2010年5月1-2日
三重県 紀北町 往古川 真砂谷

頂上へ・・・
八町滝、それは小木森谷の一本南、真砂谷に落ちるもう一つの大瀑。
その滝は、アプローチが遠く、たとえ近づけたとしても高い岩壁に囲まれ容易に人を寄せ付けない。
小木森滝の興奮さめやらない翌日、八町滝に挑むのは、滝を愛する素敵な面々。
WATAさん、あっきーさん、はんぺんさん、それにふぇるめーるさん、瑠璃さんが加わった合計6名。
花抜峠を越え、小木森谷源流域を回り込んで八町滝の左岸上の尾根へ、ここから400mを滝下へ向け降下。そのルートは、やはり厳しく、左へ行ったり、右へ行ったりと簡単にはいかない。弱点をついての降下を続け、開始から3時間近くかかって最終地点へ到達。そして最後は、本当にここしかないという岩をピンポイントで降りて真砂谷の底に立った。
そこは、大岩ゴロゴロの荒涼かつ巨大な景観が広がり、飛沫と水煙が広がっていた・・・
樹林の中を降下中、見えないルートを行くので的確なルートファインディングが必要。
降下途中から八町滝、やはりでかい!
上部から飛び出した水が下部の岩で砕け、近付けば凄まじい迫力。
逆光線を透過させた流身は、めまぐるしく表情を変え、いくら見ていても飽きることがない。
飛沫が飛び散り、写した写真は殆どがボツ。
右岸側からは、やや穏やかな表情を見せるが、そこから続く岩壁は圧倒的。
滝下で寝る予定だったが、6人が過ごせるようなところはなく、ゆっくりする間もなく水を汲んで登り返すことに。
登り返しでルートを誤り、やや強引に進んだが、無事稜線上に戻った。(冗談抜きにきつかった。)
目星を付けておいた広い場所にテント(ツェルト)村を形成。
やや冷えたが、楽しい滝談義は尽きることがなく、瞬く間に夜は更けていった。
翌日は、奥の大滝を目指す。
ルートさえ誤らなければ、傾斜の緩い降下。
50mとも70mとも言われる奥の大滝もなかなか立派。
八町滝のような瀑水ではないが、その水の流れは美しく、落ち着いた癒しの空間。
美しい滝壷に光が差し込み、透明感を際立たせてくる。
源流域に近いこの滝は、まさに秘瀑中の秘瀑。
そこに流れる美しい水を汲んで、名残惜しくも滝を後にした。
「滝壷へ」、そのたった一つの目的にかけるメンバーの情熱は素晴らしく、私など、まだまだあまい。それは、滝ヤにとって頂上を踏む行為に等しいばかりか、名だたる頂よりも遥かに価値があるものかもしれない。
八町滝、それはまさに頂中の頂、そこへの挑戦は苦しくも楽しく、また決して忘れ得ぬ印象深いものであった。
素晴らしき「滝サミット」にバンザイ!
今回も同行いただいた皆さん、どうもありがとうございました。
また、小木森に続いて三重の汚点さん、もりもとさんの足跡を辿らせていただきました。重ねて感謝申し上げます。
撮影機材
Panasonic Lumix DMC-GH1
LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
Panasonic Lumix DMC-FT1
パンダさんの冷静な判断には何度も助けられ、また、安心させていただきました。焚き火の管理、ありがとうございました。滝サミット、マニアックすぎてついて行けない部分ありましたが、あのかけがえのない時間は一生の宝です♪
本当に楽しかったです!!
八町滝では大変お世話になりました。
ただ、皆さんの後ろについて行くだけでした。
小木森に行った後なのに何故か皆さんお元気で吃驚。
八町滝!?、それ程有名な滝だったとは全然知らず、ただ楽しそうな滝オフだと思い参加させて貰いました。
パンダさんと新しく滝友になれたのも素晴らしい収穫です。
はんぺんさん
本当に楽しかったですね。
はんぺんさんはじめ皆さんの情熱には心打たれましたし、皆さんと一緒だったおかげで苦しかったルートも楽しく乗り切れたように思います。
それから、「滝好きで酒飲みは見たことがない」というのがとても印象に残っており、何か関係あるかもとちょっと追求したくなったりしています。
瑠璃さん
こちらこそありがとうございました。
瑠璃さんが運んでくれたロープのおかげで安全に通過でき助かりました。
私も瑠璃さんと知りあえて楽しみが増えました。
また滝に行きましょう。
「頂上へ・・・」
この一言を冒頭から勘違いしていましたが、滝屋さんにとっては滝壺が目指すべき到達点なんですね!
迫力の八町滝、エメラルドグリーンの水を湛える奥の大滝。
どちらも勇者のみが目の当たりに出来る絶景。
私など足を踏み入れることさえ出来ない秘境に挑まれるパンダさんが雲の上の人に見えてきました。
本当に素晴らしいです(^^)V
3日間お付き合いいただきましてありがとうございました。
いろいろお話できてとても楽しかったです。
帰りの登りかえしはきつそうに見えませんでしたよ。(笑)
遠望だけだとどうしても満足できないところがありますが、
今回も行けるのであれば行ってみたいと思っていた場所の
ひとつでした。
パンダさんのエメラルドグリーンの色いつも綺麗なので
真似して滝壷撮影しましたが、色がパンダさんのように
出ませんでした。(^^;
南紀の鳴谷の大滝は遡行図見てたら途中までは
仕事道があるのですね。下流からか上流からかまた
企画したいと思ってますので都合があえばご一緒
してください。よろしくお願いします。紀伊半島は滝の宝庫
なので毎年行きたくなってしまいます。
あと遅れましたがリンクさせていただきました。
相変わらず精力的に山行をされているご様子何よりです。
私はなかなか沢には行けませんが、先日の土曜日に急遽、前鬼川へ行ってきました。やはり前鬼川の水はきれいですね。久しぶりに癒されました。
ところで、八町滝は素晴らしい景観ですね~
迫力といい容姿といいい抜群ですね。
6名の野営は楽しそうですね。沢談義に花が咲いたことでしょう!
すぎちゃんさん
小木森谷と八町の懸かる真砂谷は、昨シーズンに何とか下流から遡行したいと考えていたのですが、条件が整わず断念していました。
今回、到達できたのは、屈強なメンバーのおかげです。とても一人で行けるようなところではありませんので、本当に幸せです。
あっきーさん
こちらこそありがとうございました。
全ての条件に恵まれた素晴らしい滝旅でしたね。
焚火を囲んでの滝談義も本当に楽しかったです。
滝壷は好きなので、やはり狙ってしまいます。
いろいろ禁断のテクニックは駆使していますが・・・
鳴谷は、下流からだと相当厳しそうです。
でも大滝まで滝が27もあるとかで魅力的ですね。
左岸の仕事道を行くと谷に降りてしまい、その先に最難関の18mがあるらしいので、難しそうです。
大滝上の右岸にも仕事道や祠の跡があるらしいので、やはり右岸からが現実的かもです。
ヒロさん
そろそろ沢行の声をかけさせていただこうかと思ったりしてたのですが、お仕事がお忙しそうなのでどうしたものかと考えていました。
前鬼、拝見させていただきました。水量も多く芽吹いた緑と相まって素晴らしいですね。やはり前鬼は癒しの空間ですね。
私も土曜日は出動する予定だったのですが、天気を気にして中止にしましたが、良い天気だったようですね。
う〜ん、失敗でした。
ようやくPCの前に座れることができました。拙サイトでは暖かい励ましのお言葉を頂戴し、まことにありがとうございました。
しばらくはパンダさんのつくる絵で、私の欲求を満たすことにいたします。
小木森滝,八町滝ともに場所さえ知りませんが、いつの日か滝前に立つことを夢見て・・・
臆崖道さん
順調に回復されてるようで何よりです。
小木森、八町は、地池高と加茂助谷ノ頭に続く稜線の少し東で、大台ヶ原から見るとそんなに遠くない感じなんですけど、尾鷲側からのアプローチはさすがに遠くへ来た気がしました。
安静そしてリハビリと時間はかかるでしょうけど、山や滝は逃げませんので、ゆっくり療養してください。
滝の写真が綺麗で、構図も私らが写したのとは段違いです
今年5月に坊主尾根を登り奥坊主山頂上からの八町滝は感動ものでした。
ミクシィに写真を載せていますけど上手く撮れていません
奥坊主へは加茂助高からなら簡単に行けます。
りんご畑さん
ある意味、写真目的で行っているのですが、光線状態等なかなかうまくいきません。それでも一生懸命撮影していますので、ご評価いただき嬉しいです。
山の方は、縦横無尽に駆け巡ることのできるりんご畑さんはあこがれです。もっと修業せねばと思っているのですが・・・
奥坊主からの写真拝見しました。奥の大滝も見える素晴らしい眺めですね。機会があればぜひ訪ねて見たいと思います。