2015年6月27日
荒川 伝丈沢
二つの大滝・・・
この日は、ちょっと気になっていた伝丈沢。伝丈橋のゲートまで山梨の独居房から下道を1時間足らず走って到着。
林道がUターンして離れていくところから左岸の踏み跡を少し歩いて沢に降りる。沢登りというより、なる〜い沢歩き。
二又を右にとると、ナメの奥に滝が見えてくる。
近付いてみるとびっくり。迫力と優美さを兼ね備えたとても良い滝。
強固な岩盤に支えられた滝周辺は一切の乱れなく、そこを滝水が飛散して雰囲気抜群。右岸の壁は特に高く、突然立ち上がるような地形が不思議。
来て良かったという感じで大満足だが、もう一つの目的があるので、左岸からヒョイと巻いて先へ進む。
滝上は、また穏やかな渓相。水量が減ったようでちょっと心配。
次の二又をまた右へ。この先に知られざる大瀑があるらしいのだが、どこにあるのかがよく分からない。
沢が幾つか枝分かれし、どっちをとるか迷う。地形図で想定した方向とは違うが、水量が多い方を信じて進むと滝が出てくる。
そして、この滝を越えると、それはあった。いやいや良かった。
大きく開けた空間に壁が立ち上がり、遙かに高いところから水が落ちてくる。
下段を登って上段直下へと行くと、これまた素晴らしい眺め。上部を拡散するようにフワッっと流れ落ちてきた水が、下部の岩盤上で美しき軌跡を描く。
青空全開なら、さらにさらに素晴らしかっただろう。
帰路は、少し戻ったところにある左岸枝沢を登り、笹原を越えて金峰山から南へと下りてくる道を拾う。
その道を少し降ると、あれれ〜っと林道に出てしまう。よく見ると、林道は登山道を横切っていて、登山道は林道を跨いで続いていたので、そのまま登山道を辿る。
ところがところが、また別の林道に出てしまう。しばらくこの林道を歩いて行くが、途中から方向的に大きく離れていく。そこで、P1709.7北側の暗部から林道を離れ、尾根をP1709.7へと登る。そこから地形図上にある伝丈橋方面への破線を基本に辿るが、このルートは殆ど踏まれていない感じだった。迂回しても林道をそのまま使った方が良いのかもしれない。
伝丈沢に隠れる大滝、ほんの僅かながらの情報しかなかったが、うまく辿り着くことができ、その大きな滝姿を満喫した。しかしながら、いわゆる伝丈沢の大滝とされる下の滝も予想以上の素晴らしさで、一見の価値があるように思う。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
RICOH WG-5 GPS