永遠なる試行錯誤・・・
12~13日の予定が天候の為中止になった。A氏、S君と三人で練りに練ったこの少し危うい計画は、近い未来を見る限り最後のチャンスかもしれないと思っていたので、非常に残念だ。そういう訳で、そのままになっているザックの中味を紹介してみようと思う。
deuter ACT ZERO
入れ物であるザックは、deuter ACT ZERO、ACTシリーズは通常2気室だが、これは記念モデルかなにかでシンプルな40リッターの1気室。1気室なので2気室タイプより軽量、ドイターではACTシリーズはスリムなヒップベルトを採用としているが、他社比では十分にしっかりしたヒップベルトだと思う。
GRANITE GEAR BELT POCKETS
コンパクトカメラを入れる為の小さなポーチでも結構重くて普通100g程度ある。こいつは、メーカーのカタログ値で40gと軽量。左右別設計で凝っているが、装着の汎用性はもう一息といったところ。(ヒップベルト左に装着)
濡れないときは、ドイター、別に沢で濡れるときは、モンベルのグラナイトパック40を使っている。
グラナイトパック40
モンベルには、防水のインナーを入れて使い、底にはハトメで水抜きを付けた。沢では、ドイターのようなごついヒップベルトはハーネスと干渉するのでこっちの方が向いている。
パッキングは、Therm-A-Rest Ridge Restのレギュラーサイズを半分に切ったもの(200g)をザックの中を囲むように立てて入れ、中に物を押し込んでいく。
スタッフサックに入れたテントを背中側に立て、周りに寝袋、ダウンジャケット、タイツ、換えの靴下、サンダル。次に食料、調理器具類、その上にファーストエイド他小物類、雨具、最後に撮影機材と補助ロープ、だいだいこのような感じ。
サイドポケットにはナルゲンの0.5リッターを左右それぞれ一本差している。
今回用意していたテントはBIG AGNES Seedhouse SL2、居住性を犠牲にして軽量化を追求している。小改造後の実測で1.3kg未満(2人用)、MSR Hubba Hubbaあたりと較べるとお世辞にも快適とは言えない。寝袋、ダウンジャケット、タイツ等をイスカのウェザーテックインナーバッグにまとめてみた。(沢で雨蓋用に使っているもの)
食料と調理器具、スタッフサックはテントを入れているのと同じZpacks.comのCuben Fiber Stuff Sacks、超軽量の山道具だが、ロングトレイル中とかで12月まで休みらしく、現在注文できない。何とも大陸的だ。
スタッフサックの中味
Snow peakのソロセット極(155g)とギガパワーマイクロマックスウルトラライト(56g)、チタンスポーク、飯炊きからコーヒーまでこれのみ、LIGHT MY FIREのスポークは予備に持っているが使ったことがない。
ガス缶のメーカーが違うが、気にしていない。
モンベルのストームクルーザー
補助ロープ(今回はたぶん使わないので8mm x 20m)
小物類
撮影機材
カメラのストラップは使わない。代わりに細引きを結んでいる。
GitzoのトラベラーとReally Right Stuffのボールヘッド、Gitzoは足を反転させるとさらに短くなる。ボールヘッドは、昨年までは、クイックプレートタイプを使っていたが、軽量化の為にねじ込みタイプに変更、ちょっと使いにくい。
ナルゲンは、プラのカラビナで落下防止、エバニューのウォーターキャリーは、ゴム紐を細引きに変更、蓋がベルトで繋がっているのが良い。
ビニール袋類は雨蓋の裏
マップケースは良い物が無い。ジップロックと超細引きで自作
行動食と直ぐに取り出す必要のある物は雨蓋へ
たばこは止めたいけど・・・
いろいろやってきて、現在はこのような形になっているが、軽量コンパクト性の追求は止むことがない。どれをとっても一長一短で良いところ悪いところがある。
それぞれのギアについても、機会があれば、紹介していきたいと思う。
さすがに洗練されていますね!
不要なものを極限的に省き、なおかつ必要最小限の装備を確保するには長年の経験が必要ですよね。
私はモンベルの防水ザック30リットル(1気室)の中に三脚以外すべて詰め込みます。
実は私は “かなづち” に近いレベルなんですが、深い淵を泳ぐ時はザックがそのまま浮き袋になってくれるので助かります。(笑)
それと急な雨でもザックにレインカバー不要なのが便利です。しかし1気室は収納面でかなり不便ではあります。
昔、60リットルのザック満タンで前鬼川のピークまで詰めたことが2回ほどありますが、今から考えるとばかげた装備で臨んでいました。(笑)
ヒロさん
以前は、カメラの出し入れ最優先から2気室のジッパータイプに拘ってましたが、不便な1気室もそのシンプルな感じが今はお気に入りになりました。
沢用ザックやインナーは、防水性という点ではモンベルが最強のようですね。
沢には素直にシャワークライムパックかなと最近考えています。
60リッター満タンの沢登りとはすごいですね。
最近は装備も軽量コンパクトなものが増え、ロートルな身にはありがたいです。
ザックは、沢やルートハンティングなど山屋度合いが高いベテランほど
1気室を使うようですね。
私は登山道トレッキングなので、まだ2気室を使っております。
下に、雨具、携帯トイレ、ヘッドランプ、ザックカバー、ツエルト、替えタオルなど、
上に、ストーブ、コッヘル、水タンク、食器、食料、水筒など
雨蓋には、薬品、トランシーバ、GPS,眼鏡、サングラスなど
です。
滅多に使わない雨具や携帯トイレが1気室だと底の方になるので、
使おうとする時に出しづらく、使わないで済ますのをおそれています。
1気室でもパッキングのし方を工夫すれば良いのでしょうねー。
30リットルくらいのドイターの2気室ザックで使い易そうなのがあったけれども、
背中に密着しない構造なのでその分容量が少し足りず、現在考え中というところです。
またの記事を楽しみにしております。 では、
パンダさん流ザックのパッキング術、大変参考になりました。感謝!
沢は特に余分なものが持ち込めないに良く工夫されていると思います。トラベラーはコンパクトで山はもちろん、旅写真でも良さそうですね。私もトレッキングが主体なのでここまではパッキング計画を練ったことはありません。
ザックも三脚と同じで、あんまり更新しないので何を選び、どう運用するかいろいろ考えさせられます。
最初からカーボンはもったいないと思いましたが、一本しか持たないなら最初から目的に一番合うものを買うということはよく言われますね。
ayaGさん
ザックは、好みの要素が大きいですし、よく使う物を上部にとか重量バランスから重い物を肩の後ろあたりにパッキングするなんていいますけど、現実的にはそんなにうまくいかないですね。特に撮影機材等があると難しくなると思います。
雨具も天候の悪い時は上の方置きたいですが、好天ならば底でもよいですね。2気室ならもちろん関係ないですし。
私も20~30L程度の小さめのザックを探していますが、なかなか良さそうな物がないですね。弁当と雨具くらいしか入れないだろうという考えなのか、適当な作りの物が多いように思います。背中に密着させない構造も今の流行みたいです。
ふぇるめーるさん
GITZOのカーボン三脚は、一般的なアルミ製はもちろん他社のカーボン三脚と較べても剛性感が高いように思います。
GITZOは、1型のトラベラーから3型まで使っています。大きく重い三脚ほど雑に使ってもブレにくいですけど、小さな三脚でも工夫すれば問題なく使えると思っています。
より軽量な0型やBENROというメーカーからも比較的安くて良さそうな物が出ているので気になっています。