2016年11月3日
台高 宮川 大和谷 滝ノ谷
水流れて…
肉でも焼いて秋の滝をゆっくりと楽しもうと、やってきたのは大和谷の滝ノ谷。最高の天気の下、駐車地から上を見ると何か変。
4月29日に訪れた時は涸れていた壁に水が流れている。変と言うより、これが本来の姿か。
ゆっくり、まったりのつもりが作戦変更。
道を少し歩いてから、最下段の滝下を目指して近付いて行く。おっと、トラバースに入るのが早かったか、少し下に出てしまう。
そのまま左岸沿いを登って行くと、滝が近付いてくる。
三滝下段、それは、圧倒的な壁に落ちる見事な大滝だった。
両岸高い壁で、道に逃げやすい左岸から安直に巻いて行くと、やはりというかモノレールの通る道に出てしまう。
中段の前に行きたいところだが、ちょっと簡単ではなさそう。とりあえず先に、上の滝に行こう。
春に来た時に豊かな植生を見て、これは紅葉時も素晴らしいのではと思っていたが、早かったのか、あまり紅葉しないのか、本当のところは分からないが、色付きは、ちらほらといった感じ。
それでも、陽射しを浴びて輝く滝景色は、秋そのもの。
少し遅くなっているが、せっかく持ってきたので、当初のメインイベントを楽しむ。
上段の水量が、春に来た時より圧倒的に少ないのに、なんで下まで水が流れているのかが不思議。
中段の落口を見に行くと、門が開いていた訳では無いが、水が堰き止めを乗り越えて流れていた。どうやら、横の取水口が閉まっていて、取水されてない。
中段を見下ろすと素晴らしい高度感。さてさて、どうやって中段下に行こうか。
三人で手分けして、左岸の弱点を探してウロウロ。
結局、はんぺんさんが見つけた、ここしかなさそうな滝直ぐ横のリッジ状の尾根を下降。最後は懸垂で壺へと降り立った。
水量少ないながらも、美しい水の軌跡が、大きな蒼き壺に吸い込まれてゆく。
壁にぐるりと囲まれて、何処にも逃げることができないような圧倒的地形。そのような所に立った時のみに感じる独特の感覚に満たされる。
大和谷支流の滝ノ谷、ここには、かつて、三滝と呼ばれる三つの大滝が連なっていてた。しかしながら、上部の取水が始まってからは、その姿を見ることは難しいとされる。
今回は、まさか見ることができるとは思ってなかった三つの滝を見ることができ、ラッキーそのもの。昔の人は、何故に三滝なんて名前でひとまとめにしてしまったのだろうか、それぞれが、名を授かってもいいような、味わい深き素晴らしき滝達ではないだろうか…
はんぺんさん、ひこさん、どうもありがとうございました。
撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO