2018年1月6-7日
八ヶ岳
狭き…
冬の八ヶ岳。もうあまり細かいことは覚えてないが、とにかく雪が少なかった。編笠山の岩が露出した最後の登りは、まるで夏山のよう。
下界は天気が良さそうだが、八ヶ岳連峰は雲の下。
さて、行きますか。慌てることは全くないが、先へ進む。
天気が悪く霧氷感もない眺めが寂しい。
青年小屋前にテントを設営。内部は国産の山岳テントに較べると余裕があるサイズだと思うが、それでも大男三人では狭い。夜は外部気温氷点下15度程度にも関わらず、テント内は熱気に満ちていた。
夜が開けるとスカッと爽快。澄んだ青空が気持ち良い。
今日、目指すのは権現岳。オッチラオッチラと登ってゆく。
聳り立つ鋭峰はギボシ西峰だろうか。
ギボシへと続く稜線は急峻な地形をしていて普通に進むのは難しい。ここは巻いて進むルートが確立されている。
その巻きルートを雪が覆えば危ういルートと化すが、これだけ雪が少ないと全くもって無問題。
ギボシの南側をトラバースして東の基部に出る。見上げるギボシはトレースが消えていて、これはまたとないチャンス。
ここだけは素晴らしい雪山感。雪に埋もれて、それを蹴散らすように這いつくばるように登って山頂にピッケルを突き刺す。
続いて、江戸切子さん、はんぺんさんも登頂。
山頂は三人が立てない程に狭く、まさに頂の中の頂。
澄んだ空の下、素晴らしい眺めを満喫。狭き場所に居る我々が、無限大な何かに包まれてゆく。
振り返って見るギボシ 。
南八ヶ岳主稜線から。
そして権現岳。阿弥陀、赤、横、硫黄、ここから眺める峰々も素敵。
帰りは青年小屋から西岳周りで下山したのだろうか。よく覚えてないのだが、残っている写真が西岳辺りから写したもののように思える。
雪が少ない冬のお山は、印象に欠ける山だったことは否めない。それでも、ギボシのトンガリはとても印象的で、その時のことが今でも鮮明に蘇ってくる…
江戸切子さん、はんぺんさん、どうもありがとうございました。
LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6