2016年5月3日
大峰 北山川 田岡谷 竹原谷
滝の力…
GW5日目、遂に天候が下り坂。残ったメンバーも、あっきーさん、はんぺんさん、私と、ちょっと寂しくなってしまう。
本日のお題目は田岡谷の大滝。
大岩越えてヨイショヨイショ。
直ぐに壁が立って通せんぼ。そこには見事な滝がかかり、何とも不思議な造形に引き込まれる。
左側から登れそうにも思えたが、もうみんな疲れてるし無理は止めておこうと、戻って左岸から巻く。すると、大きく澄んだ釜に美しい落水が注ぐ癒やしの空間。
この綺麗な滝は、どうやって越えたのか覚えてないが、次の滝が意外とくせ者。
あっきーさんが、右側から取り付くが、かなりヌメヌメらしく、ずり下がりながら何とか登って行った。これを見て、はんぺんさんと私は、安直路線で巻きに変更。
穏やかで快適なナメ。
そして、大滝の登場。
水量が多くは無いのだろうが、複雑な水の軌跡が素晴らしく、三人で歓声を上げる。
大きな壁を優雅に流れ伝う様が実に美しい。もう、思い切りゆっくりを決め込む。
最初は気が付かなかったが、藤の花が彩りを添えてくれていた。
さてさて、どうしようか。さらに谷を登って上に続く滝を見に行くという案もあったが、竹原谷の四王滝に行こうということに。左岸を登ると巡視道があり、それを下流方向へと辿ると、R169田岡谷出合より東寄りに降り立った。
車に乗って竹原谷沿いの林道終点へ。小さな滝を見送り、奥へと入って行く。
二俣から見る右俣。今にも雨が降り出しそうで暗い。
左俣。この奥には、かなりの長瀑がかかっているらしい。
右俣の滝を右岸から小さく巻き、なんやかんやと進んで、四王滝とご対面。
植生豊かなワイドな壁の左寄り、解き放たれた水が滑り落ち、下部の岩溝を飛び越えたり吸い込まれたり、また合わさって壺に注ぎ込む。
暗かった谷も、この開けた空間では明るさを取り戻し、何より滝水の輝きは、これまでの陰湿な雰囲気を吹き飛ばしてくれる。
帰りに撮影した二俣直ぐの右俣の滝。
この滝の右岸巻きが、滝メグラー的なルートではないので、もっと簡単なルートがあるのではと、四王滝から谷を戻りながら見ていると、いかにもてな感じの踏み跡があり、それに導かれて右岸大巻で下降するが、これが大失敗。
降りる程に立ってくる壁にあれれ、おまけに難所は無いだろうと丸腰で来たものだから始末が悪い。幸いにも、はんぺんさんのザックにロープが入っていて、ゴボウで細いバンドを伝い戻ることが出来た。
帰って調べてみると、大巻ルートは左岸側にあるらしかったが、往きに辿った右岸小巻きルートで、普通に良かったのではと思う。
田岡と竹原、両谷とも、ほんのさわりに触れただけかもしれないが、ここにもまた、素晴らしき滝達が、ひっそりと落ちていた。その美しい姿で魅せてくれただけでなく、既に限界を超えた心と体に力を与えてくれたような気がする…
あっきーさん、はんぺんさん、どうもありがとうございました。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
RICOH WG-5 GPS