2008年6月14日
三重県 旧飯高町 蓮川 布引谷
PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED
蓮川の布引谷には、落差全国第8位(212m)を誇るといわれる布引滝が懸かる。一昔前は、謎に満ちた大滝であったと思うが、ネット等が発達し徐々にその存在が明らかになってきた。中でも、ある事情により、これまで見れなかった布引滝の全貌が望める地点があるという…
蓮ダムを渡って、トンネルを抜け、直ぐの林道を奥迄入って駐車。平瀬橋から山道を行こうかとも思ったが、また迷いそうなので谷を詰めることにした。巡視路っぽい道を行くと、いきなり下に10m、20mの滝が見え、かなりの水量で落ちていく。堰堤を二つ越えていくと谷が狭まり、暗く陰湿な中に美しい釜の7m程の滝が登場、右岸から巻いていくが、見た目以上に際どい。
PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL
続いて直ぐに壁の立った10m程の滝、右岸壁に木が垂直に倒れていて、これを利用して一気に登った。
PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL
この後、谷は明るく広くなり、平凡な流れとなるが、やや傾斜を増して、緑の映える大変美しい景観となってくる。
PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL
やがて両岸が立ってきて、落ち口に大きな岩が重なる25mの滝に到着、巨岩の為か、別れた流れが合わさりながら落ちる複雑な形状をしている。右岸からもおだやかに斜瀑が落ちてきて美しい。この滝の巻きは容易で、右岸斜瀑のところを伝って上に出た。
PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL
布引滝の全貌が望める地点だが、伐採により視界が開け、全貌が見えるようになったらしい。その伐採地を探しながら進んでいくと、左岸植林帯の上にポッカリと空間が開いているのが見える。「ここかも」と思うが、下からではよく分からないので、とりあえず先に進んでいく。連続する美しい小滝を越えていくと、緑溢れる奥に大きな白布が見えてきた。布引滝の登場だ。
PENTAX K20D smc PENTAX DA16-45mmF4ED AL
前衛15mの滝前に立ち、全身で飛沫を受ける。逆光が強く眩しいが、水と緑に包まれ、今日も一人感激に浸る。そして前衛の滝を左岸から越え滝下に迫ると、その流身はちょっと無いくらい太く、迫力の水が砕けていく。
PENTAX K20D smc PENTAX DA12-24mmF4ED AL[IF]
PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED
PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED
ふと足下を見ると3mm程度の青い可憐な花が咲いている。マクロレンズでググッと迫れば、何かお菓子細工みたいに見える。滝からの風にゆらゆらするが、収まる瞬間を捕らえ、ケーブルレリーズに意思を伝えた。
PENTAX K20D smc PENTAX DA35mmF2.8 Macro Limited
やはり滝の全景が見たい。さっきの植林帯上の開けた空間が伐採地に違いないので、戻って急斜面を登って行く。伐採地に達し、ふり返りながらさらに登って行くと布引滝の上部が見え出す。さらに高い位置まで行くと、それはそれは素晴らしい眺めが出現した。深い森の中を谷が突き上がり、そこに立塞がる大岩壁、上流からの水がその大岩壁の上から放たれ、跳ねるように滑るように落ちていく。
PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED
残念ながら、212mはなさそうだ。112mの落差が、いつしか212mと伝わったのかもしれない。しかし、台高を代表する名瀑なのは間違いなく、212mと言いたくなる気持もよく分かる。ここから見るその素晴しい姿は、小さな写真ではとても伝わらない。ぜひ現場にて体験して欲しい。
PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED
PENTAX K20D smc PENTAX DA50-200mmF4-5.6ED
こんばんは~
完全に沢コースでいってるんですね~
15m滝も25m滝も越えれると思えなかったけど
越えてるんですね~
凄いっすね
帰りも沢でかえったんですか?
自分は迷いまくったんで遠望に行く体力がなく撤退しました(泣)
こんばんわ~2
布引滝の全景の写真をあまり見かけることが無く、大変貴重ですね!
最初の7m滝も美しいと思います。
シャワーを浴びてということで、完全防水ザックですね。
今晩は!
私も布引滝の全景写真は初めて見せて頂きました。
緑の木々と苔の間を落ちる大滝って素晴らしいですね。
ところで、あの怖いダニの生息地はここでしたかぁ・・・
きっと何度も滝を巻いている時にやられたのでしょう!
その後の回復具合はどうですか?
三重の汚点さん、こんばんは〜
沢伝いにいって、布引滝下迄は順調でした。でも伐採地を探しに戻るとき、右岸の登山道を行こうと斜面を登ったのですが、いつのまにか登山道を通り越して稜線近く迄上がり過ぎて失敗。降って道を見つけたのですが、途中から不明瞭になり、かなり迷いました。
帰りは登山道を戻るつもりでしたけど、道が分からず、また迷いそうだったので、結局沢沿いを帰りました。
沢を行くルートは、たいした悪場もないと思います。最初の7mの滝を小さく巻いたので、一寸てこずりましたけど、帰りに降りれないと思い、大きく巻いていくと、しっかりしたロープがあり、難なく降りれました。
でもやっぱり慣れないと一寸怖いかもしれません。
ふぇるめーるさん、こんばんは〜
ザック、防水じゃないんですよ。
完全防水ザックも考えてるんですけど、ザック自体が重いし使いにくそうで悩んでいます。登山用ザックに手を加えたりして使ってますが、どれも一長一短で決定打がありません。
デジマンさん、こんばんは〜
ここであのダニにやられました。
中部地方から北に多いらしいです。
おかげさまで順調に回復しています。
どうもありがとうございます。
こんばんは。
滝ノボラーのお仲間が集まって来られ、楽しそうですね。皆さんのサイトも拝見しましたが、どれも素晴らしく、且つ、ストイックです。憧れの地に辿り着く難度と危険に比例して滝々の美しさは増すのでしょうね。軽薄な釣り人兼、中途半端な自然ウォッチャーの私には、とても近付けないレベルです(笑)。 …ダニ、怖~ッ。
K2さん、こんばんは〜
ダニ、足下よりも首から上によく噛付くらしいです。
K2さんも気をつけて下さい。
それから、沢では鈴が水音に消されて役に立たないかもです。
こないだも鹿と鉢合せして、驚いた鹿が足を絡ませながら逃げていきました。
熊でなくて良かったです。