2012年2月12日
台高山脈

白き儚き・・・
嫌な林道歩きを終え、登山道に入って何度かの徒渉をこなすと明神滝。この滝が凍ったのは見たことがないが、周りにできた氷がなかなか立派。
滝から上は、早くも霧氷に覆われだし、冬の冷たい空気が心地よい。
綺麗な霧氷に誘われるようにルートを外れて森の中に入ったりと、何時ものようにゆっくりとした歩み。
明神平は、ガスに覆われて視界不良。
この状態にどうしたものかと迷うが、休憩の後、予定通りに桧塚奥峰へと出発。
冴えない天気もなんのその、白い枝が幾枝にも重なり、その奥行きのある眺めは、全てが白に覆い尽くされているようで、本当に綺麗。
明神岳付近では、霧氷の発達がちょっと信じられない程。
明神岳から東へとそのまま急斜面を降りていくが、ここも素晴らしい霧氷に覆われている。
桧塚への尾根筋は、ちょっと霧氷が薄く期待はずれだったが、穏やかに続く癒しの森。
奥峰手前の斜面は風の通り道、雪も殆ど飛ばされてしまっている。
東側は、晴れてるかもと思ったが、奥峰に立っても空が少し明るい程度。冷たい風が吹き抜けて寒い。
明神岳への急斜面まで戻ると、やはり霧氷の厚みが全く違う。
往きに見たはずの稜線の霧氷も、その厚みにさらに驚く
そして、雲が切れて明るくなるが、それは一瞬の出来事。
空を見上げると、どんどん雲が流れていき、来るかもしれないと期待感一杯でウロウロ。
やがて、光が雪面を走り、青空が出現して歓喜の瞬間が訪れるが、青空は、猛スピードで流れていき、直ぐに消えてしまう。それでも、その眩しく輝く瞬間は、なによりの素晴らしさ。
光に照らされる薊岳を眺めながら下山にかかると、最後にひときわ鮮やかな姿を見せてくれた。
久しぶりの明神平は、凄い姿だった。台高の霧氷は、大峰に較べると劣るような気がしていたが、それは、全くの認識違い。
細い枝についた霧氷が折り重なるさまは、メルヘンチックで素晴らしく、また場所によっては、分厚い白が森を覆い尽くす。好天の時に訪れたなら、その輝く姿が、どれほど素晴らしいだろうか・・・
撮影機材
Panasonic Lumix DMC-GX1
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.
Canon PowerShot S95
晴れ間は少なかったかも知れませんが、これが一番冬らしい山の姿じゃないでしょうか?
今は次の冬を待つばかりですね。
その前に森の息吹を思いっきり楽しみましょう!
すぎちゃんさん
山の華やぎももうすぐですね。
この冬は、週末の天気の巡り合わせが悪く、うまき行きませんでしたが、それが冬の山なのかもですね。
明神平には、ちょっとびっくりで、また来シーズンも訪れることになると思います。