2011年5月15日
赤木川 小口川 滝本本谷

木霊する水音・・・
滝本と言えば、宝竜瀑。朝起きて、めしを食ったら、早速、宝竜瀑の撮影に行く。
底の見えない深く大きな壺に大岩壁を伝い水が注ぎ込み、豊かな緑が埋め尽くす姿は、いつ見ても素晴らしい。やはり、岩ばかりの眺めではない、こんな滝に、より惹かれるのかもしれない。
沢屋さん達との約束の時間が近付いてきたので駐車場に戻ると、もう到着していて、簡単にご挨拶。みなさん気さくで楽しそうな方で、ちょっと安心。
今日は、滝本に沢屋さんが大集結。本谷、ガマ谷、北谷と3パーティが遡行予定。もとなかさんと私は、キンゴさんに無理をお願いして、本谷遡行に入れていただいた。
さあ、期待に胸をふくらまして、出発。またまた宝竜瀑へ。
「初めての人もいてるので自己紹介しようか」とキンゴさん。「渓游会のキンゴです。」と始まり、みなさんかっこいい。私の順がまわってきて、「明るい滝計画のパンダです。」にちょっとうけたような気がする。
左岸から回り込んで、かつて梯子のかかっていた壁を登り出す。かなり立った壁だが、手がかり足がかりが豊富で問題ない。でも、登るスピードがめちゃくちゃ速い。なんとか付いていって上段の滝壺。上段ももちろん素晴らしい。
また左岸から巻いて落口に立つと、駐車地がはるか下に見え、もうこんなに登ったのかといった感じ。まだ出発してないガマ谷隊が見え、みなさん大声で呼びかけて手を振っている。
次は、下コッペ滝。大きく深い壺が特徴的。
右、左と分かれて越えたような、最後にズリズリと滑ったような気がする。
続いてコッペ滝。光線が降り注ぎ、滝が眩しく輝いているが、あまりにも明暗が強く、普通でも難しい状況にコンデジとJPEGでは、撮影は困難を極める。とにかく露出をばらして撮りまくるしかない。
取水堰堤を越え、平維盛住居跡を過ぎると、轟音とともにワイドに広がる奥コッペ滝。
キンゴさんは、楽しそうに登っていくが、みなさん巻いていくので、もちろんそっちから。
そして、ナメ床の始まり。白く輝く水が、滑り通り過ぎていく。
傾斜が強まり、岩が目立ってくると、なにやら先にどでかいものが見えてきた。
燈明滝、上部から流れ落ちる瀑水は、あまりに素晴らしい。しばし、撮影時間をいただき、もとなかさんと「ありえへ〜ん」と顔を見合わせて、感嘆の声を上げる。
巻き上がると、白滝が待ち構える。右岸から巻いていくと、躍動する流れがよく見え、さらに絶景。
続いて岩を越えて進んでいくと、また瀑水が前方に。
これでもかと押し寄せる水、水、水、降り注ぐ太陽と鮮やかな緑、飛び散る飛沫に包まれ、得も言われぬ幸福感。なによりその水の音が、脳みその芯まで突き抜けてくる。
ナベラゴノ滝は、倒木を洗うその流れが、大自然の凄まじさを感じさせる。
そして、またナメが始まり、その水音に負けないような歓声と笑顔で遡行が終了。
いや〜、早かった。まだお昼にもなってない。
ゆっくりと昼食タイムの後、下山を開始。またまたキンゴさん、走ってんのではと思うほどのハイスピード。一時間もかからずに滝本に到着。
駐車地に戻ると、みなさん両手で熱い握手をしてくれて感謝感激。
もとなかさんに「ハーネスとか全くいらんかったなあ。」と言うと、「いえ、これは、沢屋の正装ですから。」とかっちょええ反応が。
時間も早く、もう一本滝に行こうかと、うだうだしていると、ガマ谷隊も帰ってきた。ガマ谷隊は、みっちーさん、のんちゃん、Kさん。
みっちーさんとKさんは、そう2008年の夏、矢納谷で出会ったお二人だ。あの時、沢二回目と言っていたみっちーさん、Kさんは、沢には縁がないといった感じだった。ところが、今やコンビを組んで、奥の平、芦廼瀬川、黒蔵谷などなど凄いところに行ってるらしい。恐るべし。
みなさんが温泉に行った後も長々と座り込んで沢談義。今度、ぜひぜひ一緒にどこかへ行こうと別れた。この後、一つ滝に寄って素晴らしい二日間が終了。
キンゴさん、めぐわんこさん、ミンミンさん、えのっきーさん、M尾さん、坪姉さん、軍曹さん、そしてもとなかさん、本当にありがとうございました。みなさんとご一緒でき、とても楽しく充実した一日でした。
きらめく沢と水の音、みなさんの笑顔を決して忘れることはないでしょう。
撮影機材
Panasonic Lumix DMC-GH2
LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
Panasonic Lumix DMC-FT2
その頃わたくちめは、姥でうつつを抜かしていたようだったなぁw
ほほう、これがこれが玄人さんとのコラボですな。
私も会の先輩方に「連れてって」いただくときは、三脚を持っていこうかどうか悩みます。持っていけたとしても、撮影時間がねぇ・・・
防水コンデジで画角が90度ぐらいでRAWで撮れるのないかなー、と考えておりまする。
臆崖道さん
撮影と山行、いろいろと難しいですね。
防水コンデジで画角90度は、出てくるかもしれませんが、RAWは絶望的なような。
本当に欲しいですけど。
パンダさん
おはようございます。
南紀の岩は大峰の中北部と違う性質のような感じですね。
灯明滝・・・うーうなってしまうほど魅力的です。
これを見るだけでも来た甲斐があるというもの。
PS.
世界最小一眼、PENTAX Qが出てきましたね。
他社のミラーレスを上下から挟撃するインパクトは大きいです。これでペンタも中判デジを含め商品は3階層になりましたから各社総力戦の様相が垣間見えます。
今後出るであろうNIKONのミラーレスの出来具合も気にしております。マウントは一度出せば少なくとも20年は継続して欲しいです。
ふぇるめーるさん
南紀は、磨かれた岩と明るさが特徴でしょうか。大きく深い壺も魅力的です。
ペンタの小型機は魅力的ですが、本命のミラーレスがまだ控えているようです。
これからも色んなカメラが出てきそうで楽しみです。
私的には、SONYが一歩先を行っているように思います。
こんばんは、キンゴです。
この日は大勢で賑やかに楽しめましたね。
なんか、遠足にでも行ったような気分でした。
五月晴れの一日を、皆さんと楽しめて良かったです。
帰りに寄った温泉もさつきでした。
また、よろしくお願いします。
素晴らしいですね~!
笑みが絶えないお顔が浮かんできますよ~♪
色合いが夏沢って感じになってきましたね!!
暑い日に涼しげなレポが嬉しいです。
キンゴさん
その節はお世話になり、ありがとうございました。
いい天気にいい谷、なにより皆さんと楽しく遡行でき、素晴らしい一日になりました。
感謝感謝です。
また機会がありましたら、前夜祭から温泉まで、どうぞよろしくお願いします。
すぎちゃんさん
本当にすべてが生き生きとした感じで、素晴らしかったです。
ちょっと遠いんですけど、また行きたいですね。