2008年5月3日

奈良県 川上村 中奥川 向流谷

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA12-24mmF4 ED AL[IF]

 

川上村の向流谷に白竜が棲むという。雨が降った翌日、白竜を捕らえるべく向流谷に向かった。

 


 

中奥川を奥に走り向流谷出合の目印の木組を探すが、よく分からない。広いスペースがあって、その近くの木の雨除けの下に機械が置いてある。その横に沢があるので「ここかなあ」と入渓した。

 

結構荒れているし、何か情報と違うような気もしながらも、どんどん遡行していく。しかし目当ての10m滝は現れない。それどころか、滝音が聞こえてきたと思ったら、目の前に二段になった変わった型の滝が行く手を阻でいる。

 

PENTAX K20D  TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] 

 

 

これは完全に間違ったなと確信するも、美しい滝と水が誘っている。左岸を巻いてさらに上に行くと、腰を折った美瀑が登場。まだまだ先を見てみたいが、白竜が待っているので、この谷を後にした。

 

PENTAX K20D  TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] 

 

林道を少し戻ると谷があり、二条の小滝が見える。入り口から左岸に明瞭な道もある。ここに違いないと再び入渓。小滝を越えて、明るい日差しが照らす美しいナメの上を快適に進んでいく。さらに小滝をいくつか越えていくと、待望の10m滝が出現。ようやくこの上に白竜が棲むのを確信し、撮影がてらしばし休憩。

 

PENTAX K20D  TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] 

 

この滝を右岸から巻き、さらに進んでいくと、傾斜を増した谷筋に連瀑帯となって水が落ちている。最上部には、白竜らしき流れが見える。木漏れ日が降り注ぐ谷は誠に美しく、輝く新緑と相まって幻想的な景観を見せる。

 

PENTAX K20D  TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] 

 

連瀑帯を進み、いよいよ白竜の白い大きなカーテンが迫ってきた。前衛最後の滝を右から登って行くが、結構高度感があり、ホールドが無かったりと渋い。これ以上登れなくなったところを際どくトラバースして白竜の前に立った。

 

PENTAX K20D  TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] 

 

滝前は、落ちるというよりも吹き出すという感じで大量の水が拡散し、そのカーテンは、風に吹かれて右に左にとダンスする。逃げ惑う白竜をレンズで捕らえるべく迫るが、大量の水飛沫の攻撃を受け、一瞬のチャンスを狙い格闘した。

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA12-24mmF4 ED AL[IF]

 

PENTAX K20D smc PENTAX DA12-24mmF4 ED AL[IF]

 

滝の裏に回ると、一転して優美なカーテンが目の前を落ちていく、その先の新緑がこれまた美しい。右岸からは、白竜の全貌を見ることができ、上段を落ちた水が岩に当たりカーテンとなって拡散しているのが分かる。

 

PENTAX K20D  TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF]

 

最盛期の新緑が彩る渓谷が、威圧感よりも美しく幻想的な景観を見せ、癒される滝行となった。これからも、白竜が 向流谷を守っていくだろう。

 

PENTAX K20D  smc PENTAX DA50-135mmF2.8ED [IF]SDM  

 

 

 

 

 

 

 

 

2 コメント

  1. K2

    いつもありがとうございます。
    前鬼を登りながら、今頃貴殿は同じ色の空の下、恐らく半径数十キロメートルの範囲内の何処でどんなターゲットと格闘しているのか…? などと考えたりしましたが、川上中奥に潜伏しておられましたか(笑)。「白竜」…、古人の山岳崇拝とロマン溢れる素想像力って、本当に素敵ですよね。行きたい場所が増えすぎて、消化不良になりそうです。私の場合、魚も撮りたい欲求も有りまして…。

  2. パンダ

    K2さん、こんばんは。
    この地は本当に素晴らしく、行きたい欲求は増すばかりですが、アプローチが難しい場所が多いのも事実です。今一度安全について考えているところです。

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