2010年7月25日
奈良県 十津川村 旭ノ川 宇無ノ川
沢へ行こう・・・
昨年は行けなかった宇無ノ川、暑くなったら行こうと思っていたが、「私もついてったるわ」と嫁さん。付いてくるのか連れて行くのかよく分からないが、何故か沢道具は揃っているし、綺麗な宇無ノ川なら沢デビューにも最適、天気もよさそうだしチャンスとばかりに出かけた。
駐車地から廃林道に入りしばらくで赤滝、あいかわらず水量的にしょぼいが美しい滝だ。少し先の湧き水帯の水を飲むと冷たくてなかなかうまい。
壊れた作業小屋のところから川に降りると、もうそこは別世界。
慣れない嫁さんは、ちょっとびびりモードだが、思ったよりもスムースに進んでいく。
まだまだ日が差し込まず暗いが、テンション高そう。
初めての沢歩きに何を感じているのだろうか。
なんやかんやでスリングが大活躍。
いったい何回使ったことやら。
支流から落ちる滝を越えると大きな釜を持つ二段の滝。
ちょっと寒いが、あまりに美しく素晴らしい空間。
水量も多く勢いを感じる。
振り返ると先ほど越えてきた滝が美しい。
二段滝は、右岸から巻き上がっていく。
途中の岩に頼り無いひもがかかっていたが、危なそうなので先に上がってスリングで嫁さんを引っ張り上げた。
ようやく届きだした光が、宇無ノ川をさらに輝かせていく。
へつって淵を越えていく。
落ちてもドボンで済むので安心。
またまた支流から滝。
どんどん明るくなってくる。
豊かに流れる美しい水。あ〜、素晴らしい。
明るくなってテンションはさらにアップ。
とにかく嬉しそう。
ところが、前方には、立ち塞がる大岩。
ここも巻かずに岩の隙間を登って嫁さんを引っ張り上げた。
谷が狭くなり沢らしくなってくる。
ここは、左の岩の下を潜り気味に登っていく。
そして、雨滝の登場に歓声を上げる。
しょぼいと聞いていた雨滝だが、そんなことはなく立派な姿で、嫁さんも私もこの滝が気に入った。
特徴のあるおでこのような岩盤から放射される水が大きく広がり、寒い程の風が吹き抜け、清涼感満点の空間を作り出している。
白藤滝も近いはず、さらに谷を詰めていく。
ドドーンと白藤滝
狭いところを進んで滝前へ、飛沫を浴びながらの撮影。
豊かな水が弾ける。
胎内くぐりまで戻ってきた。
往きは真っ暗だったが、明るくなって流れていく透明な水がよく見える。
最後にあの大滝が二本落ちる絶景空間へ、さっきまで降っていた雨のためか、もやがかかり幻想的。
帰路は天気が急変し、ゴロゴロと雷がなり雨の降る中を戻った。二段滝の巻き降りでは、念のためロープを出した。嫁さんは懸垂下降ができないので、ロープを結んで上からテンションをかけて降ろしたが、大げさながらもやってよかったと思う。やはり落ちたらシャレにならない。珍しく大滝の下で二人並んで記念撮影なんかしたりして、嫁さんはことのほか満足そうだった。
宇無ノ川、そこは類まれなる美しさ。広く傾斜が緩く、豊かな水と戯れることのできる大峰の癒しの地。素晴らしい一日に感謝。
撮影機材
Panasonic Lumix DMC-GH1LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
Panasonic Lumix DMC-FT1
奥さん沢デビューですか、結構様になっていますね。
宇無ノ川、幻想的な滝空間ですね。
滝は涼しいが、仮家はエアコン無いので暑い。
宇無ノ川は名前だけは聞くけど、林道の奥深くにあるといったイメージしかありませんでした。
しかし、雨滝をはじめ、綺麗ですね。
雨滝は、岩屋谷の雌滝などを思い出させます。
夏の清涼感をたっぷり見させていただきました。
奥さんも楽しそうに遡行できてよかったですね。
またまた行ってみたい場所ができてしまいました。(笑)
瑠璃さん
宇無ノ川、奇麗な水と大きな滝もあって、暑い夏には最高の遊び場です。
嫁さんにもよい選択だったと思います。
エアコンなしは、う〜ん、ちょっと考えられないです。
関東の渡辺さん
宇無ノ川は、以前はあまり情報がなかったんですが、最近こっちでは人気のようです。
そこそこ距離があり、やや退屈ながらも安全に水と戯れることができ、奥で登場する二つの滝も見物です。
雨滝は、岩屋谷雌滝にはちょっと及びませんが、清涼感満点でなかなか面白い形をしています。
あっきーさん
ここは、高巻きでどろどろになることもなく、嫁さんにも喜んでもらえてよかったです。
傾斜が緩く、あっきーさんにはちょっと物足りないかもですが、きれいなところなので、機会があれば訪れてみてください。
奥様の沢デビュー、後姿カッコ良く決まってますね!
やっぱ沢は晴れてないとダメですね
こんな美しい色が雨だと台無しですから
私は白藤滝よりも雨滝が好きです、パンダさんの
画像にもありますが、流れから反れて進んでゆくと
樹林の間から見える姿が最高ですね
あぁ、また行きたくなりました( ̄ー ̄)
もちろん三脚は持参されているのですよね。
水中に三脚を没して撮影していると、脚の部分に水が入り込んで、収納しづらくなりませんか?(水抜けが悪い)
ご無沙汰しております。
今シーズンは展覧会の関係でなかなか沢に行けません。
春に前鬼に行っただけで夏の沢は皆無の内に秋になろうと
しています。
宇無ノ川、懐かしいです。
最後のお写真の右側の大石、まだ転がらずに耐えていますね。
以前より苔が増えた気がします。
奥様、頑張られましたね!
スロートレックさん
雨滝との出会いは本当に素敵ですね。
ポッカリ開いた空間にカーテンが見えた時の驚き、樹林をくぐって近づいた時に降り注いでくるシャワー、思い出しても最高でした。
臆崖道さん
滝があれば基本的に三脚は持ってってます。
水中に立てても、収納に苦労した覚えはあまりないですね。
Gitzoですが、パイプ間のクリアランスが狭いためかもです。少し前のフランス製のものは特に制度が高く、足の伸縮時には、適度な手応えとともに空気の出入りする音が明瞭に聞こえるほどです。(注射器のような感じ)そのかわり、必ず1段ずつ伸縮する必要があり、この点が手間ではあります。
最近のイタリア製のものは、仕様が変わって、まとめて伸縮できるようになりましたが、やや制度があまく伸縮時もがさつで品質感は落ちましたが、それでも他メーカーよりはクリアランスが狭いかもです。
臆崖道さんもGitzoなら違う要因かもしれません。
ヒロさん
展覧会、お疲れさまです。
たしかにあの大岩の苔は、私が二年前に行った時と較べても増えたように見えます。それにしてもあんな大きな岩が落ちてきたのかと思うとぞっとしますね。
お忙しいとは思いますが、またどこかへご一緒できれば楽しいですね。
宇無ノ川遡行お疲れ様でした。
私達が行った時より3倍ぐらいの水量がありますね。
特にショボイイメージしかなかった雨滝にはビックリですね。
水量の差でこれほど滝姿が立派に変化する滝も少ないかも
十津川の二の滝も水量によって滝姿が随分違うことを思い出しました。
相当時間がかかるコースなのに奥様も頑張りましたね。
デジマンさん
雨滝は、よい意味で以外でした。
水量の変化によってかなり見ごたえが変わるようですが、よい時に行くことができ、よかったです。
機会があれば、また滝へご一緒したいですね。
うう・・・slikとか国産しか使ったことないです。
まだまだやなァ
臆崖道さん
でもGitzoは、なんやかんやいっても伸縮が面倒ですし、すばやいセットはやりにくです。
レバー式なんかに慣れているとキレてしまうかもです。やはり一長一短ですね。
パンダさん、初めまして。
写真家の窪田諭人という方の水の劇場という写真集を見て、宇無ノ川で検索しました。
やはり、沢を極めていなければ入っていけないフィールドなんですね。
これからもたびたび訪れます。
よろしくお願いします。
ぶらさん
窪田さんの水の劇場は、素晴らしくて私もお気に入りです。
宇無ノ川ですが、特に夏はいい遊び場になります。ぶらさんほどの方なら何も問題なく楽しめると思います。(Facebook拝見しました。)
パンダさん、お返事ありがとうございます。
写真、すばらしいですね。それと、ソフトに対する理解度も。
あ~、私も感動する写真が撮りたいです。
パンダさんの、記述でリバーサルフィルムをビューワにかざしてルーペで見る時の様を表現されたくだりがありますが、よくあんな表現ができるものだと、それこそ感動しました。
偉そうなこと言いまして申し訳ありません。
ぶらさん
ありがとうございます。
リバーサルフィルム独特の美しい世界は、やはり魅力的だと思います。
一方でデジタルにはデジタルの良さがあって、こちらもなかなか奥が深いかもしれません。
ココはワタイも好きな川です。写真、いつもながら見惚れます
パウっとんさん
ありがとうございます。
ここは本当にいいとこですね。
また行きたいと思っているのですが・・・