2015年10月12日
利根川 谷川本谷
静かな大紅葉・・・
谷川温泉からスタートした我々は、本谷沿いの登山道を辿り自然に川床へと降りて行く。登山道といっても、このマイナーなルートに人影はなく、とても静か。
ここからも、中ゴー尾根といわお新道を分ける二俣まで道が続いているが、ちょっとややこしい。
二俣からは道が無くなり、遡行開始。綺麗な秋色も見えだして良い気分。
そして、正面には俎嵓がドドーン。
谷川本谷には、登山体系でY字滝と呼ばれる大滝がかかり、もちろん、その滝を目指す訳だが、色々と調べてみると、滝もさることながら谷川南面を彩る紅葉が素晴らく、是非見てみたいと思っていた。その紅葉が期待以上に素晴らしい。
先へ行けば、もっと良く見えるところがあるのかもしれないが、とりあえずカメラを取り出して撮影するのは必然の流れ。ちょっとベタ過ぎる光線に、もう少し陰影が欲しいと感じる。でもそれは、贅沢な悩みかもしれない。
川棚ノ頭にかけて、紅く染まった壁が続く。
今回のメンバーは、はんぺんさんとmatsuさん。そして、お初になる驢馬さん。
こんなところに大きな煙突?関越トンネルの空気孔らしい。
美しき山肌がさらに良く見えてきて、またまた撮影タイム。いやいや凄い。
対面の岩峰は何だろうか。
川棚沢出合?
川棚ノ頭とその下に広がる紅葉も見事で、中へと入って行きたくなる。
そして、谷が狭まり滝の予感。
滝に到着すると、思わず皆で顔を見合わせてしまった。落差的な期待が大きすぎたかもしれない。それでも、左の本谷と右の奥ノナメ沢の流れが合わさる姿は、とても贅沢で優雅。何より、紅葉を割って流れ落ちてくる姿が、この時期なれではの素晴らしさ。
雲の支配が大きくなってきているが、時折、早い流れの隙間に現れる青空は絶好のシャッターチャンス。その時をそっと待ちながら楽しむ。
帰りもまた紅葉を楽しむ。
さらに存在感を増してきた雲が演出するのは、光と影のステージ。
稜線に流れる雲もどんどん表情を変えていき、ドラマティックなフィナーレ。
谷川本谷から見上げる大きな壁は、鮮やかで深みのある色に埋め尽くされ、とても美しく彩られていた。静かさに満たされた空間に、水と紅葉と壁が織りなす屈指の眺めが広がり、心の底まで染み入ってくるようだった…
はんぺんさん、matsuさん、驢馬さん、どうもありがとうございました。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M10
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R