2017年8月26日
大峰 池郷川

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秘空間…


この日は、池郷川ゴルジュの上部を下降し、7月30日に下降した池郷川ゴルジュ中部へと繋ぐ計画。

こちらも、遡行においては一筋縄ではいかないらしいが、同様に素晴らしい何かがあるのが期待されるところ。

駐車地に単独の方がおられたので挨拶すると、素人だが池郷川上流部へ降りて釣りをしたいとのこと。それでは、池郷川までご一緒しましょうということに。

林道から大又川へと降り、さらにトラバースする踏み跡を辿るが、途中から踏み跡が不明瞭になってくる。そして、ウロウロとルートを探している時に、その方の荷物が谷底に向かって転落してしまう。

ひこさんが偵察に行くと、何とか回収できそうというので、二人で取りに降りて無事回収。そんなことがあってか、その釣りの方は、やはり池郷川に行くのを断念すると、戻っていかれた。

その後も少し苦労したりしたが明瞭な踏み跡に復帰し、最後は横手小屋谷に降りずに、斜面を下降して池郷川と横手小屋谷の出合付近に降り立つ。

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思ったよりもショボイ感じがするが、いきなりの泳ぎ。というか泳がなくてもいけるところを楽しんでいるのか、良く覚えていない。

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見事な大岩が危ういバランスでとどまっているよう。

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それっぽくなってきたと思ったら、水が滝となって落ちてゆく。さあ、ゴルジュのはじまりか。

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右岸から懸垂下降。普通に懸垂しても問題ないが、シングルロープでの下降から回収まで練習。強者は飛び込むらしいが、それは怖いと感じる。

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下流へと釜を泳ぎ、エグレ滝と呼ばれる滝を楽しむ。そっと残されてきた秘められた空間。磨かれた強固な岩、それ故に守られてきたのだろうか。

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何時も元気な敬語さん。

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ゴルジュの屈曲ポイントにお日さまが降り注ぎ、透過した光が深き水色の透明感を際立たせる。あまりの美しさに絶句。

そこを泳ぎ感じる喜び。神秘なる水が体の奥深くまで浸み渡ってくる。

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そして、喉から解き放たれた水が、大きな壺に注ぎ混む。

遡行では、垂壁に囲まれて突破不可能にも思える絶望的空間。滝の落水から離れた左岸壁を人工混じりでよじ登るらしい。我々は、左岸落水横の凹角あたりから懸垂で壺に着水。

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壺を下流側へと泳ぎ渡れば、上陸を許されるポイントがある。

強固な垂壁に囲まれた壺には一切の乱れがなく、白き落水から湛えられた水は、透明かつ碧く深い。その両立できないようなことを両立させている不思議な水色の源は何であろうか。

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そしてここは、直ぐ下へと続く滝の落口であり、ゴルジュの真っ只中。まるで、水の中から生まれてきたような光が、揺らぎながら落ちてゆく。

池郷らしい圧巻の世界。

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これで最後の懸垂か。またまた、深き壺へと着水。

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対岸の狭い岩に乗り上げて、下降してきた滝を撮影。ここも、圧倒的な地形に秘められた異空間。但し、水量が多い時は、はっきりと二条になるらしい左側の流れが、確認できない程にか細い。

池郷の流れは、この滝壺で90度屈曲するので、泳いで乗り上げた対岸は池郷川右岸壁。説明が難しいが、この大釜は滝壺であるだけでなく、池郷川の深き淵でもあり、下流側の壁でせき止められることなく流れゆく。

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そして、前回に下流側から見た立派な木が引っかかるところを、上流側から見る。

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ぷかぷかと立ち泳ぎで楽しむ。

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大又谷から帰還。前回に飛び込んだポイントは、ひこさんが突破してくれる。

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池郷川ゴルジュ帯上部、ここもまた素晴らしさに満ちていた。磨かれた側壁の底に、深く流れゆく神秘なる水。その美しき水と乱れの無い造形が織りなす異空間は、格調高きゴルジュそのもの。

これで、池郷川ゴルジュ帯で未知なところは、下部のみとなった。下部のまた最下部には不動滝ゴルジュがあり、考えるだけで震えがくる…

敬語さん、ひこさん、どうもありがとうございました。

撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
RICOH WG-4 GPS
撮影機材データ

撮影機材データ


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