2010年2月11日


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LUMIX DMC-GF1



愛用機であるDMC-FT1には、それなりに満足しているわけだが、画質面でちょっと不満があって、広角域で鋭い切れ味の絵も望遠域になるにしたがいノッペリした霞がかった絵になってしまう。Rawで撮れないので、青空のグラデーション等でJpeg圧縮に伴う画の荒れが目立つし、Web用に再圧縮するといちだんと顕著になる。


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もう少しなんとかしたいと思っていたわけだが、カメラ屋さんにGF1を見に行くと、かなり安くなっていたこともあって購入してしまった。


マイクロフォーサーズといえば、一時はメインにと考えたOlympusのフォーサーズを経験済み、しかしOlympusはNikonとの対決であっけなく敗退、短いつきあいに終わった。これは、Olympusの性能が悪いというわけではなく、その絵作りが私の嗜好とは違ったということだと思う。


Olympusは、使ってみると当初の期待程の精細感がなく、ややのっぺりとしてしまうように感じた。後から分かったことだが、ローパスフィルタが強い為にそのような絵になっているらしく、その分滑らかな絵だとも言える。これに対しPanasonicは、ローパスフィルタが非常に弱く、人工物等では盛大にモアレが出るらしいが、精細感や立体感はかなりのものらしい。


G1が発売された時には、その小さなボディに惹かれ、導入を真剣に考えたが、レンズシステムが不十分なことや操作性も不満で見送った。


マイクロフォーサーズは、ミラーが無い為フランジバックが短い。これは広角レンズを楽に設計でき、小さくても十分な性能のレンズを作ることができる。35mmフィルムカメラ時代、リコーGR、CONTAX G+ビオゴンといったコンパクト機に広角域の画質において一眼レフは太刀打ちできなかった。ミラーのある一眼レフでは、巨大な前玉が必要で、性能を突き詰めればNikonの14-24mm F2.8G EDのような大きく重いものとなってしまう。


他にもミラーがあるということは、ミラーショックという問題が常につきまとう。連射速度の速い高性能機は特に注意が必要だ。それゆえ私は、三脚を使っての風景撮影の場合、100パーセントミラーアップで撮っている。画像は、Nikon D300 AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)によるブレテスト(300mm F5.6 1/20秒)、このように中途半端なシャッタースピードの時は、特にブレやすく、三脚を大型にしたからといって簡単には解決しない。滝の撮影をすると、これくらいからもう少し低速のシャッタースピードが多いので、ある意味困った問題なのである。ミラーがないということは、こういった点からも開放される。


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小さいサイズでは、ブレているのが分かりにくい。(レンズ焦点距離:300mm)
なんとなくあまいかなという程度。


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上の写真を等倍で切り抜くとブレによるあまさがよく分かる。


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ミラーアップにて撮影


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縦位置撮影では、ブレがさらに顕著。


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縦位置では、ミラーアップしてもまだ少しあまい。


画質面でいえば、フルサイズが最高と考える人が多いだろうが、デジタル一眼を比較してみるブログ等を見てみて欲しい。それが全てではないとしてもフルサイズ最高と信じてる人には驚く内容だ。


有名なdpreviewにおいても解像度テストでパナのマイクロフォーサーズが全く劣らないことを示している。


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dpreviewの解像度テストをまとめてみた。
もちろんセンサーサイズや画素数に依存するわけだが、サイズや画素数を考えるとGH1の数字は驚異的。


レンズシステムもなんとか揃いつつあり、その性能も侮れないものを持っている。

slrgear等で、安いキットレンズであるLUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.と誰もが最高のレンズとして疑わないNikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDを較べてみても全く劣らない程の素晴らしい性能だ。


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0に近付くほど高画質、フラットな素晴らしい性能。


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全く劣らない性能、こちらも驚異的。


パナのマイクロフォーサーズは、K-7のようなネイチャー撮影に有効な気の利いた操作性はなく、現場では苦労することも多いと思う。だだ、その部分を我慢してでも試したくなるカメラだ。


機は熟したかなという感じで、GF1を試して良ければ、PENTAXを捨てて全てPanasonicに変えることまで考えている。Panasonicからの新機種発表も近く、Olympusからはさらに小さい広角と高倍率ズームレンズの発売が予定されている。Nikon、Canon、SONYのミラーレス機の噂も絶えない。


各社からミラーレス機が登場すれば、ますます面白くなると思うが、パナとオリ以外は独自マウントになるだろう。オープン規格であるマイクロフォーサーズ、全てのメーカーが賛同してくれれば、ボディとレンズを自由に組み合わせることのできる夢のような世界になるのだが・・・



4 コメント

  1. ayaG

    ayaGです。
    記事を興味深く読ませていただきました。
    AF-S 70-300mm VRでの撮影は、手ブレ補正機構はONの状態なのでしょうか?
    取扱説明書には、三脚使用時にはOFFにするように書いてあるようですが、写真家の中には常時ONにするという人もいるようです。
    取扱説明書はプロ向けで、写真家の言葉はアマチュア向けなのでしょうか。
    手ブレ補正機構をonにするよりOFFにする方が高画質だとの風評?があるようですが・・・。

  2. ヒロ

    私も山での撮影では必ずミラーアップします。
    効果のほどを検証したことはありませんが撮影時の儀式みたいなもので(笑)
    ところでGF1のご購入おめでとうございます。
    またいろいろ撮られたものを拝見するのを楽しみにしております。
    D300にVR70-300で撮影する時、私は三脚使用時にレリーズコードを使用する時のみVRを解除します。三脚使用でもシャッターボタンを押して撮影する場合と、一脚利用の時はVRをONで使用します。これも検証した訳ではなく、ただ何となくです。(笑)

  3. パンダ

    ayaGさん

    VR70-300でのテスト時は、手ブレ補正OFFです。
    三脚使用時に手ブレ補正を使うかどうかの検証は、残念ながらやってないです。三脚使用時のレリーズ時にたたくような微震動と手持ち撮影での揺れとは根本的に違うので、メーカー検証ではOFFになっているのかもしれません。
    そういう意味でOFFという認識で使ってましたが、実際のところは分からないので比較してみる必要があるでしょうね。

  4. パンダ

    ヒロさん

    やはりミラーアップで撮影されてるのですね。
    おっしゃるように風景撮影時の儀式ですね。
    効果は間違いなくありますし、縦位置撮影では本当に要注意だと思います。

    手ブレ補正の使用については、私もヒロさんと同じです。
    できれば、VRを使わないほうが高画質という考えが脳内にあるので、そのような使い方をしていますが、ayaGさんのご質問から、ちょっと疑問に思い始めています。

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