2009年10月3-4日

奈良県 上北山村 白川又川 岩屋谷


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]


月光の夜・・・



「岩屋谷雄滝の下で一夜を過ごしませんか」、フッサール・ヒロさんから願っても無いお誘いがあり、ヒロさんと一緒に水尻を目指し車を走らせた。直前まで心配した天気、道中はまだ雨が降っていたが、現地に着くころにはすっかり回復し清々しい空が見えてきた。


水尻でヒロさんのお友達のKさん、Tさんと合流。お二人とも写真家で、Kさんは、山岳会にも所属されていて山や沢にも精通されている。小峠山への道は、いきなりの急登で始まるが、けっして急ぐことなく一歩一歩着実に登っていく。


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小峠山の三つのピークを越えやがて滝への下降点付近に到着。明日のことを考え、ふぇるめーるさんからの情報を頼りに雌滝への下降点を探すが、どうもはっきりしない。結局、雄滝への下降点から一番近いところがそうだろうと一応の目星をつけ雄滝への下降を開始。


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下降途中にある岩屋?


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昨年に雄滝下からここまで登った時には、少し複雑なルートをとった記憶があるが、このルンゼは、ほぼ一直線に下まで伸びていて、どんどん降って雄滝前に到着。


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テントを張れそうな良い場所は無く、滝から岩一つ隔てたところを整地してテントを二つ張った。飛沫が降り注ぐが、まあ寝るには十分そうな感じ。焚き火を起こし、写真や山談義を交えて、それぞれが自由に飯タイム。


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL WR


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA18-55mmF3.5-5.6AL WR


寒くなり辺りが暗くなるが、変わって柔らかい月の光が岩屋谷に差し込んでくる。白い岩、水が浮かび上がり、ライト無しでも歩けるほどだ。そして雄滝、渋く神秘的に輝くその姿は、大峰の盟主たるに相応しく、大きな懐にとうとうと流れていく。幻想きわまりない風景に圧倒され、興奮と喜びの冷めやらない夜が過ぎていった。


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]


翌朝は、太陽と青空、滝と虹の織りなす一大絵巻。壮大で圧倒的な景観に酔いしれた。


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]


登山道に登り返し、いよいよ雌滝への下降を開始。しかし、降るにつれ、どうもふぇるめーるさんの情報とは様子が違う感じ。このまま進むとまた雄滝の下に出るのではという心配もあったが、時間的にも他に選択肢はないので、そのまま下降を続けていく。


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岩屋?


際どいポイントでは、Kさんがきちんとロープを出して決して無理をしない。他にも経験に基づく的確な判断に見習うべき点が多い。やがて開けた岩棚のある辺りに到着し雌滝も見えてきた。


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つるつるの流れのあるところを下降し、雌滝までの大きなルンゼを降っていく。あの厳しかった細い枝ルンゼへの取り付きが見える。


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]


雌滝下へ到着すると、こんなに狭かったかなあとどうも印象が違う。あいにく大部分が陰になっているが、ワイドに広がる姿とどこに逃げても容赦なく降り注ぐシャワーがある意味素晴らしい。


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]


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PENTAX K-7 smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED


ゆっくりする間もなく雌滝を後に登山道に向け出発。降りに較べると登りはずっと楽だし時間もかからない。


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今度は、最初の予定のルートにうまく乗り、下降点から少し離れたところで道に飛び出した。Tさんが湯を沸かしてコーヒーを入れてくれる。インスタントにもかかわらず、ものすごくうまいコーヒーだった。


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釈迦と大日


天候にも恵まれ、このようなチャンスと素晴らしい山行に同行できたことに感謝。Kさん、Tさん、ヒロさん、どうもありがとうございました。


14 コメント

  1. ヒロ

    パンダさん

    お写真拝見しました。
    同じ空間を共有し、同じ場所で撮影しても、撮影者それぞれに異なった撮影結果が生まれるのが写真のおもしろいところですね。お写真を拝見して非常に参考になりました。
    滝にかかった虹が良い発色だなぁ~と思いました。私が撮った虹はかなり淡くかつ彩度が低いようです。
    現場では気付かなかったのですが、月光でも虹が写っていました。月の光もかなり強力ですね。

    ところで今回は奇跡のようなお天気でしたね。当日の朝までぐずついていたというのに、まるで我々を歓迎するかのようにピンポイントで晴れ、あの中秋の名月となりました。
    雄滝の前であの名月を観られる確率は非常に低いと思いますが、我々の計画をじゅうぶんに実現させるお天気となり本当に嬉しかったです。

    また機会がありましたらよろしくお願いします。
    私は冬山がダメなので、また沢登りの季節か、春の花の季節になりますが・・・

  2. パンダ

    ヒロさん

    月光での虹は、下がって撮ったカットにたしかに写ってますね。
    朝も滝に寄って撮影していたので、虹が出ているのに全く気づいてなかったのですが、ヒロさんの「虹でてますよ〜」の声に慌てて撮影しました。
    もし一人だったら撮影できてなかったかもです。どうもありがとうございました。

    今回は、参加することができ本当に良かったと思います。
    メンバー、天気、チャンス等全てに恵まれた素晴らしい山行でした。
    また機会がありましたらお誘いいただければ幸いです。

  3. ふぇるめーる

    パンダさん

    弱光下での撮影ご苦労様でした。
    その名の通り岩屋も数箇所にある模様ですね。
    画角も有効に使われており、秋らしい雰囲気も感じられました。
    雄滝も水量はベストのように思われます。

  4. パンダ

    ふぇるめーるさん

    詳細なルート解説ありがとうございました。
    下降点を間違え、少し上流方向から二段滝と岩棚の辺りに出ました。
    帰りは、うまくふぇるめーるさんルートで戻れたようです。

    いくつかある岩屋は本当に不思議ですね。自然の物なのか人工物なのか、人工ならばなんのためなのか、謎は深まるばかりです。

    今回は残念でしたが、またご一緒できる機会を楽しみにしております。

  5. しゃけ

    はじめまして!岩屋谷大滝スゴいですね。
    私も以前からいつか行ってみたいと憧れて
    いるんですが。。。うらやましいです。

  6. パンダ

    しゃけさん

    はじめまして、こんばんは。
    滝通選手権出場とはすごいですね。
    ホームページ拝見しました。盛りだくさんな内容ですね。
    やはり滝のページを見てしまいます。「滝好きな人たち」や「滝直下への想い」にはうん、うん、と頷きました。
    今後ともよろしくお願いします。

  7. しゃけ

    こんばんは。ホームページをご覧いただきありがとう
    ございました。何かどれもこれも中途半端な状態と
    なっているのでお恥ずかしい限りですが。。。

    追伸:
    もし差し支えなかったら、私のホームページとブログの
    双方でそれぞれ相互リンクをさせていただきたいのですが、
    いかがでしょうか?

  8. パンダ

    しゃけさん

    相互リンクの件ありがとうございます。
    リンクさせていただきます。

    最近、非常に忙しく、ここの更新も遅れています。
    少しお時間をいただけますようお願いします。

  9. しゃけ

    こんばんは!相互リンクの件、快くご了解
    いただきましてありがとうございます。早速
    私のホームページとブログの双方でそれぞれ
    リンクをさせていただきましたので、宜しく
    お願いします。

  10. パンダ

    しゃけさん

    遅くなりましたが、リンクさせていただきました。
    よろしくお願いします。

  11. しゃけ

    リンク確認しました。これからもどうぞ
    宜しくお願いします!それにしても。。。

    岩屋谷大滝行きたいです!!!

  12. しゃけ

    先日岩屋谷滝に行ってきました。雄滝には何とか行けましたが、雌滝への
    アタックは断念しました。悔しいですが、雌滝はいずれ再チャレンジをしたいです。

  13. パンダ

    しゃけさん

    雌滝、残念でしたね。
    下降ルートとしては、雄滝より少し際どいので、再チャレンジの時はお気をつけて行って来てください。

  14. 楠本 修平

    何方かこの夏雄滝へ行かれる方おられませんか。連れて行っていただけませんか。

     宜しくお願い致します。

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