2016年5月21日
御嶽 濁河川 兵衛谷
迸る流れ…
この日は、椹谷支流の与左衛門谷に行く計画だったが、道路通行止のため急遽転進して兵衛谷の滝を見に行くことに。
兵衛谷南側林道のゲート付近に車を停めて、先ずは西へと延びる林道歩きから。
地形図を見ただけでは、目指す滝の位置がよく分からないのが困ったもの。とりあえずと石楠花沢右岸尾根に踏み跡を辿って入って行く。少し西へ進むと踏み跡が分かれ、北へと延びる急な尾根を下降。
踏み跡というより、藪が刈られて道となった上を歩いて兵衛谷に着地。
ところが、どうも今日巡る予定の一番上の滝下へと降りてしまったよう。この時は、分かれた踏み跡を北ではなく、もっと西へと進むべきだったかと思ったが、それも正解ではなかった。
落ち着いて、いや落ち着かなくても滝を見ると、水の勢いが凄まじく、逆光線に浮かび上がった飛沫が容赦なく飛んで来る。
写真を見ると普通に見えるかもしれないが、明暗差と逆光と飛沫で、まともに撮れるような状態ではない。
以前は、特徴のある柱状節理から剥がれた岩があったらしい。
一番上に降りてしまったので、沢を巻き降って下の滝を目指す。左岸からの巻きルートは、特大巻きな感じだが、踏み跡バッチリ。
かなり下流へと下降。狭まったところに大きな滝の噴射が見え、近付いて行く。
迫力のある素晴らしい姿。
ここでも水の勢いが素晴らしく、両岸立ち塞がる地形と相まって圧巻。
そう言えば、前に上流の龍門滝あたりをウロウロした時は、超ヌメヌメにラバーソールで苦労したが、それを感じることなく普通に歩くことができ拍子抜け。
同じ沢でもヌメヌメだったりそうでなかったりすることがあり、沢は変化を繰り返していて、一概に決めつけることは出来ないのかもしれない。
さらに下流へ。滑と小滝の饗宴を楽しみながらの快適な下降。
そして、大きな落ち込みに水が踊りながら吸い込まれて行く。
またまた左岸から巻き降ると、最初に下降予定だった吹上滝。
滝前の岩に乗って覗き込むと、正に炸裂。
それだけでなく、その岩のおかげか、豊かに水を湛えて広がってゆく。
本日最後となる滝を思い思いに楽しんだ。
帰りは、巻き降ってきたルートを少し戻り、左岸尾根を登っていくが、もう凄まじい藪に阻まれて息も絶え絶え。一時間強かかって、ようやく石楠花沢右岸尾根に乗り上げる。
石楠花沢右岸尾根には踏み跡があり藪が切れたと思ったが、それは直ぐに終わってしまい、また藪との格闘。顔と腕を傷だらけにしながら進んで行くと、朝の下降時の分岐に合流した。下降ルートを間違ったので、石楠花沢右岸尾根をそのまま西にとれば良かったかとも思っていたが、そうしていると、えらいことになっていた。
生命感に満ちた素晴らしい水の勢いを堪能し、今でもその水音が木霊しているよう。当初の目的の場所には行くことができなかったが、とても良い転進になった…
あっきーさん、親方さん、はんぺんさん、ゆかさん、matsuさん、WATAさん、どうもありがとうございました。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
RICOH WG-5 GPS