2009年6月7日
三重県 熊野市 尾川川 赤倉谷
PENTAX K20D smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL II
滑る水…
今日は、嫁さんとの滝巡り、といっても普通の場所では面白くない。でも沢登りのようなこともできない。そうだ、あそこしかないと前から狙ってた赤倉谷に向かった。
林道が赤倉谷を跨いだところに手作りの三ツ滝の案内板があり、作業場のような場所に向かって右奥から道が延びている。伐採された木に邪魔されたり、谷から離れていったり、途切れたりとちょっと不明瞭なところがある。できるだけ谷沿いを進んでいくと一の滝に到着、嫁さんは、早くも「凄い凄い」と歓声をあげている。
PENTAX K20D smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL II
なかなかの迫力で壁に守られた暗く陰湿な雰囲気が漂う。空けた上部の向こうには、太陽が差し込み二の滝の流れが見え、肉眼では、明と暗のコントラストが作る大きな景観を見ることができる。
少し戻って、右岸に入る涸れ谷のところから巻き登るのがルートらしいが、小さく巻こうと手前の斜面を登って行く。嫁さんもトレッキングポールを仕舞って、木を掴んだりしながら元気に登り切った。そして、ドド~ンと二の滝の登場。
PENTAX K20D smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL II 巨大な一枚岩を滑る水また水、その描く模様が独特で、下部で大きく広がる姿は秀逸極まりない。ピーカンで撮影は困難を極めるが、暗部を潰してもその素晴らしい水の芸術を飛ばすわけにはいかない。 PENTAX K20D smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL II
PENTAX K20D smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL II
二の滝の巻きは、テープに導かれて左岸に入る枝沢を詰めていく。かなりの大巻きで、途中から落ち口の方へ行きたくなるが、嫁さんもいてるしテープに従い登っていく。少し距離はあるが、緩やかなルートになっているので、簡単に三の滝前に出てきた。
Panasonic Lumix DMC-FT1 三の滝前は、開放的で暑くて釜に飛び込みたくなる。気持ちがよいのか、嫁さんは、寝そべって観瀑。そして、そのまま寝てしまっている。 PENTAX K20D smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL II K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED 三の滝は、二の滝と同じような模様を描くが、スピードと躍動感も合わせ持ち、これまた素晴らしい。 K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED 下山は、二の滝から巻き降りてきた尾根から続く道をそのまま登っていくと登山口に戻れる。 PENTAX K20D smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL II 赤倉谷に懸かる三つの滝は、それぞれが特徴ある素晴らしい滝姿、少しの努力で辿り着ける。一枚岩を滑走するその水を感じずにいるのは、あまりにもったいない。
帰りに雨滝にも寄ってみた。もっと小さな滝を想像していたが、水量豊富な大きな滝でびっくり、25m程だろうか。深い坪と取り囲む岩と苔、なにより簡単に行けるとは思えないような汚れなき静かな空間だ。