2018年6月18日
大峰 白川又川 大黒構谷
らしい滝景色…
この日、目指したのは、漢字で大黒構谷とも大黒河谷とも書かれる谷、どちらが正しいのか本当のところは良くわからないが、読み方はオングロコ谷らしい。
オングロコ谷は大峰を代表する白川又川右岸に入る支流。そこへのアプローチは白川又川沿いに延びる林道を進むのが簡単だが、今はもう車で入ることができないので、長〜い林道歩きが待っている。
出発してしばらくで十郎谷出合。
そして、壁の下に穴を開けたような手掘りのトンネルが現れる。
トンネルを抜けた向こうは明るく、何か素敵な世界につながっているよう。
出発して1時間くらいだっただろうか、林道が大きく崩落していて立ち止まる。写真ではヒョイっと降りて、また登ればいいようにも見えるが、実際には深く切れ落ちていてとても無理。
山側に立派な迂回路が作られていたので、それを辿る。途中であまりに高く巻いていくので、迂回路を外れてトラバースでショートカットを試みると、これがボロボロで崩れまくる斜面で大失敗。なんとか目的を果たせたが、かえって時間と体力を消耗。帰りは素直に迂回路を辿った。
やがて、林道は白川又川沿いから支流のオングロコ谷に沿うように向きを変えてゆく。
ほんの片鱗だろうが、オングロコ谷ゴルジュにかかるいくつかの滝が見えてくる。相当に難しいと聞いているけど、とてもそそられる。
出発から2時間足らずで林道がオングロコ谷を跨ぐところに到着。すぐに見えている滝が美しい。
右岸壁を巻き気味に登って上に出ると、そこはもうオングロコワールド。
そして、ひときわ印象的な滝と出会う。
輝く落水は壺のような淵のような沢そのもののような、なんとも境目のないところに注ぎ、碧き水となって湛えられる。その美しき水は、溢れるように流れ下り、かろうじて立っている足元を洗う。滝飛沫、風も相まってとにかく凄い。高揚感とともに体の中が浄化されていくようだ。
右岸の小尾根から越えたように思うが、はっきりとは覚えていない。
この後も美しい渓相が続いていたと思うが、細かいところは記憶の彼方。
右岸から大きな滝が出合う二又。
登ることができなかったのだろうか、左岸を巻いて進む。
そして、待望の大滝が登場。
少し離れたところから見る姿がとても格好良い。
近付くと立派な滝壺があって驚く。
例によって、雲の気持ちを読みながらの陽射し待ちの時が過ぎてゆく。
想いが通じたのか、虹がアーチを描く。
大峰らしい乱れのない美しき滝風景に感謝。
上流に稲妻型の特徴的な滝があるらしかったので、もう少し上を目指す。
たぶん左岸から巻き上がって落口。
その滝は秘められたようなところに静かに落ちていた。
特徴的な姿はもちろん、予想外の美しい滝壺が、とても印象的。
沢を下降して林道へ戻る。かつての名残りだろうか、少し複雑な想いに駆られる。
林道から下のゴルジュを知らずに何をか言わんやと言われてしまいそうだが、オングロコ谷はとても美しく素晴らしかった。大滝は存在感十分な見応えのある姿をしていて、もう少しアプローチ容易であれば、滝メグラーにも人気となっていたのではないだろうか…
ひこさん、どうもありがとうございました。
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
LUMIX G VARIO 45-150mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.
この写真いいっすねぇ。いや、他ももちろんいいんですけど
鎌ちゃんさん
超々久しぶりの更新にもかかわらず見ていただきましてありがとうございます。
自己満足ですが写真を主にしているつもりですので嬉しいです。
オングロコ谷の奥の大滝も含め興味深くお写真を拝見できました。
やっぱり良いです!
ふぇるめーるさん
はい、良いところなんですけど決して人気にはならないでしょうね。
それがまた良いのかもですが…