2015年7月18日
天ヶ瀬川 水太谷
大峰の秘瀑・・・
R169を南下するにつれ、再びぱらつき出した雨も上がり一安心。はんぺんさん、ゆかちゃんと待ち合わせ、やってきたのは大普賢岳の南。
天ヶ瀬川沿いの林道から水太谷へと入っていくと、結構降ったと思われる雨のためか、勢いよく水が流れていくが、あまり濁ってないのは大峰の沢といった感じ。
二俣を左にとって、先ずは水簾の滝を見に行く。
迫力を増した水簾滝。飛沫でまともに撮影できないが、WGでパシャリ。
水簾滝の後は、和佐又への道を歩き、水太谷右俣と出合うところから右俣の遡行を開始。
水太谷といえば、水簾滝が有名だが、どちらかと言えば本流っぽい右俣については、殆ど情報がない。しかしながら、右俣上部は等高線が詰まり何かあるかもしれない。今日は、そんな何かの探索。
顕著な二俣が現れ、水量の多い左へ。
またまた二俣だが、地形図上では何とも微妙で、どっちに行くか迷う。どちらかと言えば急峻そうな左へ行ってみる。
しばらく行くと、前方に大きな滝が登場。
立ち上がる壁にかかるその滝は、30m級で立派。でも、ちょっと雑然としてショボイ感じがする。
撮影していると、上部にガスまで立ち込めてきて、さてさてどうしようか。
やはり上に行こうと右岸から小さく巻こうとしたが、支点がとりにくい微妙に立った壁になっている。多分大丈夫だが無理をすることもないので、左岸の尾根から大きく巻くことに。
左岸の尾根は、東隣の谷との中間尾根。登って行くと、見下ろす隣の谷に大きな滝が見えてきてびっくり。そして、辿ってきた谷にも白い飛沫。
巻き降って見上げた滝は、50mはありそうな素晴らしい姿。解き放たれた水が腰を打ち、そこから広がっていく様が、とても美しい。
そして、尾根へと登り返し隣の谷に見えていた滝へと下降。
五段程も連なるこの滝もとても立派。
中間には綺麗な壺があり癒やされる。
帰路は、この谷を懸垂を交えて下降。
無双洞を見に行こうと再び水簾滝へ。無双洞からの湧き水より上も立派な流れ、この先にも何かあるかも。
迸る水とその音が何とも心地良い。
三本もの大滝が迎えてくれた水太谷。その滝達が目的の滝であったかどうかは定かで無いし、地形図上では予測しにくいところにあったのも事実。大峰という豊かな水を育むこの地には、まだまだ滝が隠れているのかもしれない・・・
はんぺんさん、ゆかさん、どうもありがとうございました。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
RICOH WG-5 GPS
入渓点の水量にドン引きしましたが、古文書に導かれながらの未知の谷の遡行、楽しかったです。
右俣の怪しいグラのところも解明したいですね。
まずもってこの台風後に紀伊山地に入るという文字は、全く私にはありませんでした。
が、さすがというか、数々のプランの引き出しの中の、“増水時限定”のプランを決行されたのはさすが滝屋といった感じです(パイオニアですな~)。
水太谷右俣右谷(?)の段瀑は興味をそそられますが、なんちゃって増水時ぐらいならば細い線の水流と、涸れ気味の壷なんでしょうね。
はんぺんさん
そういえば、橋の上を何回も行ったり来たりして水の流れを見ては、「う〜ん」てな感じでしたね。
結果、期待した滝や予想外の滝、またまた次の課題なども現れて、とても充実した滝探索に満足な一日でした
ありがとうございました。
臆崖道さん
この辺りの平水時は、どうなってるんでしょうね。
それなりに流れているとは思いますが、わざわざ出かける程ではないかもですね。
最近、「滝屋」という言葉にちょっと引っかかってまして、私は本当に滝屋なんだろうか、やっぱり違うような、と自問自答しております。
初めまして、いつもブログを拝見させていただいてます。
鎖場の奥にこんな滝があったんですね!!
大峰の沢が大好きで、一人歩きしています。
いつもパンダさんの探求心には驚かされます(^^;
機会があれば、この谷も無理のない程度に登ってみます。
これからも色々参考にさせていただきたいと思ってます…ご迷惑かもしれませんが、よろしくお願いいたします^^
崎山晃一さん
コメントありがとうございます。
たしか以前にもコメントをいただいていましたね。
「彩時季」拝見しました。自然への愛が溢れる素敵な写真が並んでいますね。
また訪問させていただきます。
あまり参考になることは書くことができてないと思いますが、よろしくお願いします。
FB申請、ブログ訪問…ありがとうございます^^
大峰や台高の沢にもっと行きたいのですが、単独行なので深い場所に入るのを躊躇しています(^^;
写真も素人丸出しですが、自然が好きなので見よう見まねで撮っています(笑)
これからも楽しみに拝見させていただきます(‘◇’)ゞ
崎山晃一さん
ご丁寧な返信ありがとうございます。
写真を撮るのに素人も何もないと思いますし、私は感じたままに撮ることができればいいかなと思っています。
その感じたままを表現するための試行錯誤は、苦しくも楽しいところです。
単独行では、やはり安全性が気になりますね。
どうぞ無理の無い範囲で楽しんでください。