2011年11月12-13日
宮川 大和谷 ロクロ谷
滝前で・・・
さらなる紅葉を探しにやって来たのは、夏に断念した大和谷。メンバーは、がぶんたきさん、もとなかさんと私の三人。前鬼でのまったり沢泊が良かったので、今回も大和谷で泊してロクロ谷の大滝も狙おうという計画。
がぶんたきさんは、かわいい子猫のタキちゃんを迎えて、がぶんたさんからがぶんたきさんへと改名。ちょっとは、女性らしいHNになったかも。
梯子やパイプで付けられた道を歩いていくと、六丁峠への登り。ヒーヒーと登って降ってダムに着くが、荷物が重いし暑いしで、かなりしんどい。
対岸へとダムを渡り、ロクロ谷出合の滝を見て遡行開始。穏やかな谷は、変化に乏しく期待の紅葉も今一な感じ。それでも時々枝沢から滝が落ちてきて、秋色になりつつある癒しの空間が続いている。
前方にくの字の滝が見えてくると、いよいよ大滝も近い。
このくの字滝は、トラロープの付いている右岸から越えるが、見た目以上にいやらしい。
そして、大きな岩壁を割るように巴滝の登場。水量豊かな水が躍動し、滑るように落ちていく。
左岸の壁に取り付くと、こここにもロープが付いていた。高さはあるが、岩がしっかりしていてロープもいらない感じ。
巴滝の上は、また穏やかになって、少し進むと大きな白布が見えてきた。
夫婦滝と呼ばれる二つの大滝が見えるここは、なんとも素晴らしい所。手前の雌滝はもちろん、夏なら見えにくいだろう奥の雄滝もバッチリ見える。
岩に囲まれた雄滝前は、飛沫が容赦なく舞い上がり、滝と高く突きあがる壁が作り出す景観が圧倒的。
大迫力ながら優雅な雌滝も素晴らしい滝姿。勢いのある上段を落ちた水がスラブ壁を滑り落ち、最後は美しいカーテンとなって裏見の滝を形成する。おそらく上段の下には、美しい釜があるのではないか。
明日のロクロ谷に備えて、谷を戻って泊するつもりだったが、ここから離れる気になるはずがなく、滝屋の憧れである滝前泊に決定。今回もがぶんたきさんが用意してくれた工夫を凝らしたメニューを楽しむ。
朝は、少し簡単に済ませたが、最後に食べた焼き芋も最高。もとなかさんは、100点満点と喜んでいた。
ダムまで戻って、いよいよロクロ谷。出合の滝の左岸巻きは、帰りは通りたくないと思えるような際どさ。
この後も両岸高く、昨日と違いちょっと本格的な遡行になるが、ドボンとかいろいろあって笑いが谷に木霊する。
そして、現れた二段滝はとても見事な姿。先が分からないので、小休止して通り過ぎたが、帰りにきちんと撮影。
右岸から急斜面を巻くと、かなり高く登らされて、念のためロープを出して谷に復帰。次の二段滝は、往きは右岸から帰りは左岸から越えたが、左岸の方が簡単。
直ぐにロクロ谷の大滝が見えてきて、大歓声。やったーという想いとホットした想いが交差する。
紅葉には恵まれなかったが、この素晴らしい大滝を前に言葉はいらない。対岸のテラスに登れば、その長大な姿が全貌を表す。超広角レンズをもってしてもとても収まりきらない。
やはり沢泊にてゆっくりと楽しむのは、最高の一時。美しい台高の秘瀑に圧倒された素敵な滝旅だった。
がぶんたきさん、もとなかさん、どうもありがとうございました。
撮影機材
Panasonic Lumix DMC-GH2
LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
Panasonic Lumix DMC-FT3
この秋は色合いがイマイチでしたものね・・・
でも鮮やかな色の年が楽しみにとっておけるじゃありませんか!
きっと新たな感動が待っていますよ。
※大川口→トンネル西口→弥山→八経日帰りピストンですが、
軽荷なら午前4時に歩き始めれば、ある程度の余裕を持てるかと思います。
奥駈出合から聖宝の宿跡まではスムーズに進めますが、胸突き八丁はスノーシューでもキックステップが必要で時間が掛かります。
体力もここで相当消耗しますが、弥山まで登りきれば不思議と八経ヶ岳までは軽い気持ちで到達出来ます。
タイムキープさえキッチリ行えば、ご夫婦で十分日帰りは可能と思います。
但し、ビバーグ等の緊急装備は必須です。
私なんて山を語れるような技量を弁えてはいませんが、何かございましたらご連絡下さい。
ものの本によりますと、夫婦滝の上流に幕営適地があるみたいですが、滝前でも張れる場所があるのですね。このときはメチャクチャ暖かかったと思いますが、夜のお天気はどうでしたかね。満月過ぎの月齢なので、私なら夜もちょっと仕事したいですが。
すぎちゃんさん
いろいろアドバイスありがとうございます。
雪が安定すればまた違うと思いますが、わが家には、日帰りはやはりきついですね。昨シーズンの大雪では、奥駈出合から聖宝の宿跡までもかな〜り大変でしたから。
というわけで、明日からまた行こうかなんて考えてたんですが、天気が悪いので先送りです。
胸突八丁の絶景を楽しんで、八経を越えて弥山辻で泊。翌日に明星ー八経ー弥山の稜線を折り返してゆっくりと楽しむ。
今は、そんな妄想の最中です。
臆崖道さん
滝前も広いですし、ダムから巴滝間にも泊適地が何カ所もありました。
この時は、たしかに気温が高く、まだヒルがうようよしててちょっと大変でした。
夜もいい天気で、夜中に目を覚ますと凄く明るく、外に出てみると、ちょうど雌滝の後ろにまあるいお月様がいてはりまして、いい眺めでした。
撮影しようかとテントに戻りましたが、次に気づいたときは朝でした。
行きたかった大和谷の夫婦滝。
圧倒されたロクロ谷大滝。
どちらも素晴らしい。
また行きましょう。
贅沢な時間を過ごしに。
ところで質問ですが、
万が一拙の画像が掲載されたあかつきには、
やはり左下にエクスクラメーションマーク入りの署名が入るのでしょうか?
こちらこそ、ありがとうございました\(^o^)/
ほんまや!
がぶんたきに改名して、完璧男やろ!な名前から、性別不明な意味不明にグレードアップしましたね♪
今年はいろんなことグレードアップな年にしたいと思っています。
もっと沢泊にも行きたいし(●^o^●)
またどうぞ、よろしくお願いいたします。
もとなかさん
あのゆっくりと流れる時間が最高の贅沢ですね。
沢や滝、森に包まれて過ごす。そんな素敵な旅にまた行きましょう。
臆崖道さん
はい、もちろん入りますよ。
どのような署名にするかは、お好み次第で。
やっぱり「おくがけど」がいいような。
がぶんたきさん
今年もさらなるグレードアップですか。
もう十分なような気もしますが・・・
私も一緒にグレードアップしたいので、また出かけましょう。
3度目ですw
この谷(川上か弥次平谷)に行きたいのですが、大和谷林道が崩落かなんかで通行止めとか。
紅葉っぷりが好い場所は、南北に連なる山脈の東側斜面という、涸沢・裏剱のような法則は紀伊山地にも当てはまると思うのですが、いかがでしょうか(西側斜面に当たる北股川周辺もキレイだと思いますが)。
臆崖道さん
ありゃりゃ、大和谷林道、また崩れてしまいましたか。
いつぞやも歩いて行った記憶があります。
紅葉的には、東から南寄りがいいのは、間違いないところだと思いますが、滝や沢に限れば、大きく開けているかどうかの方が、より影響するように思います。
例えば、大峰ヒウラ谷迷滝は、南西面ですが、紅葉の美しさは、定評のあるところです。
また、台高鳥渡谷大鯛滝?は、北西面だと思いますが、ここの紅葉は、紀伊山地でもピカイチかもです。