2018年2月17-18日
台高
大切な時…
17日は冬型で天気が悪いが、18日は晴れ間が期待できそう。18日の朝までガスに覆われれば、白き世界が出現するはず。そして、そのガスが晴れてくれれば… なんて考えながら、17日午後に大又林道終点から出発。
明神滝は、ちょっと雑然とした感じ。滝前から巻道へと戻らずに右岸からショートカットで登山ルートに合流。
思ったより枯れ枯れの明神平。
なんとも寂しい。
Black Diamond OneShot。小さな我が家を設営してまったり。テント素材がEPICであるこのリーズ(大分以前に販売終了)が好きで、OneShot以外にもよく使っている。もう10年くらいになるだろうか。
雪山におけるこのテントのメリットは色々とあるが、なんと言ってもテントに付く雪、霜そして氷等が落としやすいことだと思う。シームテープさえ施すことができないこの素材は、霜が付いてもサッと落とすことができ、早朝の撤収であったとしても収納サイズが肥大化するなんてことがない。このあたりは、テントの性能比較等であまり語られることがないが、撤収時の困った状態を経験したことがある人には、そのメリットを理解してもらえるのではないだろうか。もちろん、欠点も色々とある。
夜が明けると辺りが一変。幹まで白くした冷んやりとした空気が漂う。
圧巻の白。
青空が覗き出し、頬が緩む。
出発。
一人やし、遠くまで行くつもりもないしで慌てることはない。いやいや、この白は長く続かないだろう。
それにしても美しい。明神平ならではの繊細な霧氷。
そして、勝手にシンポルだと思っている木が逆光線に浮かびあがる。
もうこれで十分、これ以上ないと思えてくる。
雲がたなびき、なかなかスカッとしない。しかしながら、それがまた良いのかもしれない。
碧の力が強くなってくると、それは同時に終わってゆくことを意味する。
三ツ塚で折り返して降ってくると、早くも盛りを過ぎてしまった朝とは違う眺め。
ほんのひとときだけ美しく咲く霧氷。その儚き夢のような時を静かに楽しんだ…
LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6