2014年10月4日
那須
ガスのち紅・・・
年に一回くらいは、山の紅葉を見に行きたいと思っているが、今年の紅葉は早く、高山のピークは、先週だったよう。うっかりしていて、それを逃してしまったが、嫁さんと話し合い、少しでも可能性のあるところへとやって来た。
二年前に那須へ来たときは、見事な紅葉で、それと共に駐車場が直ぐに一杯になっていたことも思い出す。それを考慮して早くに着いたが、ややマイナールートとはいえ、ガラガラで拍子抜け。マウントジーンズのゴンドラには、苦もなく乗ることが出来た。
遊歩道を歩いて登山道へと入り、しばらくで視界が開けてくると、虹が歓迎してくれるが、思ったより天気が悪い。
ガスが立ち込めて、これはまいったという感じだが、鬼面山方面が一瞬晴れて、そこには、見事な紅葉。
ところが、高度を上げるにつれ、状況は、さらに悪化。
ガスだけでなく、雨まで降ってきて、やれやれ。
何も見えないが、清水平に興味があったので、北温泉分岐を南へ。清水平からは、登って来た中の大倉尾根や朝日岳へと続く素晴らしい紅葉が見えるはずだが、この状況では、全く無理。朝日岳から北温泉を経てグルリンパしようなどと考えていたが、全く面白くなさそうなので、ここから戻ることに。
仕方がないので、近くにある「水も滴る良い秋」を撮りながら下山。
ところがところが、戻ったのが良かったのか、ガスが次第に晴れてくる。
晴れたと思ったら、またガスが流れてきたり、なかなかスカッとしないが、笹の絨毯の上に散りばめられたパッチワークに歓声を上げる。
夢中で撮影していると、再びガスが降りてくることはなくなり、どこを見てものどかで美しい眺めが広がる。
輝くような紅葉ではないが、柔らかな光が降り注ぐ紅葉も美しすぎるほどに美しい。紅がより紅いようにさえ感じる。
朝日岳が、はっきりと見えてきて、前に広がる紅葉と合わさると、これまた素晴らしい眺め。山頂には、多くの人が立っている。
時折、青空が見えるほど回復。
下山後は、歩いて訪ねる予定だった駒止滝へと車で走る。昨年、11月4日に来たときは、もう終わっていたが、今回は、まだまだこれからという感じだった。
山の紅葉を見ると、大きな自然の営みを感じることができる。それは、下界の紅葉はもちろん、滝紅葉ともまた違う魅力に溢れている。
ガスに負けてピストンしたが、結果的には良かったようで、なんとか山の紅葉を感じることができた・・・
撮影機材
Panasonic Lumix DMC-GM1
LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.
OLYMPUS OM-D E-M10
LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.
LUMIX G VARIO 45-150mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.
なるほど那須だったんですね。この辺り(南東北)の紅葉はナナカマドが優勢というわけではないのですね。ドウダンやツタウルシを中心に、ダケカンバやブナと黄味がグラデーションとなって繊細に広がっていくように見えます。
葉っぱが形状が丸っぽいので、扉絵の解像感が特にステキに見えたのかもです。
臆崖道さん
そうですね。アルプス辺りとは、ちょっと違う紅葉ですが、とても綺麗で、広がりも見事だと思います。
解像感に関しては、最初に驚かれた印象は、必ずしも間違いではないと思います。
お墨付きを得た物や大きくそして高い物が、常に上であるという固定概念を捨てれば、本当のところが見えてくるかもしれません。