2015年6月13日
越百川 今朝沢 福栃沢
驚きの大瀑・・・
伊奈川ダム登山口の駐車場に着くと、既に満車に近く僅かなスペースに駐車。空木や越百に登る人が結構いるのだろうか。ここから福栃沢出合まで、先ずは林道歩き。
ふくとち橋を渡り、右岸の踏み跡から堰堤を越えて入渓。
沢に降りると、磨かれた岩肌の綺麗な渓相で、流れゆく水も美しい。
この日は、四人の内、三人がラバーソールで、それぞれ違う靴を履いていたのが面白いところ。見た目フリクションが良さそうな岩も結構ヌメッとしていて滑る。
あっきーさんが履く、モンベルのアクアグリッパーは、この日が初投入。見ているととても安定していて、私がその後を寿命間近のすり減ったアクアステルスで歩くと、オヨヨっとなって、あれれ〜。あっきーさん自身も「これステルスより良いかも」なんて言っている。親方さんのハイパーVは、かなり滑るみたいで、珍しく苦戦している感じ。
そんなこんなで「あー」とか「わー」とか言いながら進んでいると、綺麗な滝と水が滑を流れ下る見事な眺めが登場。
近付いた滝もとても綺麗で、美しき水を湛えた釜も立派。
右岸巻きで沢に戻るが、ロープが張ってあったりして整備されたような後があった。
それは、これのためか。右岸側に通路があり、それを使って乗り越える。
顕著な二俣を左へ。
やや傾斜が増してきて、この上に何かありそう。
そして、沢が左に急角度で曲がり、目の前にはびっくり仰天の光景。
また直ぐに右に曲がっていて上に続く滝が良く見えないが、流れ落ちる水が迫力満点。もうもうと舞い上がった飛沫が逆光線に照らされ、もの凄い。
まともに逆光なので後回しにして、さらに上にあるという大滝を見に行くことに。
左岸右岸ともルンゼが入っているが、左岸ルンゼからの巻きは上に続く壁が難儀そう。右岸ガレルンゼから巻いて行くと、中段と最上段?が見えてきて、またまた凄い。最上段直下へと降りたかったが、高い壁に守られたそこへは、ちょっと難しそう。
巻き上がると、直ぐに次ぎの大滝。しかしながら、大きな倒木が横たわってしまっている。
倒木を潜って上段下まで登ると、左岸支流からも滝が落ちていて、とても美しい空間。
左岸支流の滝。
福栃本流の滝は、ひょんぐりが見事。
ゆっくりと楽しんだ後は、そろそろ良いかとメインの大滝へと下降。再度、最上段直下へのルートを探るが、どこも切り立っていて一方通行の旅になってしまいそう。
それでも、親方さんが見つけた僅かなスペースから見た最上段は、とても素晴らしい滝姿。大きく壮絶な壁を流れ下った水が下部のハング壁を飛び越え、滝下の強固な岩盤で炸裂。その水は大きく向きを変え滑の上を滑って行く。
さらに降っていくと、往きとは違う光を受けて、荒々しいだけで無く美しさを兼ね備えた姿となった滝が、大きく浮かび上がる。
噴射した水は、左へ折れて右に折れ、最後にまた大きく右に折れる複雑な軌跡を描いていく。
ネットを彷徨っているときに何故か目に止まった福栃沢。その僅かな情報からは滝の全貌が掴みきれなかったが、目の前に現れた滝は、想像を超える素晴らしさ。その溢れる水と滝音を思い出すと、自然に笑みがこぼれてくる。
この地には、人知れず飛沫を撒き散らす大瀑が、まだまだ隠れているのかもしれない・・・
あっきーさん、親方さん、Takさん、どうもありがとうございました。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
RICOH WG-5 GPS