2014年12月30-31日
大峰山脈


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忘れ得ぬ山・・・


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北八から大阪へと帰った私は、一日おいて嫁さんと再出動。久しぶりの大峰にちょっとワクワク。以前から大峰の霧氷を見たいと言っていたはんぺんさんとゆかちゃんも2014年が終わろうとしているのに遙々飛んできた。


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母子堂をゆっくりとスタート。

枯れた眺めが続き、考えることは、上の方の霧氷の状態。天気は微妙、気温も微妙、ガスっているのは、霧氷的に良いが、気温が高めなのが心配。

そんなことで、ちょっとテンション低めだったが、標高が上がるにつれ繊細で儚い白に包まれ出し、変わっていく世界に一安心。


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小屋に着き、少し明るく暖かい感じになってきたと思っていたら、ガスが流れて「おぉ〜」。


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まだまだ「来た〜」と叫ぶほどではないが、ほんの少しの間のご褒美を見て撮って楽しむ。


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さあ行こう。この先、山頂迄あると思っていたトレースは無く、霧氷に覆われた綺麗な雪面が続いている。そこを軽くラッセルするのは、しんどいが心地良い不思議な感覚。


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尾根筋ではなく夏ルートを辿る。


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大日のトラバースにステップを刻む。背中の荷物と何より自分の体が重い。


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トラバースを越えて、「最後やから普通に歩いてきたわ」と嫁さん。


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ここからも夏道を行くことができそう。嫁さん先導でラッセル。


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できれば、山頂から夕暮れのドラマを拝みたかったところだが、完全にガスに覆われて全く無理そう。諦めて今宵の宿を設営し、ゆっくりと過ごす。


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起きてみると、ガスは何処へやら。テント越しに「何時何分しゅっぱ〜つ」と声を掛け合って、いざ山頂へ。


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夜明け前の一時。移りゆく色合いと、幻想という言葉が似合う空気感、それが好きな嫁さんは、「もう少し早く来れば良かった」とぽつり。


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そして、皆が「あっ」っという声を出し、感動の瞬間がやってくる。それは、雲の向こうからではなく、雲の中から。


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そのパワーは、雲と溶け合い、揺らめく光の内に秘めているよう。紅すぎるほどに紅かったその色を詰めた露出で再現しようと試みるが、なかなかに難しい。


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雲の上へと達した光は、辺りを得も言われぬ色へと染め上げていき、繊細かつごつい霧氷が、これまた最高の美しさで答える。


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光が飽和するように満ちていき、冬の朝を暖かく包み込む。晴れた素晴らしき朝に感謝。


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テントへと戻る途中も、まだまだ朝の色合いが美しく、簡単には帰り着かない。


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撤収して見上げれば、今度は、碧と白の世界。はんぺんさんに「明日晴れれば、帰ることができませんよ」と言っていたが、本当にそうなったことが嬉しい。


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帰りは、楽々。


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天気が良すぎて気温が上がり、霧氷は、どんどん溶けていく。それでも、はんぺんさんは、「レベルが違う〜」とご満悦。何と?


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美しき霧氷の森を通過するのは容易ではなく、我々にとっては、最高の難所かもしれない。


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霧氷に目が回りながらも、何とか小屋へと戻ってくる。この日に登ってこられた登山者の姿もあり、穏やかで暖かい雰囲気に包まれていた。


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この地に特徴的な繊細で鋭く大胆な霧氷。そんな白に覆われれば、大峰という山は、最高の時を迎える。

昨シーズンは、見ることができなかったが、それを決して忘れることはなかったし、これからも忘れることはないだろう・・・

はんぺんさん、ゆかさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-GX7
LUMIX G VARIO 14-45mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.

Panasonic Lumix DMC-GM1
LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.

OLYMPUS OM-D E-M10
LUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6 II ASPH. / MEGA O.I.S.
LUMIX G VARIO 45-150mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.

11 コメント

  1. COOPER

    パンダさん、こんばんは。

    素晴らしい朝のドラマですね!
    1時間くらい前から始まるあの感じはたまりませんね。
    目覚める前の弥山の一枚も好みです。
    後半も、青と白がこれだけ相性がいいかというくらい大当たりでしたね。

  2. パンダ

    COOPERさん、こんばんは。

    1日目の天気の回復が、期待したより遅かったですが、その分、二日目が良い状態になってくれ、霧氷が染まる朝や青と白の世界を楽しむことができました。

    贅沢な悩みですが、弥山へのあのルートと較べてしまうと、少し森が狭いような感じがあり、午前中は、より霧氷がごつい西面に陽が当たらないのがおしいところです。

    目覚める前の弥山の一枚は、嫁さんのショットですね。とても喜んでました。ありがとうございます。

  3. 臆崖道

    310068を中心とした朝のドラマは、当然ながら私もよく覚えております。撮影時期が2ヶ月半も違うので、太陽の位置が3本の霧氷木のあるコブの左右に分かれた絵(パンダさんは右上、私は左上)になっているのが面白いです。
    それよりも太陽の上部に雲がある理想的な日の出の色で、Lab空間座標では、Lとbは私の方が大きいですが、aはパンダさんの方がずっと正の方向で、こういった霧氷花も撮ってみたくなりました。

  4. 由佳

    オレンジ色に包まれた霧氷たちの写真がとっても綺麗です。
    わたしは初の雪山テント泊でしたが、綺麗な霧氷や日の出を見れて感動しました。どうもありがとうございました。
    またよろしくお願いします。

  5. 臆崖道

    310068を中心とした朝のドラマは、当然ながら私もよく覚えております。撮影時期が2ヶ月半も違うので、太陽の位置が3本の霧氷木のあるコブの左右に分かれた絵(パンダさんは右上、私は左上)になっているのが面白いです。
    それよりも太陽の上部に雲がある理想的な日の出の色で、Lab空間座標では、Lとa(黄)は私の方が大きいですが、b(赤)はパンダさんの方がずっと正の方向で、こういった霧氷花も撮ってみたくなりました。

    ※aとbがさかさまになっていました。お詫びして訂正します。

  6. パンダ

    臆崖道さん

    2014年3月の霧氷行を参考にさせてもらいました。ありがとうございます。

    たしかに較べてみると、お日様の位置が随分と違うのが面白いですね。
    当日は、太陽と雲と霧氷の位置関係がよかったようで、良い朝になりました。

    Labカラーは、よく分かりませんが、Lが明度、aが赤(紫)ー緑、bが黄(オレンジ)ー青だと思います。
    ですから、aが強くてもbが強くても暖色になりますね。
    aかbかということであれば、a+よりが赤(紫)、b+が黄(オレンジ)なので、最初にいただいたコメントの方が正解なような・・・

  7. パンダ

    由佳さん

    霧氷や泊ならではの朝のドラマが良かったですね。
    あっちこっちへと行く度に大峰の霧氷の話をしていたので、うまく見てもらえて良かったですし、私自身も久しぶりの景観に感動しました。

    また遠征してきてください。

  8. 臆崖道

    ええかげんなこと書いて、すみませんm(__)m
    確かに+aが赤、+bが黄でした。

    雪シーズンも終盤戦となりましたが、あと3回ぐらいはプランニングしています。GWは沢が恋しくなって南紀かな。

  9. パンダ

    臆崖道さん

    雪シーズン、沢シーズン、どっちも終わりが近付いてくると寂しいですね。
    あと3回、どんな計画でしょうか。楽しみですね。

    GWは、雪と滝といつも迷いますが、結局のところ流れてる水の方に行ってしまいます。

  10. “すぎちゃん”

    これ以上ない大晦日を過ごされましたね!
    大峰ブルーやっぱり最高です。
    今冬は釈迦だけで終わってしまった私にはとても羨ましく感じましたよ!!

  11. パンダ

    すぎちゃんさん

    素晴らしい二日目になり、泊まったかいがありました。
    澄んだ空気に包まれて、久しぶりにあの白を見ることができたのが、とても良かったです。

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