2015年11月21日
大峰南部
ゴルジュの中に…
気が付くと、もう秋の終わり。あまり気合いの入らない日々が続いていたが、これで最後と山梨から遙々走ってきた。
ここは、大峰の南端のような南紀のような、あるいは熊野と呼ばれたりする微妙な所。この辺りには、まだ見ぬ滝達がひっそりと落ちているらしく、そんな滝との出会いと、残っているかもしれない紅葉に期待。
一発目が、今回のメインとなる滝の探索。また来るであろうことを考えて、下流から左岸を大きく巻き上がって滝に近付く、落口付近から覗き込むと、凄いというか素晴らしいというか、何とも怖い。滝前へ行きたいので、左岸斜面を降って行くと、途中から切れ落ちていて容易ではない。懸垂すれば行けるかもしれないが、帰りのことを考えると無理は禁物。
諦めて下流へ降り、今度は遡行して接近を試みる。
側壁が高くなり、その底の綺麗な淵も深くなってくる。どうやら泳がないと突破できない感じ。
またまた諦めて、右岸から巻いていくと、沢が右へと急転回し、滝となって突き上がっていくのが見えてくる。
張り出した岩に囲まれた近付きがたいようなゴルジュ。そこを降って行く滝の流れは、どこまでも美しい。
まさかまさか、ここにこんな凄い滝があったとは。これが全貌か、さらに上にも続いているのか、さっき落口から覗いたにも関わらず良く分からない。とにかく素晴らしいの一言。
ここから滝前へも壁が立っている。懸垂で降りても大きな釜の周りに立てる所があるかは分からない。滝前は、暑い夏の楽しみにとっておこう。
滝を後にして、車に乗って移動。この道路沿いの谷は情報もあるが、何回か走っているものの、車を停めて滝を見るのは初めて。なかなか立派な滝だが、今回の狙いは、この谷のもう少し下流の滝。
道路から道を辿って沢に降り、少し遡行すると目的の滝が見えてくる。この滝は水量によって随分と姿が変わるようだが、それなりに水量がある良い時に来たかもしれない。
谷底まで陽が届かず、期待の紅葉もあまり良い状態とはいえない。それでも秋色の演出には十分。
撮影していると、光の動きを感じる。これは来るかもと待っていると、白いベールの上に鮮やかな色が浮かび上がった。
そして、その色の帯は二本になり、輝く白とのコントラストで最高の秋景色を描く。立ち去りがたい素晴らしき秋。この谷も何時か通しで辿ってみたい。
またまた車で移動して次ぎの滝へ。林道沿いの谷を吊り橋で渡り、少し道を辿ってから適当に斜面をトラバース、そして支流にかかる滝へと下降。
支流といっても大峰を代表する大渓谷の支流。そこには、とても立派な滝がかかっていた。夏場は滝壺に光が差し込み、より美しい姿を見せてくれそう。紅葉も良い年には、もっと鮮やかだろう。
右岸から巻いていくと、先程の上部であろう道に合流。上流方向へそのまま進み、左岸へと渡った道を辿ると、またまた立派な滝が落ちていた。
今回は、近くを通っても訪れることのなかった滝達を訪ねてみた。その滝達は何れも秘瀑というだけでなく、珠玉の滝と呼びたくなるように魅力的であった。
その中でも最初の滝は強烈な印象で、秘瀑中の秘瀑といっても差し支えないだろう。沢屋さんの記録ですら、この滝を見ないのは、その近付きがたさにあるのかもしれない。
ここの情報を発信してくれたある方に感謝…
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
パンダさん、こんにちは。
滝の写真を楽しませていただきました。
写真機材が”OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II”
私も1ヶ月ほど前に買ったところです。
滝や沢写真撮影で飛沫がかかっても大丈夫と言うことで購入しました。
又よろしくお願いします。
いずみ写人:手嶋寛之さん
OM-Dは沢に持っていくには軽くていいですね。
撮影を楽しんでください。
私は全く気にしませんが、E-M10 Mark IIは防滴ではなかったような…