2015年7月19-20日
上多古川 本谷 竹林院谷 阿古滝谷
雨後の作戦・・・
19-20日は、上多古川を遡行する予定だったが、当初の予報とは違い19日の天気があまり良くない方に転んでしまう。
今回のメンバーは、昨日、水太谷へ行ったはんぺんさんとゆかちゃんにひこさんと嫁さんが加わった5名。もし雨になると、はんぺんさんと私が撮影している間、非撮影班は寛げないし辛いだろうと、天気が大丈夫そうな午後から道を使って多治良淵へと下降することに変更。
ところがところが、林道を塞ぐ倒木は力業で動かしたものの大きな落石に阻まれてしまう。てこの原理でなんとかしようとすると、僅かながらに浮き上がるので始末が悪い。結局、動きそうという期待は見事に打ち砕かれ林道を戻って駐車したが、この大岩との格闘に随分と時間を取られてしまった。
下の画は、仕切り直して歩いていった時に撮影。
このクソ暑いのに沢ではなく道を行くのはやはりしんどい。あまりに暑いので「こりゃあかん。二度とせえへん。」と呟くと、ひこさんも大きくうなずいて「しんどい。向いてない。」なんて言っている。すると、小さな支流が現れ、水を飲んでかぶって体を冷やすことができ助かった。
この黄色い案内板のところから下降開始。
降り着いたところは、多治良淵の少し下流。
多治良淵に到着。
水は少し濁っているが、豊かな水量が良い感じ。何より久しぶりに見る大きな釜に癒される。
それでは行こうと左岸から巻いて上流へ。
竹林院谷出合。上の方が明るくなってきて、天気が回復してきてそうなのが嬉しい。今日は水量があり、見事な十字峡を形成。
竹林院谷上方には、輝く六字滝の噴射。
右岸支流にも立派な滝。
竹林院谷出合の平坦地は、もっと広いと記憶していたが意外と狭く、何とか三張りのテントを設営。
はんぺんさんとゆかちゃんが担ぎ上げてくれた肉は、一体どれだけ持ってきたのという感じで、次から次へと出てくる。網焼きから石焼きへとバリエーションを変えて、焼いて焼いて焼きまくる。沢泊には贅沢すぎるごちそうで満腹になり、明日への期待を胸に眠りについた。
翌日は予想通りの良い天気。光差し込む清々しい朝が気持ちいい。
購入してから何年たっただろうか。初めて使ったBlack DiamondのHILIGHT TENTは、長さがちょっと足らない感じだが、沢では、また使うかもしれない。
さあ、白く光る六字滝へ行こう。
バッチリと見えてきた。素晴らしい水量に素晴らしい青空。
近付いても素晴らしい滝姿。台風一過の、らしくない澄んだ空が大きく広がっている。
落口に見える炸裂の上にも滝が続いているようだが、ここからでは、それを見ることはできない。
嫁さんは、私と共にうろうろして写真を撮ったりしてくれているが、約二名は日向ぼっこを満喫?
台風が洗い流してくれたのか、例の上流の影響を感じることもなく、舞い散る飛沫が爽快。
六字ノ滝を楽しんだ後は、撤収して上多古川の遡行。
阿古滝谷出合までは、特に何もないと思っていたが、ここも記憶とは違い大岩の乗越などが結構大変。
二股を左にとって阿古滝谷へ。本谷をそのまま詰めた記録を見たことがないが、ちょっと気になる。
阿古滝谷は穏やか。
そして、阿古滝。う〜ん、いい水量。
ちょうど滝頭に陽が当たる最高の時。
滝水は右へ左へとダンスし、静かな大空間を飛沫で満たしていく。水の無かった前回から7年、目の前にある素晴らしい姿にとても満足。
阿古滝のジャンプは、この美しい放物線から始まる。
脱出は、右岸の壁を廻りこんで大きなルンゼを登り、滝上の道へ。
下山していくと、遠くに六字ノ滝。下からでは見ることができなかった上部が見え、さらに長大な滝であることが分かる。霞んでいたしブレてしまったしで、写真的には失敗。
上多古のいいところを飛ばしてしまったのは残念だったが、雨後の大水量を狙う作戦は大成功。チャンス少なき二つの大滝が、その素晴らしい姿で迎えてくれた・・・
はんぺんさん、ひこさん、ゆかさん、どうもありがとうございました。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
RICOH WG-4 GPS
RICOH WG-5 GPS