2017年6月3日
台高 小橡川 右又谷 クラガリ又谷 沢登り

アカルミ…
クラガリ又谷は、その名のごとく入口から直ぐに連瀑となっている暗いゴルジュがあるが、これが有るためかどうか、かつての伐採を逃れた美しき渓らしい。もちろん、そのゴルジュは手に負えないので、入口からも見えている最奥の滝前まで左岸から大きく巻き越える。


40mとされる大滝は噂どおりに寛げる良いところ。小さいながらも美しき滝壺を持っていて、これは予想外で嬉しい。



滝を滑り降った水は滝壺から溢れ、ナメを降ってゴルジュに吸い込まれてゆく。



この滝は右岸巻き、途中から滝身の方に近づき、最後は流れの近くをよじ登る。

高度感のある落口

次の滝の撮影を何故コンパクトカメラで済ませたのかは覚えていない。


左岸から登って滝の中を右岸に渡る。なんかおっかなそうで、補助的にロープを出す。

次の滝は、なかなか見事。溝の中を捩れるように落ちていく流れが美しい壺へと注ぎ込む。

右岸のスラブを慎重に登ると、ポットホールのような壺があって、滝はまだ上に続いていた。


傾斜が緩んだ沢を歩いて行くと、緑のベールの向こうに大きな滝が見えてくる。

この大滝前も寛げる空間で、ゆっくりと楽しむ。ようやくといった感じで届き出した光が、落水を輝かせてキラキラと眩しい。

ひこさんが、水の中に落ち葉が堆積しているところに何やら見つけたのか、カメラを突っ込んで頑張っている。
どれどれと見に行くと、碧く光る三日月状の袋が流れに身をまかせてゆらゆら。生物に詳しいひこさんによると、サンショウウオの卵らしいが、神秘的で幻想的なだけでなく、見たこともないそれは、まるでエイリアンか何かのもののよう。





帰りは沢を戻って、往きに目星を付けていたところから右岸を登りモノレール軌道を拾って下山。
クラガリは入口だけで、この日辿ったところに暗さは微塵も無く、アカルミ又谷と呼びたくなるような良いところだった…
ひこさん、どうもありがとうございました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO