2017年8月11日
大峰 池郷川 小又谷 沢登り

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エキサイティング…


7月に小又谷を遡行したが、時間切れでメインの大滝まで届かなかったので、次なるチャンスを狙っていた。あれから一ヶ月足らず、チャンスが来たような無理矢理チャンスにしたような、大滝前を目指すことに。

大滝の下には前衛滝があり、これを越えるのがポイントだと考えられたが、殆どの沢屋さんは、この前衛滝を越えて大滝の前に行っていない。それは単に近付く意味を見いだせないからなのか難しいからなのか、色々と想像するしかなかったが、大滝前に立つことができる可能性が高いと思われる下降作戦とした。

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林道から当たりを付けて降り、小又谷の大滝落口へ。大滝が落ちていくのを覗き込むと何か水量多いし、特に下の方は、えらいこっちゃ状態。

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これ大丈夫かという感じだったが、偵察がてら、ひこさんと二人で降りてルート工作。その間に、はんぺんさんがドローンを飛ばして撮影してくれていた。

殆ど知られていない小又谷の大滝、動画で見る滝姿が圧巻。


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ロープ長から考えて、とても落口から下までとどかない。ピッチを切りながら途中にある岩棚に全員が集まる。

岩棚まで二回懸垂したと思う。

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岩棚から下は、さらに瀑水度アップ。どうやら瀑水を避けて下降することは難しそう。

しっかりとした支点を構築し、先ずは、はんぺんさんトップで下降開始。水が暴れる壺への着水を考えると、下降器から自然に解放されるようにロープ長を調節したいところ。そのために、上からのビレイでロアーダウンしていくが、果たしてこの水量でうまくいくのか。

はんぺんさんは、瀑水の中に突入して何やら叫んでいたが、諦めたのか自力で登り返してきた。水の中は極度の視界不良で、自分でコントロールしにくいロアーダウンで降りるのはとても難しいらしい。

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次は、私の番。はんぺんさんの話では、着水後の離脱がやりにくくても、普通に懸垂するほうが良いという。確かにそうかもしれないと、普通の懸垂で瀑水に突入、何時もの懸垂姿勢ではなく、体を起こして顎を引き、水圧を受け止める。慌てないように一歩一歩下降し無事に着水するが、ここからが大変だった。上から見守ってくれていたみんなは、私が白泡の中に消えてからなかなか出てこないので心配してくれていたらしい。

滝壺に着水して浮いている状態では、やはりロープから下降器を解除することが出来ずにもがいていた。激しい裏見の滝のように水流が飛び越えてゆく中、ロープを送ってテンションを緩めても緩めても、水流に押されて直ぐにロープにテンションがかかって意味をなさない。何回か繰り返したが、これは無理と諦めて、下降器の中をロープを滑らせながら泳ぐことを決意。えいやっと、体を反転させて泳ごうとしたら、もがいていたのが嘘のよう、滝壺の底に足が届いてびっくり。

瀑水から飛び出して、上のみんなに両手を大きく振った。

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続いて降りてくるのを見ていると、いやいや大変。次々と瀑水の中に消えてゆく。

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消えた。

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また消えた。

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全員が無事に下降完了。

さあ、大滝を楽しもうと思ったらロープが抜けない。何も障害物が無さそうに思うのだが抜けない。3~4人で息を合わせて引っ張ると、突然抜けて後ろの釜にダイブ。やれやれ…

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上から見ても凄かったが、下から拝むと迫力と優雅さを兼ね備えていて、とても素晴らしい。両脇にゴルジュの壁を従えたように流れ降る姿は、秘瀑かつ大滝の貫禄。

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前衛滝を上から見下ろす。下からでは越えられないかもと心配したが、実際には左岸壁を普通に登ることができそう。

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先に降りたひこさんがプカプカ。

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これくらい水量があれば、取り付きには泳力が必要かもしれない。

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大滝と前衛滝

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大滝だけで終わってしまった感じだが、想いを募らせた滝との出会いは、とても素敵だった。また、非常に面白くてエキサイティングな、記憶に残る夏の一日だったと思う…

おでんさん、がぶんたきさん、はんぺんさん、ひこさん、ゆかさん、どうもありがとうございました。

撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
RICOH WG-4 GPS
撮影機材データ

撮影機材データ


2 コメント

  1. おでん

    とてもエキサイティングで記憶に残る楽しい思い出です!
    最近、ちゃんと泳げるようになりたくてプールに行っています。また綺麗な水に逢いに紀伊半島に行きたいと思っています(^-^)

  2. パンダ

    おでんさん

    ありがとうございました。
    とても面白い一日でしたね。

    プールで泳いでるとは頑張ってますね!
    また綺麗な沢で一緒に泳ぎましょう。

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