2017年4月30日
台高 中奥川 戸倉谷

01RIMG1648

ゴルジュも春色…


GW二日目も中奥川。

戸倉谷とは、南紀の立間戸谷と同じような意味から名付けられたのだろうか。大きな戸の底、そこを辿る者を迷わせるような怪しい渓相が、序盤からいきなりといった感じで始まる。

02RIMG1659 03RIMG1662 04RIMG1668 05RIMG1674

最初の難所?極めて難しい左岸のヘツリか、観念して泳ぐか。その何れでもなく、右岸を登り上部の岩との僅かな窪みを這いつくばって抜ける。

06RIMG1671

抜けると、戸倉最初の顕著な滝。

07RIMG1683

岩に囲まれた壁が上へと続いてゆく様に、ただならぬ雰囲気を感じるところ。

08_4301881 09_4301904

この滝の右岸巻きには、ちょっと悪いトラバースがある。はんぺんさんにビレイしてもらって進むと、前回は意識しない感じであっけなく越えたが、今回は何故かちょっと緊張する。やはり、その時の条件の他に、精神面を含む体調の影響が大きいのかもしれない。

10RIMG1695

トラバースを終えると最初の滝の落口、その先で直ぐ次の滝がかかる。写真で伝えるのは難しいが、単に狭いだけでなく、高い壁が屈曲してゆく様が圧巻。

まさに、迫力のゴルジュ。

11_4301907

この滝の巻きも、はんぺんさんにビレイしてもらって、左岸リッジにロープを伸ばす。落口上のトラバースは、カムのランニングが三点ほど決まり、ロープが綺麗なラインを描く。

12RIMG1710

巻き越えてもゴルジュが続くが、下の滝前ほどの威圧感はないと思う。

13RIMG1719

ヌルヌルの大岩越えに大騒ぎ。

14RIMG1729

そして、ゴルジュの中を美しく躍動する水が滑る。曲がりくねっている故に、全景をとらえることは難しい。

15RIMG1748 16_4301947

途中まで水線沿いを辿ることができるが、上部は右岸から巻く。巻き上がると、僅かな平流があり、その向こうに二つの滝が合わさるのが見える。

そこは、戸倉の安息地。

17_4301964

この時期ならではの淡い緑に覆われて、穏やかな雰囲気が広がってゆく。絶好調の天気に、きらめきも最高。

18_4301970 19_4301985 20_4301997

ここは、水流潜りで巻くのが有名だが、我々は濡れるのを避けて少し戻った右岸から巻き上がる。途中ルートをミスったりしたが、壁沿いを自然に降りて行くとV字状の滝。

聳立する右岸壁が圧巻、その遙か下で美しく流れ落ちる。

21_4302031

ウシウシと登って上へ。

22RIMG1769

昨日に続いて谷間を彩るのはコザクラ。

23RIMG1790 24RIMG1809 25RIMG1804 26RIMG1815

また違う感じのコザクラ。

27RIMG1823

V字滝の左岸巻きは、見えているいかにもなところではなく、少し回り込めば簡単に巻くことができる。

虹を架けて最後の滝。

28_4302054 29_4302073

戸倉谷もまた春色に満たされていた。名のある滝は一つも無いが、そのどれもが珠玉の滝達。何より、短いながらも深く刻み込まれた戸倉のゴルジュは、経験するに値する素晴らしさ。しかしながら、多くの滝メグラーが、ここを相手にしないのが残念に思う…

あっきーさん、おでんさん、がぶんたきさん、はんぺんさん、WATAさん、どうもありがとうございました。

撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
RICOH WG-4 GPS
撮影機材データ

撮影機材データ


コメントを送信