2014年10月12-13日
檜枝岐川 下ノ沢 モーカケ沢 余笹川
錦纏う頃・・・
妙高の後、もとなかさんと別れ、尾瀬へと走る。北陸道から関越道、奥只見湖を経てR352に入るが、とんでもなく遠かった。
翌朝、ミニ尾瀬公園で、はんぺんさんと合流し、目指すは、竜ノ門の滝。もちろん、紅葉滝狙い。遊歩道が、下ノ沢を跨ぐ入渓地点を見送り、先ずは、遠望地へと登って行く。
期待感一杯で観瀑台に立つと、まだ滝に影が被さっているが、素晴らしい眺めが展開。
やがて、光が行き渡り出すと、山肌を埋め尽くすような錦の衣が、競い合うように輝き出す。その輝きに決して負けないような美しき滝水と滝壺。一年を通して、ほんの僅かな間しか見ることができない水と秋色が織りなす贅沢極まりない眺めに酔いしれる。
ところがところが、撮影しようとすると何か変。昨日の水没の後、バックにカメラとレンズを詰め込んだままにしていたのが悪かったみたいで、レンズが曇ってしまっている。動画を撮ったりして、熱で乾かそうとするも逆効果。ズームリングを行ったり来たりさせたり、しばらく格闘するも全く乾いてくれない。防塵防滴というのは、湿気が入ってしまうと、抜けにくいのかもしれない。
どうしたものかと考えていると、E-M10に付いているレンズがあることを思い出し、12-40mm F2.8 PROから14-42mm F3.5-5.6 EZに変える。
しかしながら、当然のようにフィルタ径が合わない。プルプルと震える手でNDフィルタを前面にかざしての撮影は、なかなかに難しく、指やフィルタ枠が写り込んでしまう失敗の連続。
そんなこんなで時間がかかってしまい、気がつくと滝の右岸側から影が忍び寄ってきている。
ちょっとタイミングが遅くなってしまったが、遊歩道を戻り、竜ノ門直下を目指して遡行開始。
この淵と小滝を越えれば、下段の下に行けるはずだが、泳がないと無理そうなのでパス。
左岸から巻いて行くと、滝が迫ってきて素晴らしい眺め。右岸側の下半分は、どっぷりと影の中だが、頑張って撮影。
数少ない沢屋さんのレポでは、そのまま上段を巻いてしまっているが、さらにトラバース気味に巻き進み、藪をかき分けて下段の落口へと降り立った。
滝は、完全に影の中。遠望で見えた大きく広がる紅葉美も、ここでは小さくなってしまう。それでも、この美しき極上の滝空間に佇んでいると、ここまで来て良かったと思う。
流れ落ちる滝水と、それを湛える滝壺も、とても美しい。また来ることがあれば、壺に日が差し込む時を狙ってみたい。
この後、近くのモーカケの滝を見にいく。展望台から見ると、紅葉は、まだ少し早い感じ。また、はんぺんさんによると、以前に較べて滝の下部が見えなくなっているらしい。
下流から辿れば、直下へと行くことができるが、滝近くから下降できないかと、ちょっと探索。落口へと降り立ったりもしたが、それを見つけることはできなかった。
明けて、三連休最終日は、予想通りというか予想以上に天気が悪い。またまたやってきた駒止滝は、少し紅葉が進んで良い感じ。
しかしながら、この美しい紅葉滝も展望台からでは、アングルが限られてしまう。滝直下へと行くつもりだったが、今にも降り出しそうな雨の中、デンジャーな下降ラインを降りるのは、危険が増加する。残念ながら、諦めて解散となった。
車に乗って走り出すと、雨がフロントガラスを叩き出す。寂しい幕切れながら、今回出会った滝達の錦纏う姿に満足。
紅葉滝を巡る旅は、始まったばかり、さてさて、次は何処へ行こうか・・・
はんぺんさん、どうもありがとうございました。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M1
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
OLYMPUS OM-D E-M10
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
あまりにも美し過ぎて適切な言葉が見当たりません。
至上の秋とでも申しましょうか?
雨に打たれずで良かったですね。
すぎちゃんさん
ありがとうございます。
紀伊山地では、なかなか見ることができない滝を取り囲むような紅葉が、とても印象的でした。
最後は、ちょっとビビリモードになってしまいましたが、まあ良かったんではと思っています。
まるで絵画のような写真ですね。Great!
ぱうさん
ありがとうございます。
素晴らしい紅葉滝でした。
またがんばります。