2016年2月7日
中央アルプス
荘厳なる頂…
お〜っと寝坊した。びっくりしたものの、駒ヶ岳ロープウェイなら大丈夫だろうと、慌てて飛び出す。
で、千畳敷に降り立つと、そこはもう別世界。
その眺めを一言で表すと、絶景という言葉以外見当たらないような素晴らしさ。大きな白き世界に続く人の列は小さな点。
簡単に来ることができるからと否定する必要は全く無い。白と碧とのコントラストは、これぞ雪山といった眩しさ。
稜線へと乗り上げると、前に来たときよりも白さ際立つ感があり、またまた素晴らしい。
宝剣を見上げて、う〜ん。
しばらくウロウロしていたが、テクテク歩いて宝剣の取り付きへ。
先行パーティがいたが、準備中なのか悩んでいるのか、てな状況だったので、お先に行かしてもらう。
冬化粧した岩と白き雪面。荘厳な眺めが続く。どこで落ちても終わってしまうので、慎重に歩を進める。
右へとトラバースするルートもありそうだが、やはり直上か。何れにしても危うそう。
頂上へと続く最後の壁は、これまでの経験で一番デンジャーだったかも。思ったより雪が薄く柔らかく、打ち込んだピッケル、蹴り込んだアイゼンとも不安定で決まらず、心許ない。ピッケルをもう一本持ってきたら良かったと思う。
誰一人いない頂上は素晴らしい高度感。360度切れ落ちているような眺めに身震いする。
南側に少し降りて、また違う眺めを楽しむ。この下を巻くように夏道があるようだ。
写真を撮っていたら、アイス用のピッケル二本の他、バリバリ装備の単独者が現れてびっくり。聞くと、同じように北側から登ってきて極楽平の方へ行こうとしたが、断念して戻ってきたとのこと。
この方、後から登ってきていたパーティが最後のところで苦戦しているのを見て、ロープを下ろしてサポート。格好いい人だった。
下山は、さらにデンジャー感が増す。一歩一歩こなしてホッと一息。
駒ヶ岳にも登ろうと思っていたが、もう満足。今後のために、この辺りをうろうろして下山。
風呂に入って、ソースカツ丼を食って中央道を走ると、ちょうど八つが焼けているのが目に飛び込んでくる。諏訪湖SAに飛び込むみシャッターを切ると、それは直ぐに終わってしまった。
宝剣は、短い距離ながら、厳しくも美しい雪山が凝縮されたような感じがあり、また登りたくなるだろう。
しかしながら、フリーで登っておいて言うのは怒られそうだが、夏道を辿れるような時はともかく、冬季に確保なしで登ってはいけないように思う。また来る時には、きちんと準備を整えて登りたい…
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
パンダさん、こんばんは。
絶景ですね!
特に山頂からのお写真はどれも緊張感を感じますね。
「簡単に来ることができるからと・・・」のくだりは同感です(^^)
丸腰であんな危ないところ行ったたアカンやないですか(笑)
来シーズン、是非フル装備で一緒に行きましょう!
COOPERさん
ありがとうございます。
いろんな意味でなめてはいけませんが、あれのおかげで素晴らしい絶景を見ることができることに感謝するほかありません。
登山的にも写真的にも、楽しめる要素に富んでいるのもいいと思います。
はんぺんさん
ほんまにアカンですね。ちょっとワクワクしましたけど。
来シーズン、万全の準備の上、天気の良い日を狙って行きましょう。