンダ

    臆崖道さん

    そうですか。先週末でしたら、なかなかええもんを見ることができたんではないでしょうか。
    「染まる霧氷の情景」、いろんな要素がベストな状態になるのは難しいですが、追いかける価値のある魅力的なテーマですね。

    天気予報は、そんなもんかもしれませんね。でも、ヤマテンの精度は、中部山岳地域においては、相当高いように感じます。それに対して、紀伊山地の予報は、まだ不慣れなところがあるのかもしれません。

  3. 臆崖道

    あああ~恥ずかしい誤植をm(_ _)m

    (誤)GPSやヤマテンを私も山行
    (正)GPVやヤマテンを私も参考


    八ヶ岳は猪熊社長のお膝元ですから予報精度は正確、いやもとい紀伊山地の予報は難しいのでしょう。地形的にも(日本海側と太平洋側の2面性がある)。
    大峰と台高でも違いますし、それぞれ北部と南部でもかなり異なりますしね。
    それでもパンダさんのリクエストに応えていただき、助かってはいます。

  4. パンダ

    臆崖道さん

    そうですね。天気には、まるでど素人の私の場合、このような専門的予報に大いに助けられてます。

  5. もとなか

    天気読みは本当に難しいですね。
    特に弥山・八経は周りが晴れてようがお構いなしで雲が発生したり集まったりで神のみぞ知る状態ですよ。
    僕の感覚では台高山脈は夜明けが良く、大峰山脈は夕暮れが美しいと思います。

    とは言っても二日目はすでに絶景に手が届いているので二日目好天重視に行動するとなるとどちらも捨てがたい。
    沢も雪山も泊にする旨味を知ってしまうと日帰りの計画をたてるより泊の計画を想定する方が多くなってしまいます。
    黒石・宇無・芦廼瀬。どこを行くにも泊にしたくなります。

    雪山テント泊用大型ザックは各社新作ザックを吟味して来シーズンまでに決着をつけるつもりです。
    ヘロンプロは僕の体にフィットしない事とプラスチックパーツ採用によるクッション性の悪さから、もう出番はないかもしれません。

    霧氷の着き方などドンドン美しさのハードルが上がってしまい、なかなか満足のいく景色に会えないとゆう贅沢な悩みを僕も抱えてしまってますが二度とは同じ景色に会えない自然の美しさと儚さをいつも新鮮に感じられる様なネイチャーフォトグラファーになれたらと思います。

    ありがとうございました。
    これからもよろしくお願いします。

  6. COOPER

    パンダさん、こんにちは。

    桧塚奥峰!昨年僕たちが張ったところと同じかもですね。
    朝のドラマは贅沢なお悩みですね(^^)
    お写真では十分素晴らしい朝だったように伺えます。

    この時期の装備でみなさん綺麗にパッキングされていますね。
    いつも歪な形になってしまうので僕も見習いたいです…。

  7. パンダ

    もとなかさん

    えらい気合いの入ったコメントをありがとうございます。
    「二度とは同じ景色に会えない自然の美しさと儚さをいつも新鮮に感じられる」そうですね。そんな風にその時の出会いに感動できれば何よりだと思います。

    ヘロンプロは、決してクッション性が悪いとは思いませんが、やはり体に合ってないのかもですね。新ザック選びは、ゆっくりと楽しんでください。

    弥山、八経の天候は、神のみぞ知る状態ですか。たしかにそう思える程、あそこの天気は難しいかもしれません。ああ〜、行きたいです。

    ではでは、また泊を楽しみに行きましょう。

  8. パンダ

    COOPERさん

    たしかにテントを張った場所は、COOPERさん達と同じかもしれません。木々の中でも夜は結構な風が吹き抜けました。

    COOPERさんのUL装備ですと、パッキングも苦労されることでしょう。でも、あの路線を突き詰めて成功されているので、とてもいいんではないでしょうか。

    朝は、フワッとした春のような感覚で、なんとなく厳しさに欠けるような気がしましたが、ほんとうに贅沢な悩みです。

  9. “すぎちゃん”

    晴れを当てるのが難しい正月休みでしたね!
    それでも一泊されたのが大当たり!!
    最高の青空じゃないですか!!!

  10. パンダ

    すぎちゃんさん

    はい、泊して大正解でした。でも、もっと真っ白な世界を求めてしまう贅沢者になってしまったようです。

    この冬は、仕事と休みがうまく折り合わず、大峰台高がとても遠く感じましたし、想いを叶えることができませんでした。

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